
(45)春季リーグ戦後インタビュー 蓑尾海斗

(この取材は5月28日、オンラインにて行われました)
蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)
――リーグ戦全体を振り返っていかがですか。
「投手が不安要素と言われていた中で、バッテリーでミーティングをしてきた結果、投手が(チームを)助けられた試合も多かったので良かったと思います」
――優勝した率直な感想をお聞かせください。
「最高です!」
――副将として意識していたことはございますか。
「村松(開人主将・情コミ4=静岡)と陸人(山田内野手・法4=桐光学園)が技術的な話をしたり、チームをまとめたりしてくれていたので、自分は空き週などで気持ちを切らさないようにノック中の声掛けなどでしっかりとリーグ戦を意識しようと話しました」
――立大3回戦でのサヨナラの場面を振り返っていかがですか。
「最後(打席が)回ってきた時に、去年の丸さん(丸山和郁選手・令4商卒・現東京ヤクルトスワローズ)は大事な場面で打っていたので『ここは俺が打たなければいけない』と思いましたが、楽な気持ちで打席に入れました」
――打席ではどんなことを考えていましたか。
「捕手として考えていたのは、走者が三塁にいると変化球で捕逸が頭によぎります。なので相手投手は変化球が得意でしたが、多分真っ直ぐでくるだろうと八割くらい読んでいました」
――三塁走者が本塁に生還してチームメイトが集まってきました。
「覚えている中でサヨナラを打った経験がなく、人生初のサヨナラだったので自分のところに人が集まってくるのが不思議な感覚でした。(チームメイトが集まってきた時は)信じられなかったです。なんて言えばいいんだろう……幸せでした、とても」
――スタンドの部員たちは打席から見えていましたか。
「あの打席だけスタンドから力をもらおうと思って応援団とスタンドを見たら、みんなが立って手拍子をしてくれていたので、俺が決めてやろうと思いました」
――リーグ優勝できた要因はなんだと考えていますか。
「入学してから優勝に2年間遠ざかっていて、何かを変えなければいけないという話になって、学年全体で深夜まで話し合うこともありました。いろいろな面でチームのことを考えて良くしていこうという改革をして、その結果優勝しました。あの話し合いは間違っていなかったなと思います」
――バスやベンチ内の雰囲気は良いですか。
「とても良いです。試合前にみんなの士気が高まることをしようという話になって、リーグ戦前にみんなで意見を出し合いました。試合の前日に室内練習場に集まってハイタッチしたり、ボールを隣の人に投げてチームワークを高めるゲームをやったりしていて、今までにないチームワークだと思います」
――ベンチの雰囲気の良さはグラウンドにいてどのように感じていましたか。
「負けているときや接戦のときは自分も選手たちに声を掛けますが、ベンチの声も届きます。ベンチみんなが声を掛けてくれるので心強いです」
――開幕前に掲げていたテーマである『いいイメージを持ちながらのリスクマネジメント』はできましたか。
「慶大2回戦で満塁のピンチを本塁で併殺打に取ったときと、立大2回戦の二、三塁のピンチで三振を取ったときです。(立大2回戦は)失策が続いて満塁になりましたが、そのときに『楽しんでいいイメージだけ持っていこう』とみんなに声を掛けたら併殺打や三振が取れたので、そういうイメージを持つことは大事だと思います。自分は捕手だから最悪の最悪まで考えなければいけないと思っていましたが、チームビルディングの方に『悲観的に考えるのは試合の前日までにして、当日は楽観的に考えた方がいい』と言われてから気持ちを楽に戦えるようになりました」
――全日本選手権への意気込みをお聞かせください。
「東京六大学という誇りがあるので、他の5大学の気持ちも一緒に戦って、最後に笑って終われるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[西田舞衣子]
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