(88)村松開人主将 指名後記者会見/ドラフト会議

2022.10.20

 紫紺の伝統をつないだ。村松開人主将(情コミ4=静岡)は、ミート力に加え、俊足を生かした長打の打てる打撃が持ち味の内野手。20日、運命のドラフト会議にて中日ドラゴンズから2位指名を受けた。これで明大からの指名は13年連続となり、史上最長だった連続記録を今年度も更新。プロでも活躍が期待される村松の指名直後の声をお届けする。

 

――指名を受けての感想を教えてください。

 「率直に今すごくうれしい気持ちでいっぱいなのと、少し安堵(あんど)はあります。本当に小さい頃から夢であり目標であったプロ野球界に指名していただいて本当にうれしく思っていますし、やっとスタートラインに立てたという気持ちです。プロに入るのだけが目標ではなくて、そこでしっかり結果を出すのが目標なので、自信を持ってプレーできたらいいなと思います」

 

――憧れの選手や理想の選手像はありますか。

 「中日さんは先輩の柳さん(裕也選手・平29政経卒・現中日ドラゴンズ)や阿部さん(寿樹選手・平24情コミ卒・現中日ドラゴンズ)がいらっしゃるので、自分も主将という立場をやらせてもらっていて柳さんの姿を見て、その人間性をすごい自分のお手本にしているので、本当にそういういろいろな人から応援されるような選手になりたいと思っています」

 

――中日ドラゴンズに対するイメージと立浪監督(中日ドラゴンズ)に向けて自己アピールをお願いします。

 「中日ドラゴンズさんのイメージは、若手だけではなくベテランの選手もすごいレベルが高く、なおかつチーム状態もしっかりしているというか、締まっている空気のあるチームだというふうに思っています。そこは明治大学と変わらないところではあるので、自分の中ですごい印象が良いなと思っています。自分のアピールポイントとしてはやはり脚力なのでそれを生かした守備走塁であったり、あとは選球眼だったりミート力だったりはプロの世界に入ってもしっかりアピールしたいなと思っています」

 

――対戦したい選手はいますか。

 「セ・リーグであれば本当にいろいろな投手がいるのですが、先輩の広島カープの森下さん(暢仁選手・令2政経卒・現広島東洋カープ)ともう一度プロの世界で対戦したいなと思っています」

 

――今1番誰にどういったことを伝えたいですか。

 「まずは両親に伝えたいです。やはり自分はたくさんケガをして、入院だったり手術だったりというところで自分にお金をかけてくれていたので、そういったところに関しては本当にここまで何不自由なく野球をやらせていただいたので、しっかり感謝を伝えたいなというふうに思います」

――これまでの野球人生で一番大変だった、乗り越えてきたことを教えてください。

 「ケガももちろん自分の中で乗り越えていかなければいけない大きな壁ではありましたが、今こうやって主将という立場でやらせてもらっていて、チームをまとめて同じ方向に向かっていく難しさというのがより分かりましたし、勝つためには何をしなければいけないのかという大きな壁にぶつかって、それを自分だけではなくて、チームの仲間としっかり考えて今このようなところまできているので、そこは良い経験をしていると思っています」

 

――卓越したミート力、三振が少ない、打率が安定しているという良さがあると思いますが、それについての評価をお聞かせください。

 「三振が少なかったり、ミート力というのは自分の中でも自信を持っていることで、やはりプロのレベルになったときにどこまで対応できるかというのが一番重要だと思うので、そこにいっても変わらず同じような結果を残せるように今よりさらにレベルアップをして挑みたいと思っています」

 

――プロの舞台に上がって、達成したい数字がありましたら教えてください。

 「盗塁でいえば30盗塁。打率でいえば3割超えというのを目指してやっていきたいと思っています」

 

――明治大学4年間で様々な経験をしてきたと思いますが、どのようなことを思ってプロ生活を過ごしていきたいですか。

 「発信することの重要さや、伝えることの難しさは明治大学に入って思ったことで、ただ単に言っても人は簡単には動かなくて、いろいろな自分の行動であったり、ニュアンスだけで人の感じ方は変わってくると思うので、自分もチーム内で影響のある選手になりたいと思っていますし、相手とのコミュニケーションは大事なので、言葉や伝え方を自分も勉強しながらやっていきたいと思っています」

 

――2位指名で即戦力としての期待をされていると思いますが、即戦力への思いを教えてください。

 「使っていただければありがたいことですし、出していただくからには結果を出していかなければいけないので、いち早く出て、安定した結果を出せるように頑張りたいと思っています」

 

――先日の慶大戦には立浪和義監督が直接視察に訪れました。

 「試合に来ていただくことはありがたいことで、大学野球を通じてこのような形で指名をしていただいたことは自分にとって本当にうれしいです。期待をしてくださっているということだと思うので、その期待を裏切らないよう頑張りたいと思います」

 

――立浪監督に打撃について聞きたいことはございますか。

 「プロの投手ともなれば、速球や変化球のキレなどレベルが上がると思います。そのようなボールに対応するためにスイングや身体面の強化をする必要があると思うので、練習法などを聞いてみたいと思います」

 

――大学4年間で最も誇れる数字を教えてください。

 「三振数の少なさです。ミート力に自信があるので、追い込まれてもあまり打撃の形を変えずに対応することができます。さらに選球眼にも自信を持っているので、そこが三振の少なさにつながっていると思います」

 

――中日ドラゴンズの得点力不足という課題についてどう貢献したいと考えていますか。

 「自分はチャンスで複数の走者を返せる打者ではないですが、チャンスメークや確実に1点を取りにいく打撃というのは自分にもできると思うので、そのような部分で貢献していきたいと思います」

 

――指名の瞬間は目元が潤んでいたように見えました。

 「自分では目元が潤んでいる感じはしませんでしたが、本当に安心というか、良かったという感情が最初に出てきました。その感情が表に出たかもしれません」

 

――ありがとうございました。