
(33)早大戦 選手コメント②/東京六大学春季リーグ

(この取材は5月16日~18日、電話にて行われました)
宗山塁内野手(商3=広陵)
――3季連続の優勝はいかがですか。
「まずはうれしいというのが一番にあります。1回戦で、打線に力がある早稲田を相手に打ち勝つことができたのが大きかったです。チームとして試合を重ねるごとに強くなった実感があり、今まで自分たちが取り組んできたことは間違いではなかったことが分かりました」
――今季は引っ張り方向への打球の割合が増えたように思います。
「自分の中では引っ張り方向へ打球を打てないことが最も嫌なので、あまり気にすることはありません。昨年度の春も高い打率を記録することができましたが、最初から流し方向の打球を意識することはさほどありませんでしたし、あくまで現時点で結果的に割合が増えているだけだと認識しています」
飯森太慈外野手(政経3=佼成学園)
――1回戦では4安打を放ちました。
「あれは持っているもの以上のものが出てしまったのでラッキーかなって感じですね(笑)。絶対に打たないといけない試合だったので、がむしゃらに打席に立った結果があのようになったので良かったと思います」
――2回戦では飯森選手の安打などもあり3点を先制しました。
「明治は〝1〟を大事にしていて初回の攻防が試合の流れで一番大事っていう考えで、相手をゼロに抑えてうちは先制点を取るっていうのが一番大事にしていることなので、いけるかなという雰囲気になりました。(バスターからの安打で好機を広げました)いやバントのサインだったんですけどサードが前に出てきていたのと緊張でバントがあまり決まりそうになかったので打っちゃおうと思って打ちました(笑)」
――4カードを消化して現在首位打者です。首位打者のタイトルは狙っていますか。
「狙ってはいますけど意識はしていないです。ベストナインは今季の目標だったのでそれだけは絶対かなえたいと思っているので首位打者も欲しいですけど、まずは全国制覇とベストナインは今季の目標としてここまで練習してきたので絶対まずはそれ取ります」
直井宏路外野手(商3=桐光学園)
――早大1回戦は3出塁でした。振り返っていかがですか。
「まず自分の役割はある程度全うできたかなと思います。凡退した2打席、打った打席もそうですけどもっとチームが盛り上がるような打撃をしたかったです。加藤(孝太郎・早大)投手を早く降ろすというのが勝ちにつながると思っていたので、それができたのが後半の大量得点とかにつながって良かったと思います」
――ご自身3度目の優勝ですが、昨年度と今年度では優勝への気持ちに変化はございましたか。
「去年の春は特に余裕がなかったというか目の前の試合に精いっぱいという感じでしたが、今季は今までの経験があって心に余裕があったので、一戦一戦しっかり勝って優勝できたなという感じがあります」
――今季の明治の強さの要因は何ですか。
「ピッチャー陣が安定しているので、全員が守備のいいリズムで攻撃に入れているのが要因かなと思います。あとは上位打線がとても頼もしいのでそれに下位打線が付いていくという形ができているのかなと思います」
杉崎成内野手(総合3=東海大菅生)
――出場機会がない間、どんな練習をどんな気持ちでされていましたか。
「スタンドで応援していて、もちろん勝ったらうれしいという気持ちはあるんですけど、出られずに同期が活躍しているのを見たりするとやっぱり悔しいっていう気持ちもあるので、それを力に変えてじゃないですけど、自分もリーグ戦で活躍したいという気持ちで自分のやるべきことをやっていました」
――2回戦ではスタメン出場を果たしました。経緯を教えてください。
「多分その日にスタメンが決まったと思うんですけど、それも自分の土曜日の打席と調子を加味して、鈴木コーチが推薦してくれたんだと思いますね。その日の朝に『もっと打席立ちたいだろ?』と言われて。『はい』って言って、監督も『行ってみる?』って。スタメンは前日の土曜日には全く想像はしていなかったです。監督からは『ホームランは狙いすぎるなよ』というふうに言われてユニホームを着ました」
――立大戦への意気込みをお願いします。
「1試合しかまだ結果を残せていない、活躍できていないので、立教戦にスタメンで出るかどうかもまだ分からない状況なんですけど、もし出たらあの試合だけだったというふうに言われないように、自分の持ち味をしっかり出して、2連勝できればいいなと思います」
今井英寿外野手(政経2=松商学園)
――1回戦ではリーグ戦初となる本塁打を放ちました。
「打った瞬間入ったと思いました。相手バッテリーが外角中心の配球をしてくるのは分かっていたので、強引な打撃をしないようにしました。1年次はあまり思うようなプレーができないことも多かったのですが、この日は野球が楽しく感じました」
――今季は代打起用なども含め多くの選手が活躍を見せています。
「例えば代打の選手なら、相手ブルペンで左投手が肩をつくっていると分かったら右打者が一斉に準備を始めるなど、準備力が他大学を上回ったかなと思います。明治で生き残るための一打席に対する意識は全員が高く持っています」
――リーグ戦期間中、調子を維持するためにどのような調整をされていましたか。
「自分は練習の時から逆方向への打球を意識しています。逆方向を狙って打つということはボールを引きつけて打つということなので、それを意識すれば変化球を見極めることにもつながりますし、逆方向に打てるかどうかということを調子のバロメーターとして意識していました」
小島大河捕手(政経2=東海大相模)
――2回戦、8回裏での本塁打を振り返っていかがですか。
「次の1点が非常に大きな意味を持つところで、なんとか1点取りたいなっていうのはありましたし、初球から甘く来たボールは全部いこうと思っていたので、いい形で体が反応してくれたと思います」
――大きなガッツポーズが出ていました。
「はい(笑)。もううれしかっただけですね。次のバッターとかがみんな迎えてくれたので、もう本当にうれしかったです」
――最終回は1死ごとに歓声が大きくなっていきましたが、グラウンドではいかがでしたか。
「もちろんスタンドが盛り上がっているのは分かりますし、みんな分かっていたと思いますけど、自分はキャッチャーなのでなんとか落ち着かせて冷静にっていうのは意識していました。(ランナーは出ましたが)3点差だったのでそこはバッターでなんとかアウト取るって思って、ピッチャーにもそう言いましたし、よく守れたかなと思います」
久野悠斗投手(商2=報徳学園)
――優勝が決まったときの心境を教えてください。
「自分はケガで出遅れて早稲田戦まで投げられなくて、正直何もチームに貢献できていないと思ってましたが、最後の最後で投げてなんとか仕事ができて優勝に貢献できて良かったというのと、素直にチームが勝って、去年からリーグ戦3連覇できたのは非常にうれしかったです」
――早大への対策は何かされましたか。
「去年の秋は結果的には早稲田を抑えましたが、内容が悪くて調子が悪かったので、外野に大きい打球を飛ばされていたので、今回は1点差だったのもあって、大きい打球や長打を打たれるのは避けたいと思って、それを意識して丁寧にコースに投げました」
――今季は同級生の小島選手が捕手を務めています。
「去年は蓑尾(海斗選手・令5文卒・現Honda熊本)さんに受けてもらっていて、3学年上の安心感の中で投げられていた分、大河に頼るわけにはいかないと思っていましたが、去年のフレッシュの時も受けてもらって相性がいいなと思って、配球も好みというか面白い配球をしてくれると思っていたので早稲田戦の時は少し頼ってしまったかなと思います。高校の時に選抜(高校野球大会)で優勝しているだけあって、経験値も高いし野球知識も高いというのもあるので、不安はないし落ち着いて投げられます」
――ありがとうございました。
[硬式野球部担当一同]
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