(66)東大戦直前インタビュー② 井澤駿介投手、阿久津怜生外野手

2022.09.09

(この取材は8月25日にオンラインにて行われました)

 

井澤駿介投手

――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。

 「序盤は自分としてはいいピッチングができた試合が多かったのですが、でもやはり終盤は結構疲れて、最後の立教戦と法政戦はスタミナ不足があり、そこでかなり成績が悪くなってしまった印象です」

 

――慶大1回戦では本塁打を放ちました。

 「ピッチャーなので……当たれば飛ぶのですが、絶対当たらないので。とにかくいつもフルスイングしていたのが本当にたまたまという感じです。とても気持ち良かったです」

 

――特に印象に残っている試合はどの試合ですか。

 「早稲田戦の最後6対6で同点になった試合です。最後リードした場面で僕が投げさせてもらってそこで最後追いつかれてしまって、結局同点のまま引き分けで終わってしまったという試合です。やはり勝てた試合を僕が打たれて引き分けになってしまったというのは、結果として春あれが一番勝てそうな試合だったので、チームとしても僕自身としても悔しい試合というふうに印象に残っています」

 

――春季リーグ戦で見えた収穫はございますか。

 「冬場やってきたまっすぐの強化というのがあり、それがやはり他大の選手を見ている限りでは、昨年よりはかなりよくなっているのかなと思います」

 

――逆に課題はございますか。

 「序盤も何試合かは結構いいピッチングができたのですが、終盤になるにつれて短いイニングで降りてしまうこと、結構相手打線に捕まってしまう場面が多かったのでそこは課題です」

 

――今季の明大の印象はいかがですか。

 「毎年ではあるのですが、やはり細かい野球というか機動力も持ちながらつないでつないでしっかり長打も出ているという印象です」

 

――明大で特に警戒している選手はいらっしゃいますか。

 「もちろん宗山選手(塁内野手・商2=広陵)や上田希由翔選手(内野手・国際3=愛産大三河)もそうですが、やはり秋はキャプテンの村松選手(開人主将・情コミ4=静岡)が帰ってくると思うので、足もあって長打もあってという打者なので、一番は村松選手を警戒します」

 

――どのように押さえていこうと思っていらっしゃいますか。

 「全員結構三振が少ないイメージで、それでみんな足も速いので、なるべくフライとか打ち損じの内野ゴロなどで打ち取れたらとは思っています」

 

――今季の東大の注目選手を教えてください。

 「かなりずっと出ていますが、センターの別府洸太朗(外野手)です。特徴は、やはりこれまでは結構守備が上手くて肩も強くてという感じで下位打線にいることが多かったのですが、この夏スイングがかなり良くなって上位打線でも期待できると思っています」

 

――ラストシーズンになりますが、どのようなシーズンにしたいとお考えですか。

 「僕は2年生の頃からずっと試合に出させてもらっていて、それだけ期待もあると思うので、その期待に応えたいというのが大きいです。僕が投げる試合で勝てたらいいですし、僕が勝利に貢献したいというのが今一番大きいです」

 

――今季の目標を教えてください。

 「チームとしては変わらず最下位脱出というのがあり、そのためには勝ち点を場合によっては1点なのでが、だいたい2か3取らないといけないので勝ち点2を取るというのを考えた時に、チームとしてはやはり5勝ぐらいはしないといけないので、チームとしては最下位脱出で、僕自身としても3勝というのを目安に頑張れたらなと思います」

 

――意気込みをお願いします。

 「ラストシーズンでこれまで2年生から出続けて3年目になり、経験はある方だと思うので、なんとしてもそれを生かしてチームの勝利に貢献して、チームの目標である最下位脱出を達成できるように頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

 

阿久津怜生外野手

――春季リーグ戦を振り返っていかがでしたか。

 「やはり一番は春勝てなかったというのが一番後悔というか悔いの残る部分なので、そこはやはりずっと悔しいなというのと、やりきれなかったなという反省があります。個人としては今までの中だったら一番良い成績だったのですが、それでもやはり目標としていた成績には程遠かったので、そこも一つ反省の大きい春シーズンだったなと振り返っています」

 

――早大1回戦では同点ホームランを放ちました。

 「そうですね、本当にたまたま運が良くて入ったという感じです。いい場面で1本打てたというのはすごく自信になった部分が大きいですし、あの試合は勝てなかったですが負けなかったところに自分が一つ貢献できたというのは少し自信を持てたかなと思います。それ以降は打てなかったのでもっと秋に向けて打っていきたいところです」

 

――印象に残っている試合はどの試合ですか。

 「やはり早稲田の1回戦と2回戦の引き分けのところです。1回戦は追いついて最後引き分けなのですが、2回戦は本当に最後あと一歩まで来て、あと1アウト1ストライク取れれば勝てたというところで同点になってしまって、やはりそこで勝ち切る練習をしてきたつもりだったのですが、もう一つ足りなかったという部分が後悔と悔いの残るところだったので、やはり一つすごく自分としては印象に残っている試合です」

 

――アメフト部から転向されましたが、アメフトで身につけたことで今野球に生かせていることはございますか。

 「東大のアメフト部は結構科学的なところがあり、進んでいるところなので、そういった体の動かし方やそのトレーニングに対する順番、メカニックスのところはすごく参考になりました。やはり一番は体づくりというところで、体重も15キロぐらい増えたのでそこは体づくりとか筋トレとかというのは野球でも全く同じで通ずるというかそこはすごく参考になった、今も生きているところだと思います」

 

――ご自身の持ち味を教えてください。

 「足を使ったプレーが自分でも強みだと思って、グラウンドを駆けてホームに帰ってくるというのがチームにおける自分の役割かなと思っているので、そこは常に心掛けて自分としても足使ってホームに帰って1点取るというのを常に意識しているところではあります」

 

――この夏は練習でどのようなことに取り組みましたか。

 「合宿が今年は久々に開催できて、朝から夜までずっと練習漬けというので普段よりも実践の機会がすごく多くて、ただの練習というよりは実戦を想定した中で出るプレーなどを確認しました。あとはプレッシャーのかかった場面で自分の力を発揮できるかというところをすごくチームとして練習している部分であります」

 

――明大の印象はいかがですか。

 「そうですね、スター選手がそろっていてピッチャーも蒔田君(稔投手・商3=九州学院)と村田君(賢一投手・商3=春日部共栄)と藤江君(星河投手・政経2=大阪桐蔭)とかがいて安定していますし、やはり宗山君とか上田希由翔君とか、リーグを代表するような選手がそろっているので恐ろしいというか強いなというのは毎試合感じさせられています」

 

――その中でも特に警戒している選手はどの選手ですか。

 「ピッチャーだと蒔田君が初戦で上がってくると思うので、そこは自分としても警戒しているところです。野手はやはり宗山君が一番毎度毎度かなり打たれているので一番警戒しています」

 

――東大の注目選手を教えてください。

 「大井温登(外野手)を推したいです。春は代打とかの出場が多かったのですが、秋はもう少し試合に出るかなと思います。本当に練習試合でもオープン戦でもヒット量産していて、東大の宗山という(笑)。秋は大井が活躍してヒットを打って宗山に対抗してくれるのではないかと僕は期待しています」

 

――今季の目標を教えてください。

 「やはり最後のシーズンなので一番今までよりも良い成績を残すこと、あとは最後なのでベストナイン取って終わりたいなと思います」

 

――意気込みをお願いします。

 「やはり勝ち点を取って最下位を脱出するというのがずっとこのチームになってから掲げてきたことなので、そこをまたチーム一丸となって勝ち点を取る、最下位を脱出するというのを掲げて頑張っていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[髙本都]