
(80)慶大戦事前インタビュー② 谷村然投手、外丸東眞投手

(この取材は8月25日に行われました)
谷村然投手
――昨季は3位という結果でした。振り返っていかがですか。
「優勝を目指してやっていたので悔しかったですが、初めて出場する選手が多かった中で3位という結果になったのは、よく戦えていたという面もあるのではないかなと思います」
――個人としては初出場のシーズンとなりましたがいかがでしたか。
「経験の多いバッターと対戦した時によく打たれてしまうなと感じたので、そこはまだまだ力足らずだなと感じた面もあります。ただずっと打たれ続けるわけではなく、抑えられるところは抑えられたので、そこは少し自信につながりました」
――昨季の対戦で印象に残った打者はいらっしゃいますか。
「明大戦で宗山選手(塁内野手・商3=広陵)、上田選手(希由翔主将・国際4=愛産大三河)に続けて二塁打を打たれてしまった時には、やはりレベルが高いなと思わされました」
――今季に向けて集中的に取り組んだことはございますか。
「まずはストレートの質を上げること、加えてストレートも変化球もコントロールを磨くことを中心に取り組みました」
――今季の目標はございますか。
「個人としては防御率1点台、欲を言えば0点台を目指して頑張りたいと思います。チームとしてはまずはリーグ優勝を第一に取り組みたいです」
――明大の印象はいかがですか。
「全体を通してスキのないチームだなという印象です」
――同じ投手として、意識されている明大の投手はいらっしゃいますか。
「やはりエースの村田(賢一投手・商4=春日部共栄)投手、蒔田(稔投手・商4=九州学院)投手は同じ右投げということもあって意識しています。どんな場面でも冷静に、淡々と投げているその立ち振る舞いなど、そういう面がすごく印象的で、僕も見習いたいなと思います」
――対戦するにあたって警戒されている打者はどなたですか。
「上田選手、宗山選手はもちろんですが、その前を打つ堀内選手(祐我内野手・文4=愛工大名電)が要注意だなと思います。細かい対策は秘密ですが、3番4番のお二人と一対一で勝負ができるよう、前にランナーを出さないようにしていきたいなと考えています」
――昨季で印象に残っている試合はございますか。
「東大2回戦は初めてのリーグ戦登板で、しかも完投完封した試合なので印象的です。やはり初めの綺麗なマウンドに自分が立って、ゲームセットの声が掛かるまで自分が投げるというのは、それだけの信頼がないとできないことですし、ずっと相手打線を抑えることができていないと許されないことなので、その日のベストを尽くせた結果なのではないかと思います。投手をやっていたら、最後まで投げたいという気持ちは絶対あるので、果たせて嬉しいです。今季もできれば自分が投げる試合は完投して勝つのが理想ですが、もちろん一番はチームが勝つことが大事です」
――チームメイトの外丸東眞選手はどんな選手ですか。
「1戦目を外丸が投げて、2戦目を僕が投げるという形で昨季はずっとやっていて。2年生ですが頼りになりますし、普段は可愛い弟のような感じなのですが、それでもマウンドに立っている姿は僕以上に頼もしいなと思います」
――今季の意気込みをお願いします。
「昨季は負けてしまった明大にしっかり勝って、優勝を目指します」
――ありがとうございました。
外丸東眞投手
――春は3位という結果でした。振り返っていかがですか。
「チームとしては優勝を目指してやっていたので、悔しい結果になってしまいました」
――個人としてはどのようなシーズンになりましたか。
「1年生の時も先発で投げさせてもらっていたのですが、今年の春は1戦目、3戦目があれば3戦目も先発しており登板機会も多かったので、とても良い経験をさせていただいたなと思います。結果としてはもっとチームの勝利に貢献できるようなピッチングをしていきたいなと思いました」
――昨季で手応えを感じた点はございますか。
「1年生の時よりもストレートの球速が4キロほど上がり、ストレートでファウルが取れるようになったというのが一番手応えを感じます」
――今季に向けて集中的に取り組んだことはございますか。
「主に投げ込みをしてきました。打者を想定して投げたり、球数を多く投げたり、技術的な練習に力を入れてきました。昨季は変化球に頼っていた部分も少しあるので、秋はもっとストレートで勝負できるようになっているのではないかと思います」
――今季の目標はいかがですか。
「個人としては5勝以上、そして最優秀防御率を目標に頑張りたいと思います。チームはもちろんリーグ優勝、日本一というところを目指して、日々の練習から優勝を常に意識して練習しているので、その成果が出せるように頑張りたいと思います」
――明大の印象はいかがですか。
「強いですね。走攻守全てにおいてレベルが高いですし、選手の層も厚いですし、簡単には勝てない相手だなという印象です」
――同じ投手として、意識されている明大の投手はいらっしゃいますか。
「やはり尊敬するのは村田さんです。全然打たれないですし、コントロールも良いですし。村田さんが投げている試合はほとんど勝っていて、負けない投手だなというイメージがあり尊敬しています」
――対戦するにあたって警戒されている打者はどなたですか。
「上田さん、宗山さんです。この二人は特に長打がありますし、本当に怖いバッターです」
――昨季で印象に残っている試合はございますか。
「最初の法政1回戦です。リーグ初戦に先発を任せていただいたのですが、先発としての役割を全く果たせなかったので印象深いです。3回戦でも投げましたが、そこでもあまり良い投球はできなくて。次の試合からは自分のピッチングができるようになりました」
――今季の慶大はどのようなチームですか。
「昨季もチーム力を前面に出して戦いましたが、昨季が終わってから秋に向かっていく中で練習を積んだので、チーム力が上がったのではないかなと思います」
――ご自身のアピールポイントはどんなところですか。
「コントロールかなと思います。もちろん球速も上がりましたし、投手として球速も求めたいところではありますが、自分の一番の武器はコントロールだと思っているので、そこを見ていただけたらなと思います」
――大学野球はあと2年残していますが、どのような投手を目指されていますか。
「球速は150キロ以上、そしてストレートで三振を取れるピッチャーが理想かなと思います。今はまだ空振りを取れるほどのストレートは投げられていないというのが現状なので、4年生になる頃にはそんなピッチャーになっていたいなと思います」
――今季の意気込みをお願いします。
「昨季は3位という結果に終わってしまったので、特に4年生はラストシーズンということで、4年生のためにも僕がチームを勝利に導けるようなピッチングをして、リーグ優勝、日本一を達成したいなと思います」
――ありがとうございました。
[橘里多]
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