
(64)秋季リーグ開幕前インタビュー 村松開人

(この取材は8月24日に行われました)
村松開人主将(情コミ4=静岡)
――チーム全体の状況はいかがですか。
「今はまだ完璧な状態ではないですが、春のリーグ戦の結果や全日本の結果を踏まえてさまざまな課題が出て、それを一つずつつぶしながらやってきていると思います。あとはやっていく中で、私生活の延長戦上が野球の結果につながってくると思うので、私生活からピシッとしめて、最後の仕上げに入れればと思います」
――オープン戦では遊撃手での出場もされていますが、視野に入れていますか。
「そうですね。どこをやるかは分からないですが、どちらをやっても同じようにできるのが一番だと思うので、そこは抜かりなく練習して準備したいと思っています」
――試合に出るようになって、個人のこととチームのことをこなすことは大変ですか。
「本当に大変です。びっくりしました。春はベンチワークが主だったので、まだ周りを見ることができましたが、自分のこともあるしチームのこともやらないといけないので。大変ということは分かっていましたが、こんなに大変なものなのだなという感じです」
――ケガをしている期間、個人としてのモチベーションはどのように保っていましたか。
「リハビリ期間中は、体をもう一度つくっていく中で、前と違う感覚や体の使い方を勉強していました。少しずつ野球ができるようになってきて、楽しさもそうですし、復帰したらどうなっているのだろうというイメージをして、モチベーションつくってやっていました。(イメージというのは)手がつけられないみたいな、どこに投げても抑えられないみたいな。そんな感じのイメージですね」
――ケガをしたことで良くなったことはございますか。
「ありますね。体のストレッチやコンディションの整え方も前に比べればだいぶ良くなりました。あとどこを使ったらどうなるかということも、前より感覚がだいぶ変わってきたと思うので、そこは勉強した甲斐があると思います」
――この夏、力を入れたことを教えてください。
「スイング、バッティングです。ひたすら振っていました。そこはだいぶ力になったと思います。量ももちろんやるのですが、内容を自分でしっかりアレンジして、一定のペースで振るのではなくて、変化球のタイミングでわざと自分の体を崩して振るなど、さまざまなことを考えてやっていました」
――ラストシーズンを前にした心境はいかがですか。
「早いなという感じと、時間が足りないようで、足りているのかよく分からない感覚です。自分でもよく分からないのですが(笑)。やり残したことがありそうで、なさそうみたいな。難しいのですが、とりあえず早かったなという感覚がすごくあります。ラストシーズンですが、あと3カ月やり切って終わりたいと思うので、そこはもう苦しくても耐えどころだと思います」
――これまでの明大での生活は振り返っていかがですか。
「しんどかったです。楽しかったですが、自分で自分を追い込んでいたので。でも、だいぶ大きな財産となっていると思います」
――4年間どのようにモチベーションを保っていましたか。
「自分のためにと思って毎回やっていました。きついことをするのも、しっかり真面目にトレーニングをするのも、全部それが自分に返ってくると思ってやっていました。これをやったら絶対良くなると思い込んでやっていましたし、いいイメージをしっかり持って追い込んだりしていたから、続いたのかなと思います」
――ドラフト会議が10月20日にありますが、プロへの思いはいかがですか。
「やることをやった結果がそこだと思うので、指名されるか、されないかは別として、自分の野球人生のためにやるべきことをやりたいなと思います」
――アピールポイントはどこでしょうか。
「もう全部ですね。まず膝が治ってしっかりできることをアピールしないといけないですし、3年生の時からここまでどれくらい成長したかを見せないといけないです。自分の能力を出せれば勝手にアピールできると思うので、そこをしっかりやりたいです」
――今秋、個人として目標にする数字はございますか。
「福王さん(昭仁コーチ)には『6割打て』と言われました。6割ってすごいですよね(笑)。でも4割5分は打ちたいですね。最低でも3割ですね。でもキャリアハイは出したいので、3割6分以上は打ちたいです。盗塁は、7盗塁です。でもツーベースばかり打ったら三盗しかないので、そこはうまくいければという感じですね(笑)」
――優勝に向けてのカギはなんですか。
「二つあって、ここ一番の勝負どころで結果を出すことと、チームとして一体感もってやることです。春と同様、さまざまな取り組みをして、コミュニケーションも環境もしっかりつくっています。でもやるのは結果的に人なので、いかにチームメートを思って行動できるか、相手のことを思って動けるかが人間力につながって、結局自分のところに返ってくると思っています。まだまだできていない人は多いですが、それがリーグ戦でできれば、より一層まとまってチームとしてレベルアップできますし、力を発揮しやすい環境になると思います。そこは今まで通りと同じやり方でやりたいなと思います」
――秋季リーグ戦への意気込みをお願いします。
「個人としてはラストシーズンなので、悔いのないようにしっかりやるべきことをやって結果を出します。チームとしては春秋連覇が懸かっているので、そこがしっかり取れるようにチーム全体として勝ちへの執着心をもってやりたいと思います」
――ありがとうございました。
[西村美夕]
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