
(87)慶大戦事前インタビュー③ 萩尾匡也外野手、朝日晴人内野手

(この取材は8月21日に行われました。)
萩尾匡也外野手
――春季リーグ戦を振り返っていかがでしたか。
「シンプルに優勝したかったということと明大に負けてしまったので悔しい思いがあります」
――リーグ2位という結果をどう受け止めていますか。
「優勝できる自信があったので2位という結果がいいか悪いかということではなく、優勝を逃してしまったということが一番の反省です。どの六大学よりも練習しないといけないと思います」
――昨季は本塁打と打点の2冠を達成しました。
「序盤はとても苦しんでいたのですが、後半からは自分の思った通りにできました。後半にかけてピークを持ってこれたのは良かったと思います。ですが、自分の中ではあれぐらいやらないといけないと思っているので、もっともっと打ちたいという思いもあります」
――本塁打を量産できた要因はございますか。
「僕は思い切りが売りでもあると思うので三振するのもあまり嫌ではないですし、とにかく初球のファーストストライクから思い切ってスイングすることがいい結果につながっていると思います」
――大学日本代表を経験されましたがいかがでしたか。
「僕自身初めて日の丸を背負って戦ったので今後の野球人生にも生きてくると思っています。また日本のトップレベルの人たちと一緒にプレーできたというところもすごくいい経験になったと思っています。あとは世界の投手と対戦し、プロに行けば日本人の投手だけではないのでそこもいい経験になりました」
――大学日本代表では上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)と宗山塁内野手(商2=広陵)とチームメートでした。2人の印象はいかがでしたか。
「とてもかわいい後輩です。素直で子供っぽい一面があり、本当に弟みたいな印象を持っていました。またバッティングなどは右打者と左打者で違う部分もありますが、その中でも特に上田は長打のある打者なので打席での考え方などいろいろな話をしました」
――明大の印象はいかがですか。
「基本的には上田と宗山が打線をしっかり引っ張って、投手も蒔田(稔投手・商3=九州学院)、村田(賢一投手・商3=春日部共栄)というしっかり試合を作れる先発がいたので明治は安定していてとても嫌でした」
――明大で意識する投手はいらっしゃいますか。
「蒔田は地元が熊本で一緒で意識する部分はお互いあって、春は自分が打ったのですが秋も対戦が楽しみという意味で意識しています」
――ラストシーズンとなりますが今季に懸ける思いはございますか。
「とにかく優勝してチームに少しでもいい思いをさせてあげたいです。いろいろな後輩やスタッフが支えてくれて練習や試合ができているのでそこはいい思いをさせたいというのはありますし、やはりラストシーズンで自分でも感慨深いものはあるので目の前の一球に集中していきたいです」
――プロへの意識はございますか。
「時期も時期なのでそこまでこれをしたら能力が一気に上がるみたいなことはあまりないと思っていますが、とにかく僕はチームを勝たせることが良い評価につながると思っているのでチームが勝つようにプレーする意識でやりたいと思います」
――秋季リーグ戦での意気込みをお願いします。
「とにかく優勝してみんなでいい思いをしたいと思います。そして打倒明治というところも意識しながら日頃の練習に取り組んでいきたいと思います」
――ありがとうございました。
朝日晴人内野手
――昨季を振り返っていかがですか。
「チームとしては優勝できなかったので悔しい思いで、明治にあと1勝していれば結果的には優勝できたのでなぜその1勝ができなかったか、そこを見直してやっているところです」
――高打率を残せた要因はございますか。
「あまり何も打席の中で考えずに来たボールを打つことに集中しました。試合に入る前に頑張ったという自信があったので、だからこそ何も考えずに打席に向かうことができたと思います」
――首位打者への意識はございますか。
「結果的に取ることができればいいですけど、自分の役割を全うできれば自ずとそれなりに近い形にはいけると思うのでチームのためにできるように頑張りたいと思います」
――今季に向けて取り組んでいることはございますか。
「まず守備を鍛えています。春は結構ミスをしてしまったので。打撃は弱い打球が飛ぶこともあったので、そこをどうすれば捉えられるかという意識でやっています」
――明大の印象はいかがですか。
「粘り強いところがあって足を絡めてここぞという場面で一本打ったり、またきっちり守ってくるのでなかなか手強い印象を持っています。チーム力もあって個々の能力も高い印象があります」
――明大で意識する投手はいらっしゃいますか。
「村田投手です。春は無失点にやられてしまったので秋はリベンジしたいです」
――4年間で成長できた部分はございますか。
「技術とかはもちろん練習してうまくなりましたが、苦しい時に自分だけではなくて、チームを動かすためにどう引っ張らないといけないかを考えるようになったので、そういう面で多少成長できたかなと思います」
――ラストシーズンとなりますが今季に懸ける思いはございますか。
「最後は絶対日本一になりたいので、やり切って慶應らしい泥臭く溌剌(はつらつ)としたプレーを、また最後まで諦めないプレーを見ている方たちに見せられたら最高だと思います」
――今季の目標をお願いします。
「チームとしてはリーグ戦優勝と日本一。個人としては無失策と首位打者を目指します」
――ありがとうございました。
[久和野寛人]
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