
(7)春季リーグ開幕前インタビュー 宗山塁内野手

(この取材は3月4日に行われました)
宗山塁内野手(商3=広陵)
――キャンプではどのような練習をされたのでしょうか。
「ノックを受ける数やバットを振る数など、練習量を増やすことで〝野球の体力〟の向上に取り組みました。同時に、シーズンを通じて最後まで同じレベルのプレーができることが理想なので、プレーの再現性をテーマとして練習を続けました」
――昨年度からは打球に角度が付き、長打が増えていきました。
「まずはいい打ち方をすること。それからバットを少しだけボールの下に入れる意識を持てたことで打球に角度が付くようになりました。ですが自分は長打を狙うと打てなくなってしまうので、打席の中で長打を意識することはあまりありません」
――ここまでの大学野球の2年を振り返って、印象的な試合を教えてください。
「1年次春の法大1回戦です。あの試合では三浦さん(銀二投手・現横浜DeNAベイスターズ)からリーグ戦初本塁打を打つことができました。自分は打席の中で基本的に直球にタイミングを合わせることを意識しているのですが、その狙いが的中しうまく捉えることができました。大学野球人生のターニングポイントだったと思います」
――昨夏は大学日本代表にも選出されましたが、その経験をどう生かしたいですか。
「実際に高いレベルの野球を体感することができ、まだ満足していられないなと痛感しました。高いレベルを体感するためには話を聞くだけでは限界があるので、実際にいい選手たちとプレーできることは大きな価値がありました。ですから自分自身に足りないものを持ってる選手たちを見て追いつこうとする姿をチームに見せていくことで、全員がより良い方向に進めるよう引っ張っていきたいと考えています」
――試合前のルーティンなどはございますか。
「特別なことは何もせず、普段通りの生活をして試合に臨んでいます。確かに験担ぎやルーティンに頼りたくなる気持ちは理解できますが、それにこだわってしまうと想定外の事態に対応できませんよね。ですからあえてルーティンなどは作らないようにしています」
――今季対戦したい投手を教えてください。
「篠木投手(法大)です。彼は普段ふにゃふにゃした様子で過ごしているのですが、マウンドに上がるとスイッチが入るようです(笑)。篠木投手の直球は東京六大学全体で見てもナンバーワンだと思います」
――上級生として過ごすこの1年間はどのような位置付けですか。
「当然チームを引っ張っていくつもりですが、今年度は4年生のチームです。自分のために使える時間も来年度より多いので、まずは個人のレベルアップを第一として考えています」
――現在大学通算61本の安打を記録しており、髙山俊選手(平28文卒・現阪神タイガース)が持つ東京六大学安打記録更新も視野に入ります。
「まずは目の前の試合に集中することが重要です。あまり変な欲を出すのは良くないと思いますが、結果的に達成できれば良いとは思っています」
――今年度は他大学に追われる立場となります。
「昨年度のことに関してはあまり気にせず、今年度は今年度だと割り切って戦おうと思います。リーグ戦を戦う上では、チームとしての勝ち方やパターンを確立することが重要だと考えています。今はチーム全員で勝ち方を確立しようともがいている段階です」
――今季の意気込みをお願いします。
「プレーでもそれ以外の面でもとにかくチームを引っ張っていける存在になります。自分が思ったことはすぐに伝えるつもりですし、まだ3年生ですがもう4年生になったような気持ちでチームが勝てるように努力していきます」
――ありがとうございました。
[上瀬拓海]
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