
(46)春季リーグ戦後インタビュー 村松開人

(この取材は5月28日、オンラインにて行われました)
村松開人主将(情コミ4=静岡)
――優勝した気持ちはいかがですか。
「優勝した当日は『優勝したんだな』という感じだったのですが、次の日からは全日本で日本一を取るための準備をすると切り替えていたので、浸るとかそういう感じではなかったです」
――立大3回戦は代打で申告敬遠という結果でした。
「決めるべくして決めるところが来たなという感じだったのですが、申告敬遠になってしまいました。ただ、次につなぐという気持ちでみんなやってきていたので、良い意味で次につなげたのかなと思います。次の打者が三振だったのですが、その後の打順の巡りとかも考えて、最終的にああやって副将のミノ(蓑尾海斗捕手・文4=日南学園)が決めてくれたので、良かったかなと思います」
――サヨナラの場面はどう見守っていましたか。
「その前に山田陸人(内野手・法4=桐光学園)が彼らしいヒットでつないで、自分的にはこの2人(山田陸と蓑尾)のどちらかが決めるんだろうなと思っていたから、陸人がつないで回ってきたときは、もう決めるのはミノだと思っていました。やってくれるだろうなという安心感というか、そういうのは多少ありました」
――主将として戦うリーグ戦は昨年度までとは違いましたか。
「違いましたね。やはり『勝てなかったらどうしよう』と思ったりもしましたし『勝てなかったら全部俺の責任だな』と思いながら試合をしていたので、そういう方向にチームを持っていくにはどうしたらいいかというのを常に考えていました。試合に出られなくても何をしたらいいかというのを常に考えて、さまざまなことをやっていました。結果的にこのような形になったので良かったと思います。そこはみんなのおかげというか、多くの人の協力あっての優勝なので、俺一人じゃもちろんできなかったことですし、そこは本当にチームのみんなに感謝したいです」
――副将の2人の存在は大きかったですか。
「もうめちゃくちゃ大きかったです。あの2人だから良かったと思います。俺と全く真反対な性格をしているので。あいつらは明るく騒ぐタイプだから、俺とは逆の性格なのですが、その2人だからこそできることってすごくあると思います。あの2人が試合に出てチームを支えてくれていたと思うので、本当にあの2人には感謝しています」
――試合に出られない悔しさはございましたか。
「もちろんありました。もう悔しすぎました。でも、キャプテンじゃなかったらもっと悔しかっただろうなと思います。キャプテンだから、当たり前ですが、そんな気持ちを出していたら駄目だなと考えて、すぐに切り替えられたので良かったかなと思います」
――たくさん声を掛けに行く姿が印象的でしたが、逆に掛けられた言葉で印象に残っていることはございますか。
「優勝したときに『お前のおかげで勝てた』みたいなことを言ってくれる人がいました。俺は本当に何もしてないのですが、そういう声を掛けてくれた時に、やってきたことが報われたというか、いい方向に進んでいるのだなと思えて、それがうれしかったです」
――個性が強いと言われるチームをどのようにしてまとめましたか。
「まとめたというよりは、同じ方向を向かせた、向いてもらったという感じですね。俺がリーダーになって『あれをやれ、これをやれ』と言うのはすごく簡単なのですが、それでは着いてこないというか、言われたことはやるけれど自分から動こうとしないと思っています。リーダーの役目というのは、自らそういう方向に向かせてあげられるように仕向けることがいいリーダーなのかなと思っていて。だから俺が何をしろと言うわけではなくて『こうしたいから、そうするためにはどうしていけばいいのか』というのを考えて、チームに落とし込んで、みんながそれをやってくれるという自然な形になるようにしました。俺自身まとめたとは思ってないですが、同じ方向に向くためにという感じでやってきました」
――全日本大学野球選手権大会の個人的な目標を教えてください。
「首位打者です。スタメンかは分からないですが、自分的には全部、なんの制限もなくプレーできるので。全日本はDHもあってさまざまな出場方法があると思うので、さまざまな準備はして臨みたいなと思います。首位打者、打点王、盗塁王、もう全部取っちゃいます」
――全日本大学野球選手権大会への意気込みをお願いします。
「今六大学が結構連覇しているプレッシャーもあるのですが、六大学連盟の代表として全日本選手権に出場するので、日本一取るための準備をしっかりして一戦必勝で頑張っていきます。また応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[西村美夕]
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