(110)秋季リーグ戦後インタビュー 髙山陽成

2022.11.18

(この取材は11月2日、16日に行われました)

 

髙山陽成投手(文4=作新学院)

――優勝した感想をお願いします。

 「率直にうれしいです。みんなの日々の行いが報われたのかなと思いました」

 

――春秋連覇に関してはいかがですか。

 「最上級生という立場で自分も試合で投げ、メンバーに入って春秋連覇を経験できたことは自分の中で人生の宝になると思うので本当にうれしいです」

 

――優勝できた要因は何だと思いますか。

 「一戦一戦みんなが力を合わせて戦ったおかげだと思います。慶大戦は勝ち点を落としてしまったのですが、最初から最後までしっかり戦い抜けたことが良かったと思います」

 

――今季を個人として振り返ってみていかがですか?

 「納得のいく投球もありましたが、まだまだだなと思うところもありました。納得のいった部分としては、任せられたイニングをしっかり0で抑えられたところです。慶大3回戦は、序盤に結構点を取られてしまい、雰囲気が負けの流れだったのですが、あの場面でやはり自分が流れを断ち切り、流れを持ってくることができなかったなという反省もあります」

 

――四球が少なかったことに関してはいかがですか。

 「早いカウントで変化球などを使い、自分の形をつくって勝負することができたことが四球が少なかった要因かなと思います。また、春はボールが高めに浮いたりすることもあったのですが、秋はしっかり低めを狙ったので、低めに集まって良かったと思います(低めに投げるにはどのようなことを意識していますか)気持ちの面では焦るとどうしても腕が振れなくて、高めに浮いたりしてしまうので、そこは思い切って腕を振ろうとしていました。フォームの面としては、前に突っ込まないようにしていました」

 

――今季は重要な場面を任されることが多かったです。

 「本当に任されているということがうれしいです。首脳陣の方に任されているのはとてもうれしいので、そこの期待しっかり答えられるように投げたいと思っていました。(プレッシャーを感じることはありましたか)久野(悠斗投手・商1=報徳学園)が慶大戦で頑張って投げていて、村田(賢一投手・商3=春日部共栄)や蒔田(稔投手・商3=九州学院)も頑張って投げていたので、そこは自分としても一番プレッシャーでした。プレッシャーに負けないように頑張ろうと思っていました」

 

――1年間を通してリーグ戦に出場し続けたのは初めてだったと思います。

 「やっと明治の野球部の一員になれたなと思いました。3年間ずっと悔しい思いをしてきて、4年生になってやっと出れたリーグ戦でいい結果も悪い結果もあったのですが、野球部の一員として出れたということが本当にうれしく思います」

 

――下級生時代と4年生になってから変わったことはございますか。

 「人が変わりました(笑)。下級生の時は、真剣に取り組んでいてもまだまだだったと思いますし、3年生から4年生にかけて、トレーニングしてここをどうしたらよくなるかということなどを一生懸命考えてやったり、毎日ノートをつけたりしていたので、そのような部分で変わったのではないかなと思います」

 

――普段から仲のいい蓑尾(海斗捕手・文4=日南学園)とのバッテリーを振り返ってみていかがですか。

 「試合をしている時や抑えた時はすごく楽しいです。普段仲良く話している時よりも、実際に試合でバッテリーを組んで抑えた時の方が自分はうれしかったです。普段は自分が蓑尾にいじられてばかりですごく馬鹿にされています(笑)。でも、マウンドだとどちらかというと自分が投げて蓑尾が受けてくれる立場なのでまた違う立場になるのかなと思っているのですが、正直、蓑尾が全部自分のことを操っていると思います(笑)。ただ、すごくハマった時は一番いいバッテリーなんじゃないかなと思います」

 

――改めて4年間を振り返ってみていかがですか。

 「1、2年生の時はいろいろな悔しさや思いがありました。野球に対する姿勢が少し不真面目で真面目に取り組めていなかった時を振り返って、あの時しっかりと取り組んでおけば良かったかなと思う時もあるのですが、あれがあったからこそ4年生でしっかり頑張ることができて、その先の人生も決まったので、それがあったから今があるんじゃないかなと思います。自分の人生を4年間に凝縮したような濃い時間でした」

 

――後輩に向けて伝えたいことはございますか。

 「一番は野球を続けるか続けないか悩んでいる子たちに必死にやればなんとかなるよと伝えたいです。報われない時もあると思うのですが、人生を懸けてやるくらいやれば結果につながると思うので、頑張ってやってほしいです」

 

――同期に伝えたいことはございますか。

 「自分はあまり個性がないと思っているのですが、個性あふれる同期たちです。自分は少しシャイなので、話すことが苦手なのですが、4年間みんな仲良くしてくれてありがとう」

 

――ファンの方に伝えたいことはございますか。

 「最終カードでは、神宮で投げる姿を見せることができなくてすごく自分としても残念でしたが、今まで神宮に来て写真とか撮ってくれたり、応援してくれたりしたファンの人たちに感謝したいです。それがモチベーションで野球も頑張れていたし、そういう人たちがいたからマウンドに堂々と立てたので、本当に感謝を伝えたいです」

 

――神宮大会に向けて意気込みをお願いします。

 「今まで応援してくれたファンの人たちに最後、集大成を見せられるように頑張りたいと思います!」

 

――ありがとうございました。

 

[宮本果林]