
(58)秋季リーグ戦開幕前インタビュー 蒔田稔投手

(この取材は8月31日に行われました)
蒔田稔投手(商4=九州学院)
――昨季を振り返っていかがですか。
「規定投球回に乗らなかったことと、自分の座を守れなかったことが反省点です。しかしシーズン中盤から後半にかけては状態が戻り、全日本選手権でいい投球ができて大学日本代表にも入れたので、そこの修正の仕方は学んだと思います」
――この夏に取り組んだことを教えてください。
「ミニキャンプみたいな感じで春から続けてきたランニング量を継続して、それを通常の練習にしたというか、練習量を落とさないようにというのは意識しました」
――夏の練習を経て投球に変化はございますか。
「球速が上がってきて150キロ近く出始めたというのは良かったですけど、代表の壮行試合とかオープン戦は少し疲れがあるのもありますが、140キロ前半しか出なくて好不調の波があるので、リーグ戦を戦う上で好不調の波を少なくしたいと思いました」
――オープン戦での投球で手応えを感じる部分はございますか。
「球速がいい時は上がったというのとカーブであったりチェンジアップというのが自分の持ち味だと思うので、そのコンビネーションというか緩急をつけたピッチングというのは自分の中で手応えは感じています」
――武器となる球種はございますか。
「これといったものはないです。真っ直ぐの質というかホップ成分っていうのは代表の中で一番の数字だったので、球速とかじゃなくて球の質のホップっていうところと緩急をつけたピッチングだと思います」
――ここまでの3年半で影響を受けた人はいらっしゃいますか。
「誰がというよりかは先輩のピッチャーたちを抜かさないと試合に出られない状況だったので、レベルの高い状況の中で自分も頑張れたというか、先輩たちを追い抜こう思ってチャンスをつかんできたので、そこは影響を受けました」
――プロ野球への思いについて教えてください。
「正直春の調子が悪かったので社会人野球に行こうと思っていましたが、監督と話し合った結果、プロを目指すことになったのでしっかりリーグ戦で結果をまず出したいと思っています。結果は後で良くも悪くも付いてくるのでドラフトというよりリーグ戦に勝つことを考えてやっていきたいなと思います」
――活躍に期待したい選手はいらっしゃいますか。
「甲斐敬太郎(投手・情コミ3=済々黌)です。出身が一緒ですし貴重な右サイドのピッチャーがいないので期待します」
――警戒している打者はいらっしゃいますか。
「東大の酒井捷です。広角に打ち分けるあの技術、パンチ力。やはりいいバッターですね」
――今季はラストシーズンとなりますがいかがですか。
「そうですね。最後なんですけど、そういうのは気にせずに勝ちたいです。確実に悪い嫌な思いをしたことの方が多かったですけど、最後はいい思いをしたいです」
――ありがとうございました。
[久和野寛人]
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