(11)春季リーグ開幕前インタビュー 村田賢一投手

2023.04.06

(この取材は3月4日に行われました)

 

村田賢一投手(商4=春日部共栄)

――オフシーズンではどのような課題に取り組んできましたか。

 「ダイエットしました(目的は)単純に体を絞ろうとなって、ちょっと痩せてキレを出すじゃないけど、しなやかにしようかなと。体重的には4、5キロ。体脂肪率の方が(効果は)大きくて、4%くらいです。もともとは20%くらいで。あまりにも筋肉を大きくしてしまうのは正しい投げ方じゃなくても、投げられてしまうから良くないなっていうのがあって、筋肉を大きくするよりはパワーを出す方向性で準備していました」

 

――球速は一つの課題とおっしゃっていましたが、そこに関してはいかがですか。

 「アベレージでは2、3キロ上がってはきているんですけどまだまだ寒いので、ここからかなという感じです。(155キロは)まぁそれはね。150くらいで良くて、ストレートでファールを取れるようにするのが目的なので、リアルに150くらい投げて、ストレートでファールを取りたいです」

 

――球速以外のコントロール、変化球はどのような取り組みをされてきましたか。

 「苦手としたコースがあって、そこを潰していくような対策。新球種も含めてその対策をしてきました。右打者のインコースや低めの能力。ずっと低めに投げ続ける能力というのを、やっています(新変化球というのは)カットとツーシームですね。意図的にツーシーム投げられたら強いなと思っていて、その二つをカウント球にしていきたいです。(現状は)良かったですね。いい感じにはまっているので悪くないです」

 

――高校時代からコントロールや変化球には自信がありましたか。

 「いや、自分は高校時代は剛腕投手なので。今のスタイルは大学入ってからですね(きっかけは)高校は正直なところ全国各地にすごい選手が分散していて。六大学は全国から集まってきていて、剛腕はいっぱいいるので、生きていく道を探していく時にある程度はコントロールは良かったですし、昔からコントロール投手に憧れがあったので。そこですね。集まってきて、上には上がいるので唯一無二の存在になろうとなりました。1年生の時はそうでもなかったな。2年生のケガしたときですかね(ケガは考えるきっかけになった)そこから練習するようになりました。色々なことを」

 

――大学4年間で一番自分を変えたと思うことを教えてください。

 「変えたと思うことかー(やはりケガですか)いや、そこじゃない気がしますね。竹田さん(祐選手・令4政経卒=現三菱重工West)に出会ったことですかね。2個上、3個上にドラ1もいて、さらに上にも色々な人がいて、そしてそれを見てきていた人がいて。それを伝えてくれたような気がします。竹田さんにはそれを一番伝えてもらっていたので、大きいですね(関わりはどこから)ケガしてからですね。ケガして、リハビリしている時に一緒に練習しようやってなったのを覚えていますね。たまたま課題としていることが一緒でそれで一緒にやっていたらさっきみたいなことを色々教えてもらいました」

 

――試合の中で相手の研究やグラウンド状況を見ることなどは以前から考えていたことなのでしょうか。

 「いや、そんなことないですね。色々な名だたる変化球ピッチャー、コントロールピッチャーが言っていたことを取り入れています。西勇輝投手(阪神タイガース)とか、ピンとくるのは成瀬さん(善久)とか。それこそメジャーリーグでいうと、マダックスとかロイ・ハラデイとか。特にマダックスは相手のバッターをずっと見て、この選手ここ打てないなとか観察していて。そのやっていたことが相手の監督に今でも評価されているし、そういうところを見ると相手の研究が大事だなと感じます(目標とする選手は)マダックスは目標と掲げていいいのか分からない。ロイ・ハラデイの方が近いかな。日本だと西勇輝さんだね。ロイ・ハラデイは自分と同じシンカーピッチャーというのもありますね」

 

――リーグ戦の目標を教えてください。

 「個人は春ですもんね、春は全勝です。チームとしても個人としても全勝優勝。正直相手もいいので厳しいとは思いますけど、できないことはない。もちろん日本一まで含めての全勝です」

 

――意気込みをお願いします。

 「勝負の1年ですけど、毎年毎年勝つためにやってきたので、それは変わらずにその中で結果を残し続けられる選手になれればと思います」

 

――ありがとうございました。

 

 [中村謙吾]