
(35)春季リーグ戦後インタビュー 上田希由翔

(この取材は5月28日にオンラインにて行われました)
上田希由翔内野手(国際3=愛産大三河)
――どのようなところが優勝につながったと思いますか。
「やはり4年生がやりやすい空気をつくってくれていて、それが下級生側からしてすごく良い環境だったので、その部分が優勝につながったと思います」
――試合後は感極まる姿もありました。
「自分が何もできなかったという悔しさと、優勝することができてほっとしたという感情が一気に押し寄せて、ああいう形になりました」
――普段はあまり感情を出さない印象です。
「自分は普段、本当は打ったら喜びたいのですが、あまりそれを出さないように心掛けているので、そういう気持ちが溜まって、本当に報われた時はすごくほっとするので、自分の今まで隠していた感情が出ました」
――総括してどんなシーズンでしたか。
「数字的には、打率4割5分、本塁打を6本打って盗塁3つ、打点20が自分の中での目標だったのですが、それは盗塁しか達成できなかったので、この目標を秋もう一度成し遂げられるようにしたいと思います」
――シーズン前半は調子が上がらないとおっしゃっていました。
「自分は当てた打撃は要らないと思っていたのですが、そういう打撃に逃げて打っていたりしたので、前半は本来の打撃ができていませんでした」
――二塁守備も経験、走塁意識も上がったように感じます。
「昨秋のリーグ戦終わりに、監督から『走れるんじゃないか』と言われて、練習中から盗塁に取り組んでいて、リーグ戦でも何個か成功したので良かったです。二塁守備は今年からのことだったので、すごく不安だったのですが、大きなミスもなくできたので、それも良かったと思います」
――今季に入ってご自身で変わったと思う部分はございましたか。
「上級生にもなり、少しだけ気持ちに余裕が持てたという感じがしていて、今までルーティンをかなり気にしていたのですが、それが崩れても試合にはきちんと臨めるということを経験できたので、気楽に、野球にだけ集中できるような環境をつくれたかなと感じます」
――後半はかなり打撃状態が上向きでした。
「宗山(塁内野手・商2=広陵)も後半かなり調子を上げてきていたので、自分が打席に立つ時には毎回好機の状態で、毎回気持ちを切らさずに集中して打席に入れていたので、あいつのおかげでもあるかもしれないです」
――一塁手、4番に戻ってから打撃がさらに良くなった印象があります。
「自分ではあまりそうは思っていなかったのですが、結果がこう出たら、周りからも言われますが、一塁など自分の慣れているポジションの方が良かったのかなとも感じます」
――ご自身でチームに貢献できたと思う部分はございますか。
「一塁で頑張ってショートバウンドを取ったことです。自分はそう思います(笑)。この春様々な人が一塁を守りましたが、『希由翔が1番投げやすい』と言われた時が1番うれしいです。自分的には安心してくれることはかなり嬉しいです」
――全日本選手権への意気込みをお願いします。
「『2回目はない』ということを意識しています。全日本はトーナメント制なので、好機の場面が来たら1発でしっかり仕留められるようにしたいと思っています」
――ありがとうございました。
[栗村咲良]
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