
(14)春季リーグ開幕前インタビュー 上田希由翔主将

(この取材は3月4日に行われました)
上田希由翔主将(国際3=愛産大三河)
――主将に任命されたのはいつですか。
「12月とかです、多分。その前からキャプテンやるつもりで動いてたんで、別に驚くとかはなかったです。(田中監督には)『背番号を変える気はあるか』って言われました。やる気ありますみたいな感じで、そこはOKもらって、あとは周りに聞いて、村田(賢一投手・商4=春日部共栄)とか堀内(祐我内野手・文4=愛工大名電)に聞いて、自分がキャプテンでいいって言ったらキャプテンにするみたいな感じです」
――主将になってみて大変なことはございますか。
「先頭に立つことが多いし、どうしても見られる立場にいるから、常に見られている立場にいるプレッシャーとかですかね。でも基本は特別変えてるつもりもないんで、普通にできてると思います」
――チーム内では主将としてどういうことを話されますか。
「練習に入っていきやすいムードをつくったりとか。今日こういうこと気を付けていこうっていうことを言ったりとか。1日の始まりなんで、みんなの耳に残りやすいワードを考えて自分は言っているつもりですけど、それが伝わっているのかはまだ分からないです」
――耳に残りやすいワードというのは具体的にどういう言葉でしょうか。
「だらだら話してても駄目なんで、例えば一生懸命やるっていうことを伝えた時に、結構冷静に考えれば難しくないですか? 一生懸命って。そういうのとかぱんって伝えてみたりとか、『こういうこととかこういうこと気を付けてやっていこう』っていうより、『今日は一生懸命頑張っていこう』みたいに言った方が、『一生懸命ってなんだろう』ってなるかもしれないんで、長く話すより、簡潔なことを言った方がいいのかなって感じで話しています」
――前主将の村松選手(令5情コミ卒・現中日ドラゴンズ)からのメッセージはありましたか。
「ちょくちょく、ほんとにちょくちょく連絡したり今でも電話したりしますけど、相談とかはして、でもあんまり聞きすぎないようにしてます。真似しちゃうんで」
――やりがいを感じることはございますか。
「どうですかね。リーグ戦で優勝とか日本一取るまでは感じられないと思います。常につらいと思うんで」
――どんなチームをつくっていきたいですか。
「やっぱり4冠って言われてるんで、結果が大事になるんで、結果出せればいいかなって感じです。あとは私生活で人間としても野球としてもレベルアップできるチームにできればなと思います」
――今のチームの課題はございますか。
「やっぱり勝ってるときは圧倒的に勝ってるんで、力の差を見せつけて。だから負けた時が本当にしょうもないプレーで負けているので、それをなくせるようにするのと、気持ちよく勝たせてくれないんで、苦しい場面でどれだけ力を発揮できるのか、そこがちょっと弱いと思うんで、そこでどれだけ力を出せるのかっていうのが今の課題ですかね」
――個人としても4番、打線の軸です。
「特に気にしてはいないですね。4年間そうなんで、4年間同じように変わらずやれることをやるっていう感じです」
――4番で主将と背負うものが大きいですが、苦しいと感じることはございますか。
「いやでも楽しいですよ。考えながらやってるんで、楽しいです」
――昨年度は目標を紙に書いて立てられていましたが、今季の目標は立てましたか。
「まだ立ててないですけど、本当に三冠王目指してるんで、個人として。でも三冠王目指してますけど、チームのこと優先でやってるんで、チームが勝てればいいかなって思ってます」
――1年次から出続けるということは難しいことだと思います。
「いや特にそんなに。4年間やるべきことをしっかりやってきたので、特別な感情とかはないですね」
――打撃で修正した課題はございますか。
「打率は残せるようになってきたんで、ホームランをあとどれだけ伸ばせるかっていうので力を付けました」
――オープン戦では昨季よりさらに軽やかな三塁守備が光っています。
「守備練習はずっとしてるんで、ちょっとずつ自信になってきてるかなと思います。ノック受ける量増やしたりとか」
――このオフシーズンで精神面での変化はございましたか。
「この3年間自分のことしか考えてなかったですけど、やっとチームのことを考えるようになったっていう感じです」
――現時点での主将像を教えてください。
「背中で引っ張るのは駄目って言われてるんで、自分も声を掛けつつ安心させられたらなって思ってます」
――いよいよ大学ラストイヤーですがここまでの3年間を振り返っていかがですか。
「良いことも悪いこともたくさん起きたんで、最後いい形で終われるように悔いのないように、ここから頑張りたいなと思ってます」
――最後にチームとしての目標をお願いします。
「結果出るのが大事ですけど、やるべきことをしっかりやって、悔いのないように、選手は頑張るだけなんで、悔いが残らないように頑張りたいです」
――ありがとうございました。
[栗村咲良]
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