(121)大学野球引退インタビュー 西山虎太郎

2022.12.25

(この取材は12月3日に電話にて行われました)

 

西山虎太郎外野手(商4=履正社)

――日本一になり、率直な感想をお願いします。

 「春、日本一になれなくて、秋みんなで日本一を目指してやってきたので最高にうれしかったです」

 

――一番実感が湧いた瞬間はありますか。

 「マウンドに集まった時です。春のリーグ戦優勝の時は、マウンドに集まれなかったですし、秋の優勝はロッカールームで優勝という感じだったので、やっとみんなでマウンドに集まれて良かったなと思います。でも、マウンドにピッチャーいなかったですけど(笑)。誰もいないマウンドに蓑(蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)が行った感じでしたね(笑)」

 

――最後の9回の場面は振り返っていかがですか。

 「心臓に悪かったです。正直やばかったです(笑)」

 

――神宮大会を振り返っていかがですか。

 「正直言うと負ける気がしなかったです。 明治少し強すぎです。内野手全員プロ野球選手なので、負けるわけないです。ですが、ピッチャーのレベルは全国なので、やはり高いですし、いろいろなピッチャーいるなと感じました」

 

――日本一になれた要因はありますか。

 「どこの大学よりも日本一になりたいという思いが強かったです。優勝してから神宮大会までの期間、気を抜かずにやっていたかなと思います。他大よりも明治は優勝にこだわっていたと思います」

 

――4年間の大学野球を振り返りいかがですか。

 「最初と最後に日本一になれたので、個人の成績は自分的には満足いく結果ではなかったですが、チームが日本一になれて最高です!」

 

――4年間の中で一番、うれしかったことや悔しかったことはありますか。

 「悔しかったことはヒットが出なかったので、1年生の1年間が一番悔しかったです。うれしかったことは最後に日本一になれたことです」

 

――2年生の春季リーグ戦で放ったリーグ戦初安打を振り返りいかがですか。

 「あれは一生忘れられないです。鮮明に覚えています。あの時、開人(村松開人主将・情コミ=静岡)が一塁ランナーコーチでした。今、思えば中日ドラフト2位が東大戦でランナーコーチだったのはやばいですね(笑)」

 

――4年間で一番印象に残っている試合はありますか。

 「法大2回戦です。 陸人(山田陸人内野手・法4=桐光学園)が打った試合です! あの試合に負けていたら春のリーグ戦優勝はなかったと思いますし、最終回に追いついたので、あの試合は印象に残っています」

 

――個人として印象に残っている打席はありますか。

 「立大1回戦の荘司(康誠投手・立大)から打った打席です」

 

――寮長としての1年間を振り返っていかがですか。

 「結構選手自体みんなしっかりしていたので、言うこともなく、仕事をしてないことはないですが、みんなしっかりしているので仕事はあまり増えなかったです(変えたことはありましたか) 1年生が今までしていたトレーニングルームの清掃を4年生がするようにしました。それは、4年生みんなで話し合って決めました」

 

――4年間の寮生活の中で一番印象に残っている、同部屋の選手はいらっしゃいますか。

 「山本伊織(内野手・法3=星稜)です。面白かったです。家族みたいな存在で過ごしやすかったです。毎日一緒に歯磨きすることが日課で、洗面所に一緒に入って歯を磨いていました」

 

――寮生活自体はいかがでしたか。

 「高校は通いで、初めての寮生活だったのですが、みんなが仲良くしてくれたので楽しかったです」

 

――今だから笑えるような寮生活のエピソードはありますか。

 「伊織(岡本伊織内野手・商4=創志学園)がボディソープをずっと借りていたことです(笑)。3年ぐらいボディソープを買わずに、ずっと俺のものを借りてて、俺がいない日は他の人のものを借りて使っていました(笑)」

 

――期待している後輩はいらっしゃいますか。

 「ズバリ、西川黎(外野手・商3=履正社)で! やはり高校の後輩ですし、試合に出ないといけない選手というか、試合に出たら活躍できる選手なので、今出ていないけど頑張ってほしいです」

――同期に改めて伝えたいことはありますか。

 「自分と仲良くしてくれてありがとう!」

 

――後輩に伝えたいことはありますか。

 「自分の代で日本一になったらすごくうれしいので、みんなもなってほしいです。やはり、自分の代と先輩の代で勝つということは違います」

 

――社会人野球での目標を教えてください。

 「都市対抗に出たいです!」

 

――今後、どのような野球選手になっていきたいですか。

 「Honda鈴鹿といえば西山虎太郎となるような選手になりたいです」

 

――最後にファンの方へ向けてメッセージをお願いします。

 「今まで応援ありがとうございました。これから後輩の応援もよろしくお願いします!」

 

――ありがとうございました。

 

[宮本果林]

 

◆西山 虎太郎(にしやま・こたろう)商4、履正社高、182センチ75キロ、右投げ左打ち、外野手。

 全日本選手権後の取材の際、後輩の山本内野手と久島光太郎内野手(政経3=徳島県立城南)から誕生日プレゼントに虎柄のバッティンググローブをもらい「それを使ったおかげで同点打を打てた」と話してくださった西山選手。その際、何度も「絶対に記事に書いてください!」と口にされ、後輩思いの西山選手の人柄が伝わってきました。