
(57)秋季リーグ戦開幕前インタビュー 浅利太門投手

(この取材は8月31日に行われました)
浅利太門投手(商3=興国)
――昨季終了からここまでどのような取り組みをされたのでしょうか。
「あっという間だと感じます。春季リーグ戦が終わってから6キロほど体重を増やしたのですが、腕を振るのに邪魔だと感じるようになったのでそこから少し落としました。現在は86キロから87キロあたりです。個人としてメディシンボールなど瞬発系のトレーニングを重点的に取り組んでいます」
――投球フォームを見ると、投げ終わりの際にグラブ側の手が高く上がる点が特徴的です。
「軸が横にブレてしまうのであまりグラブ側の左手を引き上げたくはないという考えが自分の中にあります。森下(暢仁)選手(令2政経卒・現広島東洋カープ)のフォームは左手が動かないので理想的です」
――昨季は全日本大学選手権での登板を果たしました。
「仙台大戦は調子が良く、投げたボールがほとんどストレートのみだったのですが、ストレートでしっかりと勝負できていたと思います」
――チーム内では下級生の右投手が台頭していますが、他投手との差別化ができるご自身の強みを教えてください。
「自分が一番高い位置から投げ下ろしているので、ボールの回転の質やリリースの高さは自分の特徴だと思っています」
――今季も昨季に続きリリーフを務められるのでしょうか。
「おそらくそうだと思います。しかし投げるイニングが多い方が自分の目標とするプロの世界には近づくのではないかとも感じています」
――オープン戦などで先発を務める際はどのような意識を持ってプレーされているのでしょうか。
「普段リリーフで登板する時は、自分はあまりコントロールが良くないこともあり、あまり遊び球を使わず早いカウントで勝負することを意識しています。ですが先発する時にはカーブをうまく使うことを重視しています。緩急を使えると長いイニングを投げる上で楽になるので、自分の場合、先発をする際にはカーブの調子が結果に影響してくると思います」
――村田賢一投手(商4=春日部共栄)ら4年生の投手陣が他大学に研究される中でどのような役割を果たしますか。
「自分が投げる時は試合の流れを変えたり、チームに勢いを付ける投球ができる投手だと思っているので、そのような投球でチームに貢献したいです」
――上級生として心境の変化はございますか。
「下級生の時はミスもありましたが、今はとにかく結果を出すことが必要だと思っています。当然チームにとっても結果が最も大事ですからそのような意識の面では変化を感じます」
――レベルの高い環境で野球をする意義を教えてください。
「例えば自分が1年生の時よりもチーム全体として投手のレベルが上がっていると感じます。首脳陣もただ抑えるだけではなくその内容など選手に求めるレベルも高くなっていて、それに伴って選手の意識も上がるので、チームにいい環境ができていると思います」
――ありがとうございました。
[上瀬拓海]
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