
(50)秋季リーグ戦開幕前インタビュー 今井英寿外野手

(この取材は8月31日に行われました)
今井英寿外野手(政経2=松商学園)
――昨季を振り返って個人としてはいかがでしたか。
「1年生の時と比べて打撃が成長して、早稲田戦にスタメンで出て、そこでしっかり結果を残せたというのは自分にとって成長かなと思いますが、そのあとの立教戦、全日本では代打で結果を残せなかったというのが、まだ自分に足りてない部分が見えたと思います」
――昨季、結果が出た要因は何だと考えていますか。
「冬にバッティングフォームを少し変えて、それがオープン戦で発揮できたかなと思います。元々動いた状態から打ちにいくバッターでしたが、なるべく無駄を少なくして打つスタイルにしました」
――昨季の課題は何だと考えていますか。
「自分が明治で使われるのは代打が多いですが、そこでの勝負強さが足りなかったので、それを直すにはバッティング練習の1球目を大事にしてやっていくことが大切だと思います」
――夏の練習はどのようなことに取り組みましたか。
「逆方向を中心に打って、率を残せるようにやっていきました。キャンプは最初はトレーニングが中心でしたが、後半は実戦が増えてきて、そこでは今までやってきたことを発揮できてアピールできたと思います」
――外野手のスタメン争いが熾烈(しれつ)ですが、いかがですか。
「目立つためには、1打席1打席監督の目に付くようなしぶとい打撃や力強い打撃というのを大切にして、無駄な、意味のない1打席をなくすことがスタメンになるために必要なことだと思います」
――意識している選手はいらっしゃいますか。
「同じポジションだと内海(優太外野手・商1=広陵)が今出ているので重視しています。ライバルは自分の技術向上、能力アップに必要な存在だと思うので、そういう選手がいてくれると自分もやる気が出て、頑張ろうと思います」
――自身のアピールポイントを教えてください。
「勝負強いバッティングが持ち味で、あと他の左打者に比べてボールをライト方向に引っ張ることができるので、例えばランナーが二塁にいるときにライト方向に打てばランナーが三塁に進むというようなチームバッティングもできる自信があるので、打球を引っ張ることができるのが自分のアピールポイントだと思います」
――今井選手は肩の強さも魅力だと思います。
「元々は中学2年生くらいまでチームで一番肩が弱くて、中学生の時に野球教室とかに行ったら自分だけ必ず投げ方について言われて、投げるのが嫌いでしたが、中学のチームのコーチがいい指導者の方で、その方にピッチャーを教えていただいたら遠投が50メートルくらい伸びて、そこから肩が強くなりました。その人がいなかったら今の自分はないと思うので感謝しています」
――昨季ベンチ入りしていた2年生メンバーの活躍は刺激になりましたか。
「一番刺激にもなったし、プレッシャーでもあって……。政治経済の小島(大河捕手・政経2=東海大相模)も木本(圭一内野手・政経2=桐蔭学園)もホームランを打って、あと2年生で(試合に出ている)政経が自分一人で。その中で東大戦とかヒットも出ていなくて今井ヒット打てよって言われていて。ホームラン打ったら「政経大活躍だな」というムードがあって、それもだいぶプレッシャーになっていて…。生きていく上で重大なプレッシャーを感じる機会は少ないと思いますが、そのプレッシャーを感じれることは充実している証拠かなと思って、逆にやってやるぞという楽しみになって、力を抜いてやることができました。大学に入って代打とかを経験していく上で、メンタルの整え方というのが打撃や投げることとかよりも自分が成長したと感じることです」
――4年生とラストシーズンですがいかがですか。
「希由翔さん(上田主将・国際4=愛産大三河)とかにはバッティングを教えてもらったりいろいろお世話になっているので、自分も一緒に長く野球をやりたいと思っています。希由翔さんとはよく一緒にゲームします(笑)」
――今季の意気込みをお願いします。
「今、5打席立って5安打できるかというとまだ自分にはその実力がないと思うので、練習してそのくらい自信がつくまでやって、いざ試合に出てみろとなった時に、100パーセント自分の力を発揮できるまでやって、リーグ優勝に貢献できるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[佐藤あい]
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