
(61)秋季リーグ開幕前インタビュー 田中武宏監督

(この取材は8月24日に行われました)
田中武宏監督
――現在のチームの調子はいかがですか。
「やはり野球は投手なので、投手の実力差や経験の差などで投げる人によって全く違うというところがあります。相手あってのことで、大学生と試合をしても、相手もいろいろな選手を使っているわけなので一概にはいえないです」
――2019年以来の高森キャンプも開催されました。
「春にメンバーに入っていなかった子も何人か入って、ケガ人とかは別ですけれど、最後30人でやり切って、結局誰も落ちなかったというのは本当にうれしい誤算でした。プレー面だけでなくても朝起きてから夜寝るまでの行動とか、ああいうのは抜いていたら分かるので抜くやつは返す候補だなと決めていたらほぼ全員、嘘偽りのないスイングをしていました」
――春は蒔田稔投手(商3=九州学院)と村田賢一投手(商3=春日部共栄)の二枚看板でした。秋に向けて投手陣の陣容はいかがでしょうか。
「あんなにうまくは絶対にいかないので、藤江(星河投手・政経2=大阪桐蔭)や石原(勇輝投手・商3=広陵)には入ってきてほしいというところがあります。二人にあそこまで負担をかけてはいけないので」
――外野陣はいかがでしょうか。
「今も日替わりでいろいろな選手が出ている状態で決まっていないです」
――野手陣で期待する選手はいらっしゃいますか。
「まだ下級生ですが宗山(塁内野手・商2=広陵)と上田(希由翔内野手・国際3=愛産大三河)というのはどうしても中心にならないといけないです」
――田中監督にとって今の4年生はどのような存在でしょうか。
「毎年そうなのですが、やはり大人になるのだなと。スポーツ推薦の子なんかは高校時代から知っている子ばかりなので、どうしても子どもの成長を見ている感じです。3年生までになかったような発言が個別に出てくるとか、自分の意見を言えるようになるということは非常に大切なことだと思います」
――春季リーグの優勝チームとして迎える秋ですがいかがですか。
「どこの大学も『あの一球が、あの一打がこうなっていたら』というのはみんな思っていると思います。たまたま春が『あの一球がこっちにきたな、相手の方にいかなかったな』というのばかりだったので『スゲーあそこは』なんては思われていないと思うんですよ。差が感じられないからこそそれをどうやって拾っていくかが大事ですね」
――秋季リーグでの注目ポイントなどはありますでしょうか。
「普段は8週で行われるのが9週になるので余計長丁場になります。その中で9月に入っても暑さが残り、投手は厳しいので、9月の東大戦、早稲田戦はとにかく野手が全力でカバーすると。そして10月になって気温が落ち着いてきたら今度は投手が抑えにかかれということはチーム全体にも言っています」
――秋季リーグに向けての意気込みをお願いします。
「春は粘りの明治という表現をしていただきましたけれども、できたら10戦全勝で終わりたい気持ちは常に持っています。ですが相手あってのことなので、ハラハラドキドキの試合展開になるかもしれませんがしぶといところをまたお見せできたらなと思っています」
――ありがとうございました。
[久保田瞬]
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