
(19)慶大戦事前インタビュー① 廣瀬隆太主将、宮崎恭輔捕手

(この取材は3月17日に行われました)
廣瀬隆太主将
――オフシーズンには主将に選ばれました。経緯を教えてください。
「学年で話し合ってその結果僕が選ばれました。(どのような心境でしたか)自分は下級生から試合に出させてもらっていてある程度責任感というのもあったのでキャプテンという形になってとても責任感を今までも頑張ろうと思っていましたけどより一層感じました」
――理想の主将像を教えてください。
「とにかく僕は言葉でどうこう言うタイプじゃないので、やはり自分のプレーをしっかりやって周りにいい影響力を与えていくというのがあります」
――今年度のチームは現状どのようなチームになっていますか。
「メンバーはごろっと変わってみんなが0からのスタートでスタートラインがみんな一緒なのですごく競争も激しいですし、活気のあるチームになっています」
――今後1年間でどのようなチームを作っていきたいですか。
「とにかく泥臭く、全勝優勝とかを狙うのもそうですけど1勝1敗になっても粘り強く3戦目4戦目となった時にみんなが執念を持って最後に勝ち点を取る。そういう粘り強い野球がしたいです」
――リーグ戦ではここまで13本塁打を放っています。そこに対するこだわりはございますか。
「数字に対するこだわりはほぼなくて、僕の場合は1年生から出させてもらっているのでホームラン数がある程度積み重なっていくのは当たり前です。僕はそこではなくて、4年生だけの成績を見た時にどれだけ注目されるような選手になれるかが大事だと思うので、今までの結果は関係なく、4年生としてしっかり結果を残したいなと思っています」
――今年度の明大に対する印象を教えてください。
「本当に大学野球トップレベルの選手が集まっていますし、去年からチーム自体もあまり変わっていないですし、本当に手ごわいなという印象があります」
――さまざまな部分で上田希由翔選手(国際4=愛産大三河)とは共通点ありますが、意識はされていますか。
「もちろん4番として立場も一緒ですし、主将も一緒ですし、1年生の頃から常に切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習してきたので、『あいつには負けたくない』という思いはありますね」
――大学代表で上田選手とは一緒になったと思いますが、コミュニケーションは取られたりしましたか。
「そうですね。僕は代表の時に部屋が一緒だったのでコミュニケーションは取りましたね。(どのような話をされましたか)僕が印象深かったのはチームがどうこうとか、もっとこうしたいなとかキャプテンという立場であったのでそういう話をしたりしました」
――明大の投手陣の印象を教えてください。
「下級生からずっと投げていて経験豊富ですし、実力も高いのでなかなか打ち崩すことは大変だと思います。その中でもイニングを重ねていくところでスキとかも生まれてくると思うのでそこを突いて打線がつながっていければいいなと思います」
――廣瀬選手は勝負強い印象があります。チャンスで回ってきた時はどういった心境ですか。
「やっぱり一番は楽しむことですね。もちろんチャンスってことは相手はピンチなので相手の方がメンタル的にはしんどいですし、その中でいかに余裕を持って相手よりも心理面で上回れるかというのが大切だと思っています」
――今年度は4番で主将。まさにチームの要ですがプレッシャーは感じますか。
「プレッシャーは感じていません。自分が練習でやってきたことを出すだけだと思っているので。ですが、その準備の段階で責任があるのでしっかり準備をしたり、練習が必要です。試合になったらそれはもう関係ないので、練習でやったことを出すだけだと思います」
――今春の目標を教えてください。
「チームはリーグ戦優勝、日本一、早稲田に勝つです。(個人としては)もう最終年で、集大成を見せたいと思っているので三冠王を狙っていきたいです」
――ありがとうございました。
宮崎恭輔捕手
――昨年度は優勝まであと一歩でした。その時を振り返っていかがですか。
「あと一歩のところで、つかみ切れないのがチームの弱さとかいうかそこが自分達に足りないところだと感じて今年迎えています。そこをどうやったら克服できるかというのを考えて今の練習に取り組んでいます」
――この冬はどのような練習をされてきましたか。
「やっぱり打撃面を重要視して、監督からも秋冬は打撃に集中してやろうかというところで、一時的にファーストの練習をしたりしていました。そのおかげで他のポジションからの見方というのがキャッチャーとしてはつながりました。バッティング面もキャッチャーとしても違う面から見ることができたというのがこの冬の収穫でした」
――オフシーズンには大学代表候補合宿に参加しました。どのような経験になりましたか。
「どこに行っても誰に聞いてもレベルの高い話を聞けました。練習の仕方であったりバッティングの考え方であったり勉強になったのでこれまでにない引き出しが増えたのが一番の収穫でした。(一番印象深かった出来事を教えてください)紅白戦で東洋大の細野投手とバッテリーを組めたことです。高校時代も東京代表の際にもチームメートだったんですけど、バッテリーを組むことはありませんでした。今回候補合宿ではあるんですけど、一回組めたことがうれしかったです。やっぱりドラフト候補だけあって球は速いですし、変化球はキレキレですしこういうピッチャーをずっと受け続けていたら楽しいだろうなと思って、羨ましくなりました」
――今年度の慶大はどのようなチームでしょうか。
「廣瀬を中心に、でも頼りすぎないように。廣瀬はどうしても徹底的にマークされると思いますし、その中で他に多少リーグ戦経験のある僕であったりの選手が活躍してチーム一丸になって戦わないと勝てないと思うのでそういうところを大事にやっていけたらと思います」
――今年度の明大に対する印象を教えてください。
「とにかく強い印象しかないです。去年からメンバーもほとんど残っていますし、全員が全員警戒しなければならないというところがあります。とにかく強い。強すぎると思うくらいなので僕達がどんどん強気に向かっていきたいなと思います」
――捕手として見た明大の打撃陣はいかがですか。
「やっぱり宗山選手(塁内野手・商3=広陵)上田選手は徹底的にマークしなければならないと思っていますし、それに加えて足のある飯森選手(太慈外野手・政経3=佼成学園)、直井選手(宏路外野手・商3=桐光学園)を塁に出さないことが大切かなと考えています」
――捕手として受けてきて、オープン戦で印象に残った投手はいますか。
「外丸、森下その2人はもちろんなんですけど最近は同期の谷村然が成長していっているのでリーグ戦で投げても全然大丈夫だなというレベルまできているので、谷村には期待しています」
――今春の目標を教えてください。
「リーグ優勝日本一を目指して戦っていきたいなと思っています。(個人としては)個人としては昨年の秋取れなかったベストナインと、数字的なところでも昨年秋を上回れるように頑張っていきたいです。それで全日本、代表のメンバーにも選ばれたいなと思っています」
――その目標を達成するために重要だと感じていることを教えてください。
「ボールに向かっていくことです。逃げたら終わりだと思っているので、ボールに向かって強気にスイングしていきたいです」
――ありがとうございました。
[中村謙吾]
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