(49)全日本大学選手権後インタビュー②

2022.06.26

(この取材は6月12日~17日、電話にて行われました)

 

村松開人主将(情コミ4=静岡)

――久しぶりのスタメン出場はいかがでしたか。

 「楽しかったですね。楽しかったですし、素直に出られたことに感謝しています。ただ、自分の個人としての役割を全うできたかというと、結果もそうですし、さまざまなことが不十分だったと思うので、そこは自分の秋においての課題だと思います」

 

――神大戦では復帰後初安打となる二塁打を放ちました。

 「感覚はそこまでハマったわけではないですが、自分の長所である逆方向への安打が出たのはいいことだとは思います。その感覚を最低限の中でも出せたのは良かったですが、まだまだだなとも思っています」

 

――今後チームとしてどのように取り組んでいきたいですか。

 「今までやってきたことの積み重ねと、もう本当に意識だと思います。同じようにやってしまったら絶対に勝てないので。今までやってきたことを、どれだけ今まで以上の意識と質でもう一回やれるかが重要だと思うので、練習中は常にうまくなることを考えて取り組むことが大事だと思います」

 

蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)

――大会全体を振り返っていかがですか。

 「悔しかったの一言です。見ていた人たちは明治が2回戦でこけたみたいになっていると思いますが、自分たちからしたら実力的にまだ足りないというのを教えてもらった大会だったと思います。たぶんここで優勝していたら勘違いしていたと思うので、チームにとっていい負けは無いかもしれませんが、成長できるものだったと思います」

 

――神大戦は第1打席から安打を放ちました。

 「リーグ戦中に調子がずっと上がらなかったので、2週間でウエイトや体幹のトレーニングを入れて、短い期間でしたが体から変えてみようと思っていました。自分の中では感覚的にいい状態で試合に臨めたので、1打席目にヒットが出たのは自信になりました」

 

――佛教大戦では9回に適時打を放ちましたが、どのようなことを考えていましたか。

 「バッターボックスの中で半歩一歩くらい前に立って甘い所を狙っていこうと思っていたので、あれは自分の中では予想通りの結果というか、初球から狙っていこうと思っていました。あの場面で長打を狙うよりは、自分が単打でも出たら飯森が代走でその後虎太郎(西山内野手・商4=履正社)というのは打席に入った時点で分かっていたので、どんな形でも塁に出ようと思っていました」

 

西山

――佛教大戦では9回2死から同点打を放ちました。

 「神大戦では打てず、試合後に村松と一緒に打撃練習をしました。その時に開人からアドバイスをもらい構え、打ち方、バットを全て変えて臨みました。あの場面は、リーグ戦の立教1回戦と似たような場面でまた回ってきたなという感じで、あの時と同じようにいけば打てると思っていました。後ろの打席が明新(大地外野手・政経4=明大中野)で、明新につなげばなんとかという思いでつなぎました。試合前や普段の打席は緊張しますが、あの時は、打つ自信があったというより、アウトになるイメージが逆になくあまり緊張しなかったです」

 

――勝負強さの秘訣はありますか。

 「練習では、ラスト1球にはこだわりを持ってやっています。ティーバッティングや打撃練習ではラスト1球打った後にもう1回とかはなく、1球で仕留めるということを意識しています。あのような好機の場面は、技術よりもほとんどメンタルだと思っているので、いかに自信を持って打席に入るかだと思います」

 

――個人として今季良かったことはありますか。

 「打ってほしい場面で打てたことが良かったです。また、自分が身につけている黄色と黒の虎柄のバッティング手袋なのですが、あれは久島光太郎(捕手・政経3=城南)と山本伊織(内野手・法3=星稜)がオーダーしてくれて誕生日プレゼントで自分にくれたものです。リーグ戦序盤は打てなかったのですが、立教戦で今季初安打、最後は適時打が打てたので我慢して使い続けて良かったと思いました。打てたのはあの2人のおかげです」

 

明新

――リーグ戦後から今大会に向けてどのような練習をされてきましたか。

 「やはり分からないこと、データのない相手と戦うというところだったので、今考えると具体性のない練習をしてしまったなと思います。いい意味で言えば、どのようなピッチャーがくるか分からないので、誰にでも対応できるような練習をやろうとしていたのですが、具体性がなくて大雑把な感じで練習してしまったと今は思います。個人的には僕は小学校から野球チームに入っている中で、全国大会に出るというのが初めてだったので『どんなものなのかな』と思っていて、全国大会の勝手が分かりませんでした。『緊張するのかな』『どういうピッチャーがくるのかな』ということも考えましたし、僕自身も具体的なイメージを持っていないまま試合に入ってしまった感じがします」

 

――神大戦ではバスターで二塁打を放ちました。

 「サインはバントだったのですが、その二つ前の打席でバントした時も、サードの選手がすごく前に突進してくるようなチャージの掛け方をしてくるのが見えていたので、バスターできるなというのが頭にありました。あと、ベンチから岡本(伊織内野手・商4=創志学園)が『打てー!』と言ってくれたので、その通りに岡本の言うことを聞いて打ちました」

 

――今大会の結果を受けて今夏はどのように取り組んでいきたいですか。

 「僕は他の人たちよりも課題が明確だと思うので、まずはしっかり3カ月間戦える体づくりをします。今春は体重72キロでシーズンに入ったのですが、それではやはり少ないので、9月のシーズン前に必ず78キロで入ることですね。あとは、しっかりと振る体力もつけたいので、毎日連ティーなどをしてとにかく振り込みます。今までマシンなどをひたすら打っていたのですが、球を打つのではなくてバットを振るということですね。球を打つのは多少力を抜いたりしても打てることには打てるのですが、バットを振るのはしっかり体全体の力を使わないと振れないので、球を打つのではなくてバットを振るという意識でやっていこうと思います」


――ありがとうございました。


[硬式野球部担当一同]