
(50)第30回ハーレムベースボールウィーク 試合後インタビュー 上田希由翔 宗山塁

7月8日〜15日にかけてオランダで行われた第30回ハーレムベースボールウィーク2022に、侍ジャパン大学日本代表として上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)と宗山塁内野手(商2=広陵)が出場した。
上田希由翔内野手
――日本代表に選ばれた時の気持ちを教えてください。
「まさか選ばれるとは思っていなかったので、選ばれた時はうれしかったです」
――代表合宿はいかがでしたか。
「あまり安打も打てなくて、結果も出すことができず不安に思っていたので、その分選ばれた時はうれしかったです」
――オランダ遠征での打撃の調子はいかがでしたか。
「あまり良くなかったです。慣れない投手だったので、それに対応するのに時間がかかって、攻略できなかったです」
――アメリカとの3位決定戦での最終回の安打についてはいかがですか。
「アメリカの投手の球が速すぎて、気づいたらバットに当たって安打になっていました」
――国によって投手のタイプは違いましたか。
「アメリカは野球が強い国というのもあって、投手も打者も全員良かったですが、他はそこまですごい投手はいなかったです。外国人特有の少し動くボールという感じでした」
――大学代表でも4番に座りましたがいかがでしたか。
「そこまで特別に思ってはいないです。たまたまだと自分では思っています」
――宗山塁内野手と3番4番で並びましたがいかがですか。
「MU砲と言われていたので、それができたらいいなと2人で話はしていました。実際に3、4番になって『あ、きた』という感じになりました」
――外国の投手と日本の投手の違いは感じましたか。
「やはり日本と比べて海外の投手はボールが動くので、それに対応できませんでした」
――レベルについてはどう感じましたか。
「日本の野球の方がレベルは高くしっかりやっていると感じました。一つ一つのプレーや守備は日本の方がやはり丁寧です」
――他大学の選手とは仲良くなりましたか。
「基本的には全員と仲良くなりましたが、篠木(健太郎投手・法大)と萩尾(匡也外野手・慶大)さんと一番仲良くなった気がします。六大学の人とは基本的に全員と仲良くなりました。(六大学以外ではいかがですか)森下翔太(外野手・中大)さんとはずっと一緒にいました」
――観光はできましたか。
「1日だけ観光の時間があったのですが、時間がなくてあまり自由には行けなかったです。間で時間を見つけて観光しました」
――他の国の選手とはお話しになりましたか。
「アメリカは一番フレンドリーだったので、コミュニケーションを取る程度ですが話しました」
――次は高校日本代表vs大学日本代表ですがいかがですか。
「それが自分の中では一番楽しみです。ずっと自分が見ていた舞台に立てるのだなという、自分が高校日本代表に選ばれなくて、見ていた立場だったので、それに出られるというのが自分はうれしいです」
――ありがとうございました。
宗山塁内野手
――今回の代表を通して三塁手などさまざまなポジションを守りましたが、そこに関してはいかがですか。
「色々なポジションを守れるというのはいい経験になりました。これからに生きてくるとは思います。しかし、慣れていないので難しかったです。練習をして、試合で守れるくらいのレベルにはなれたと感じています」
――オランダに行くまでの期間はどのように過ごされましたか。
「部の休みと重なってしまい、難しかったです。全体練習を行わなかったので、自主的になるべく動いて練習するようにしていました」
――実際に世界と戦った率直な感想を教えてください。
「色々な選手を見ることができ、国によってスタイルが全く異なり、いい勉強になりました。試合前のノックも声を出してやるというよりは、守備練習のように淡々と行っていて、日本みたいに縛られていなく自由という感じでした」
――今大会振り返って個人としてうまくいったこととうまくいかなかったこと教えてください。
「うまくいったこととして守備はエラーなく、できました。しかし打撃が全く思うようにいかなかったです。日本の投手と投げるモーションもタイミングも違うので難しかったです」
――今回の経験を通して明大に何か還元していきたいことはありますか。
「やはり一人一人の選手の意識の高さは参考になります。特に日本の選手の1回の練習に対する準備の仕方は勉強になることは多いです。なんとなくではなく、準備を入念に行う。特に感じたのは、アップです。最後ダッシュぐらいしか全体では行わなかったのですが、個人で精度やこだわりとかが見えてそこも大事だと感じました。色々なやり方を見たので、それが当てはまる選手もいるかもしれないので教えられる部分は教えていきたいと思います」
――日本代表の雰囲気としてはいかがでしたか。
「明大とはもちろん違いますが、日を重ねるうちにどんどん良くなっていきました。ここまで仲良くなれるとは思っていなかったです。特に話したのは辻本(倫太郎内野手・仙台大)さんです。かなり一緒にいて野球の話もしますがプライベートの話の方が多かったです。同い年の篠木もずっと同部屋だったので共にする時間は長かったです」
――代表を通していろいろなこと経験したと思いますが、今後取り組んでいきたいことはありますか。
「周りが意識の高い所で生活していたので、自分も自然と周りに合わせて意識が上がっていたと思います。実際にアメリカなどの国を見たらとても自由だし、日本のように縛りすぎることが全てじゃないと固定概念が崩れるような経験になりました。この経験を無駄にすることがないように今後も努力していきたいです」
――ありがとうございました。
[栗村咲良、中村謙吾]
※写真は上田選手提供
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