(119)大学野球引退インタビュー 髙山陽成

(この取材は12月10日に電話にて行われました)
髙山陽成投手(文4=作新学院)
――神宮大会で日本一が決まった瞬間はいかがでしたか。
「本当に日本一だとなりました。みんなでマウンドに集まっている時に、一番実感が湧きました」
――日本一になれた要因は何だとお考えですか。
「みんなの頑張りというか、チーム全員が頑張ったということしかないですね!」
――春から秋にかけてチームとして成長できたところはありますか。
「今までやっていたことのそれ以上をやろうと思って取り組んでいたので、秋季リーグ戦で優勝が少しなくなってしまうのではないかとなった時でもみんな各自やることをすごくやっていたのでそこが良かったのかなと思っています」
――個人として成長できたところはありますか。
「春は1シーズン通して投げ切ったのが初めてだったので、そこで一連の流れや大体の気持ちの持ちようがつかめたと思っています。どういう気持ちでマウンドに上がったらいいのか、ということやどういう風にマウンドで投げたらいいのか、など春の経験があり、すごく成長したなと思います」
――改めてこの1年間を振り返っていかがですか。
「普段経験できないことを4年生になって初めて経験して、秋に日本一になれて、春も秋もリーグ戦での優勝が経験できて、本当にいい経験をさせてもらったなと思っています。自分の野球人生の中でも、大きく成長できた1年だと思います」
――この1年間で一番印象に残っている試合はありますか。
「1年間通して、投げた試合は抑えでの登板が多くて、全てどきどきしていたので、全て印象に残っているのですが、三つあります。春の法大戦の延長戦で投げた試合と、春の後半戦でうまくいかなくて、そこから全日本に向けて頑張ろうとなり、全日本選手権の佛教大戦で3イニング抑えられたことと、秋の早大2回戦です。そこでは、150キロも初めて記録して、バッティングでも三塁打を打ったので、あの試合は忘れられないです」
――〝頂戦〟のスローガンを有言実行されましたがいかがですか。
「メンバーに入ってない人たちの気持ちを一番に考えて、サポートしてくれた人たちの分まで頑張ろうというメンバーの気持ちが出た結果かなと思います」
――寮生活が終わりましたが、いかがですか。
「めちゃくちゃ寂しいです。本当にめちゃくちゃ寂しいです(笑)。みんなはお互い会っているんですけど、自分の場合は地元に戻ってきてしまっているので、会えないです。本当に寂しいです(笑)」
――4年間の寮生活を振り返りいかがですか。
「充実していて楽しかったです! 戻りたいって思います。先輩後輩同期と過ごした日常は忘れられないです」
――同期に伝えたいことはありますか。
「またみんなでお酒飲みたいです。それだけです(笑)」
――先日行われた優勝パレードはいかがでしたか。
「やはりこれだけ多くのファンの方がいて、本当にそのファンの方々のおかげで自分たちがいるんだなと強く感じました」
――優勝祝賀会ではブリッジも披露されていました。
「本当に恥ずかしかったです(笑)。最初は前転をしようと思ったのですが、周りから『ブリッジするしかないでしょ』と言われてブリッジにしました。でも、印象に残れたからいいかなと思います(笑)」
――期待している後輩はいらっしゃいますか。
「ピッチャーは村田(賢一投手・商3=春日部共栄)、蒔田(稔投手・商3=九州学院)石原(勇輝投手・商3=広陵)を中心に頑張ってもらって、バッターは自分の高校の後輩なのですが、横山くん(陽樹捕手・情コミ2=作新学院)に頑張ってもらいたいです」
――改めて、4年間の大学野球生活を振り返っていかがですか。
「短い人生みたいな感じでした。4年間の中で、本当にいろいろなことがあったなと思います。栃木の田舎から東京に出てきて、本当にいろいろな経験ができて、いろいろな人に出会えて、つらい思い出もあれば楽しい思い出もたくさんありました。言葉では表し切れないような濃い時間でした」
――社会人野球での目標を教えてください。
「1年目から都市対抗で投げられるように頑張ります!」
――ありがとうございました。
[宮本果林]
◆髙山 陽成(たかやま・ようせい)文4、作新学院高、178センチ80キロ、右投げ右打ち、投手。
「自分いろいろなファンの方がいて、とてもうれしかったので、これからも応援してほしいなと思います!」。1年間の取材を通し、何度も口にされていたのはファンの方への感謝の思い。ファンの方々の存在が大きな力となっていたようだ。
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