(47)春季リーグ戦後対談 蒔田稔投手×村田賢一投手

2022.06.13

(この取材は6月5日に行われました)

――まずは他己紹介からお願いします。

蒔田稔投手(商3=九州学院):村田(賢一投手・商3=春日部共栄)は野球では、いろいろな球種を持っていて相手を翻弄(ほんろう)するというか、自分にはないものがあります。私生活ではとにかく多趣味でいろいろなことに詳しいイメージがあります。

村田:他にもなんかあるだろ(笑)

蒔田:車とか結構好きで、車とか詳しくて、車種とか……

村田:蒔田は自分とは違ってストレートが良くて、自分にないような魅力を持っているのでうらやましいです。私生活は、んー(笑)

蒔田:もっと言えよ、俺のいいところ(笑)

村田:いつも賑やかでチームの雰囲気を良くしてくれるっていうそういうところがあるので、まあムードメーカーではないですけど……

蒔田:ムードメーカーではないだろ(笑)

村田:チームの雰囲気を保たせてくれて、(今春は)チームの勝ちに結びついた活躍をしてくれましたね。

 

――春季リーグ戦を個人として振り返ってみていかがですか。

蒔田:全体的には良かったと思うのですが、気を抜いてしまって得点を許したりする場面があったのでそこは駄目だったかなと思います。

村田:全試合2点くらいに抑えられた感じはあったのですが、やはり野手陣の方々に助けられる場面が多かったので、まだまだ練習不足だと思います。

 

――2人で9勝を挙げました。

蒔田:自分が1戦目で投げて落としてしまっても、村田が踏ん張ってくれて勝ち星を挙げてくれて、また自分が投げるチャンスをいただいたので村田には感謝しています。

村田:1戦目はきつい試合だと思うのですが、本当によく耐えて勝ってくれて、負けてしまった試合もあったのですがそれでも頑張っているので、自分が1勝してまた蒔田が投げて勝てたらベストだと思っていて、それができたので良かったです。

 

――早大3回戦の後、抱き合っている姿が印象的でした。

蒔田:やはり去年の秋に自分は早稲田に打たれていましたし、村田も慶應に同点ホームランとか打たれていたので『俺らで勝つぞ』とはずっと言っていましたし、村田も同じ思いだったのではないかと思います。

村田:蒔田が言ってくれた通り早稲田にしろ慶應にしろ、他の試合も終盤に打たれて1点差ひっくり返されたりということがあったので、今回は後半を粘れて、ああいう形で2勝目を取れたのは良かったかなと思います。

 

――お互いにとって、今春は飛躍のシーズンとなりました。

蒔田:高校の時は自分1人でずっと投げてる感じだったのですが、明治に来てからは村田も含めて周りのレベルも高いので、そこで抜けたいという気持ちは自分としてもあって、そこで一緒に競ってやってきたことがこの春出たのかなと思います。

村田:予定通りと言えば予定通りなのですが、去年の秋が終わって一番最初に上がってきた課題がピッチャーで『なんとかしなければいけない』というところはあって、勝てるピッチャーになろうとこの冬やってきて、それが今回結果が出せたということで優勝につながったかなと思います。

 

――お互いに意識したりすることはありますか。

蒔田:村田にはテンポの良さとか、器用に変化球を投げ分けたりとかそういうところがあって、そこは自分にはないところなので、やはり見て学ぶところもありますし、負けたくないという気持ちはメンバーに入ってからはずっと思っています。

村田:球速以外は負けず劣らずというか、正直負けてる気はしないのですが(笑)。ただストレートの球威は、蒔田の一番の魅力だと思いますし、そこは蒔田を目指すというか……

蒔田:俺を目指せよ(笑)

村田:もっと上のレベル目指しながらやっていきたいです(笑)

 

――この春のMVPを教えてください。

蒔田:本当に自分は村田だと思っています。本当に、いやこれは、マジで思ってるよ(笑)

村田:そうですね。粘り強いピッチングというのも自分にはできていなかったので、すごく頼りになりましたし、蒔田が良かったなと思います。

 

――ありがとうございました。

 

[野口優斗、中村謙吾]