
(13)春季リーグ開幕前インタビュー 菅原謙伸捕手

(この取材は3月4日に行われました)
菅原謙伸捕手(政経4=花咲徳栄)
――ラストイヤーが始まる心境はいかがですか。
「優勝っていうところは変わらないです。上がいなくなって自分たちが引っ張らないといけなくなって大変ですし、新チームになって4カ月くらいだけどまだ慣れないし、完璧にキャプテンを支えられているわけではないし、副キャプテンっていうのは不安ですが、今はまだリーグ戦まで1カ月あるので、自分でもその形を見つけながらいろいろ挑戦して、失敗することをできるだけ多めに。リーグ戦でどんなタイミングで来てもどんなケースが来てもいいように、今できるだけ失敗したいなっていうのでいろいろ挑戦しています」
――今年度のチームはどんなチームでしょうか。
「去年同様、勝ちに飢えているチームだなと。去年優勝して3冠を取って(今年こそ)4冠を取ってほしいっていう思いもある中で、去年より絶対に勝ちたい思いをみんな持っているチームです」
――オフシーズンやキャンプではどんなことに取り組みましたか。
「チームとしては、とにかく投げ込み振り込み走り込み。個人としてはどうしてもしんどくなる中盤から後半あたりにいかに声でチームを盛り上げられるか。キャンプだとチームのことよりも自分のレベルアップをしたくて自分のことを優先していた時があったので、そこの時間をうまく見つめながらですね」
――上田希由翔主将(国際4=愛産大三河)はどんな主将ですか。
「希由翔は結構優しそうな感じの顔に見えるけど、思ってることとか考えてることは熱いやつなんだろうなって思います。あと人のことが好きです。人をよく見てるやつだから。かちっとしたのを目指すやつだからキャプテン向きだと思います。(他のチームメイトに対して)キャプテンになってからより一層声を掛けてくれています。私生活は永遠グリーンスムージー飲んでます(笑)。太もも太いの、グリーンスムージーのおかげなんじゃない?(笑)」
――自身は副将になりました。
「キャプテンには話しかけづらい部分があると思うから、いろんな人とコミュニケーションを取るようにしています。多分声掛けすぎてだるいって思われるくらい声掛けてるけど(笑)。声掛けられなくなるってつらいことだから。一時期自分にも声掛けられない時期があって、そういうとき先輩に一言『頑張れ』とか言われると頑張れる時があったから。してもらったことは後輩にもちゃんとしたいなって思っていて、声を掛けるようにしています」
――どのような捕手像が理想ですか。
「理想は常に落ち着けてコミュニケーションが取れて、一喜一憂しない人です。周りが見えてるし、ハードなポジションなので実際焦る時もあるんですけど、常に落ち着けるキャッチャーはいい人だなと。一球一球喜んだり点取られて悲しんだりしたら心持たないので」
――試合では細かく声掛けしている印象があります。
「今だから声が通りますがリーグ戦では声が通らないので、なるべくジェスチャーとかでもやるようにしています。意思疎通を常にやってると(手を)ぱってやっただけで自分かなってリーグ戦でも気付いてくれる気がするので。だから今はできるだけいっぱい動かして、リーグ戦になって声届かなくても手動かしただけで動いてもらえるっていうのができたらいいなと思って、できるだけ声を掛けています」
――昨年度、印象に残っている場面はありますか。
「全日本(大学選手権)の佛教戦です。佛教戦で、初球のスライダーで1ボールにした次の真っすぐをバントして千葉(汐凱投手・営3=千葉黎明)が暴投してしまって。その時1球目のスライダーがワンバンしたんですけど、前の回まではそんなことなくて。その時にタイム掛けてマウンド行って勝負してこいって一言掛けてれば、もしかしたら試合は変わってんじゃないかってずっと後悔してます。あれが今年声掛けようと思った経験になったので、負けたけどいい経験になりました」
――激しい捕手争いの中、他の捕手についてはどのように思いますか。
「みんな良いよ、良すぎるよ。ヨコ(横山陽樹捕手・情コミ3=作新学院)は高校代表で、バッティングはもちろんだけど肩も強くて。小島(大河捕手・政経2=東海大相模)もバッティングいいし勝負強いし、捕ってから早いし。あと僕のイチオシは、中山くん(琉唯捕手・文3=常総学院)っていう子がキャッチャーっぽい子で。なんかこう、ねちねちしてるというか(笑)。バッティングも悪くないし、頭いいんです。目の前の損得で動かない、1球先じゃなくて3球先で勝負してるって感じが」
――蓑尾海斗選手(令5文卒)と日記を付けていたと聞きましたが、どのような関係性ですか。
「昨日ちょうど蓑尾さんにLINEして、1年間どういうコミュニケーション取ってたとか、こういう時どうしてたみたいなのを聞いたり。この前オープン戦の初戦でSUBARUさんに2回に7点取られて『どうしたらいいんだろう』って思ってたら、急に蓑尾さんからLINEで『どうせ悩んでるんだろ』みたいに来て、アドバイスくれて。だから師弟関係というか、僕は蓑尾さんを越したいって思ってやってたし、蓑尾さんみたいになりたいっていうのがあって、憧れの人というか、同部屋で1年一緒にいたので、いろいろ吸収させてもらったから、いつか恩返しできるようになりたいなとは思いますね」
――カギになる試合はどの試合だと思いますか。
「全部の試合の後半が大事になると思います。(今まで試合に)出ていた選手も多いですけど、出てない選手も自分含めているわけで、そうなってくると後半に対する集中力とか執念が、もちろん前半も大事だけど5回から9回終盤にどれだけ出せるかっていうのがどの試合でも必要になってくるので絶対。カードがきついときほどそこが大事になると思います」
――改めてチーム目標と個人目標をお聞かせください。
「優勝しかないです。個人としても優勝ですね。優勝すること、自分が試合に出て勝つっていうのが自分にとってもうれしいし、チームが勝つことがまずうれしいし。応援団も一生懸命応援してくれているし、応援してくれているファンの人たち、卒業生、いろんな人たちの思いも込めて『ありがとうございました! おかげで優勝できました!』っていろんな人に伝えられるようにしたいです」
――意気込みをお願いします。
「したたかに、強い明治を継承していきたいです」
――ありがとうございました。
[西田舞衣子]
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