(100)秋季リーグ後インタビュー 宗山塁

(この取材は11月2日に行われました)
宗山塁内野手(商2=広陵)
――今季を振り返っていかがですか。
「シーズンを通じて勝ち点を9も取ることができて、結果を見ればいいシーズンだったと思います。ですがその中でも今季の慶大戦などチームとして勝ち切ることができず、課題が見つかったシーズンでもあります」
――最終週の立大戦では、自身最多となる今季4本目の本塁打を放ちました。
「立大戦での本塁打は長打を狙っていたわけではなく、最低でも進塁打を打つという意識を持って打席に入りました。あの打席を振り返ると、チームが1点差で負けていたこともあり、いつも以上に試合に集中することができていたと感じます」
――リーグ屈指の打撃技術を誇る宗山選手ですが、試合後のコメントでは進塁打に対する意識など、献身的な姿勢がうかがえるコメントが目立ちます。
「もちろん場面によって打席内での考え方は変わりますが、走者がいる場面では進塁打や犠飛など、得点を入れるためにはどのような打撃をすればいいかということを常に意識しています。その中でバットを強く振る意識を持つことも重要で、うまく捉えることができれば長打を打てる場合もあります」
――今季も好成績を記録した一方で、四死球は昨季の12から2と減少しました。
「外角のストライクゾーンが自分の思った以上に広いと感じる場面があり、追い込まれてしまうと良い結果を残すことが難しくなる実感があります。そのような事情があり、今季は追い込まれる前の早いカウントで積極的にスイングをすることを意識していました。ボール球だと分かっていながら打ちにいった場面もありました。しかし良い打者は四死球も多いので、選球眼を鍛えることも重要だと考えています」
――今季終了時点で、明大OBの髙山俊外野手(平28卒・現阪神タイガース)の持つ東京六大学野球の安打記録に並ぶペースで安打を記録されています。
「あまり先のことは気にせず、どの試合に対しても集中して取り組みたいと思います」
――これから改善していきたいことをお聞かせください。
「スピード、機動力の部分はさらに進化させたいと考えています。守備でも失策数0を目標としているので、もう一度基礎的な部分から鍛えようと考えています」
――来期達成したい目標はございますか。
「今季記録した打率よりも高い打率を記録することが目標です。また打率だけでなく全てにおいてこれまでよりも高い成績を残したいです」
――大学野球最高峰のリーグの一つである東京六大学でプレーをする中で気付いたことがあれば教えてください。
「当然どの大学も勝利を目指してプレーしているので、思い通りにプレーすることは本当に難しいです。試合をする度に自分たちの思い通りの試合展開に持ち込む難しさを痛感します」
――宗山選手が目指す選手像についてお聞かせください。
「勝負所で結果を残すことができる選手を目指しています。打撃面ではチャンスでの一打、守備面ではミスのない守備ということを意識してプレーしています」
――ありがとうございました。
[上瀬拓海]
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