
(30)立大戦事前インタビュー① 山田健太主将、道原慧外野手

(この取材は3月14日、3月19日に行われました)
山田健太主将
――主将に任命されてから意識の変化などはございましたか。
「自分はもともとそういうキャプテンなどをやるタイプではなかったのですが、やはりキャプテンの立場になって、言わなければいけないところは言わなければいけなくなりました。今までは思っていてもあまり発言しないタイプだったのですが、やはりそういう発言や行動はチームの先頭に立ってやっていかないといけないという自覚は、キャプテンになって芽生えています」
――昨秋は振り返っていかがですか。
「僕が入学してから初めて最終節まで優勝争いをしたチームだったので、本当に勝つことのうれしさなどを感じられたシーズンだったのですが、やはり優勝できなかったですし、本当に悔しい思いが強くて、自分の代では絶対に優勝するぞと改めて感じることができたので、本当に去年1年間はいい経験ができたと思います。個人的にも納得がいく数字も出なかったので、僕がもっと打っていればチームはもっと勝てただろうと思っているので、本当に今年はキャプテンとしても、チームが勝つためには自分が結果を残さないといけないので、責任感ではないですが、自分のできることを最大限、毎試合自分の最高のパフォーマンスができるように準備しています」
――オフシーズンはどのようなことを中心に取り組まれましたか。
「チームとしては、去年優勝し切れなかったというので1球の重みを実感させられたシーズンだったので、ワンプレーワンプレー緊張感を持って実戦に近い中で練習をしないといけないと感じました。立教の良さは明るさや上下関係なく仲良いところだと思っているですが、その中でも厳しさはある程度ないといけないと感じたので、そこの厳しさを持ってやってきました。個人としても自分はこの3年間いい結果も悪い結果も経験してきたので、その経験を最終学年で最大限生かして最高の結果が出たらいいと思っています。今までの3年間の経験を生かしてトレーニング面でも技術面でもパワーアップできたと思っています」
――侍ジャパン大学代表候補の強化合宿はいかがでしたか。
「自分が1年生の頃にも経験させてもらったのですが、その頃はただただ先輩がすごいなという風に思っていたら3日間が終わってしまっていたのですが、今年は最高学年で選んでいただいて、最高学年になったらもっと自分がこの代を引っ張っていきたいなと思えたので、周りのレベルも高かったですがいい経験になったと思います」
――今春はどのような野球をしていきたいですか。
「今年のチームはみんながたくさんホームランを打って勝つようなチームではないので、本当にチームが一つにならないと勝てないです。その中で負けにくいチームでもありますし、本当に優勝の可能性があるチームだと思っているので、本当に足元をすくわれないように一試合一試合全力で戦っていきたいと思います」
――明大にはどのような印象をお持ちですか。
「本当に一人一人の選手の能力が高いですし、戦っていて本当に簡単には勝たせてくれない手強いイメージです」
――今春の意気込みをお願いします。
「本当にチームとして今年は絶対優勝するんだという強い意識を持って、自分がキャプテンとしてその先頭に立って引っ張っていきたいと思うのと、個人としては優勝に向けて自分がチームに貢献できるようなプレーをしていきたいと思います」
――ありがとうございました。
道原慧外野手
――昨春を振り返っていかがですか。
「チームとしては優勝争いができていて、でも最終週には最後の2戦でそれを逃してしまったので、そこに対する悔しさはすごくあります。個人としては、春はある程度納得いく数字が残せたのですが、秋はそれができなかったので、個人としても少し悔いの残るシーズンだったと思います」
――オフシーズンはどのようなことを中心に取り組まれましたか。
「まず体重の増加、体づくりからもう一回見直して、体重を増やしてパフォーマンスのレベルをもう一段階あげられるように体づくりから見直してやりました。現段階で、昨シーズンのシーズン中と比べると4キロから5キロくらい増えています」
――侍ジャパン大学代表候補の強化合宿はいかがでしたか。
「本当に周りのレベルが高くて、自分の実力がまだまだだなと痛感しました。レベルが高い選手に共通して、技術だけではなくて考えているレベルも高かったので、そういうところも真似してオフシーズンも自分で考えるというのをテーマにしてやっていました」
――新チームの雰囲気はいかがですか。
「4年生は抜けたのですが、昨シーズンと一軍のメンバーがほとんど変わっていないので、もともと3年生が多いチームだったので、そういう意味では去年と同じような感じでうまく回っているのかなとは思います。キャプテンの健太(山田)中心に選手もしっかり自立して考えてできているので、チームの雰囲気としてはいいのかなと思います」
――チームで期待する選手はいらっしゃいますか。
「ピッチャーの荘司ですね。去年からリーグ戦投げ始めて自分も練習中の姿などを見ていて、本当に人一倍練習する選手なので。実際に球速などの数字の部分も伸びていますし、最近のオープン戦でも実力のあるチームを0に抑えるなど結果もついてきているので、リーグ戦もその調子ですごくいいピッチングをしてくれることを期待しています」
――チームとしてどのような野球を目指していますか。
「勝てる野球ですね。負けない野球というか、優勝を目指しているので、そこでどんな点差になっても、どんな展開になっても勝つまで諦めないという、気持ちの部分で相手に負けない戦い方をしていきたいと思います」
――明大の印象はいかがですか。
「正直すごくやりにくいチームですね。選手からして自分の意見は、慶應と明治はすごくやりにくくて。チームの総合力がすごく高いので、簡単に負けないというか、それこそ先程言ったことにつながるのですが、どんな展開になっても、もしかしたらここからあるなという風に思わせるチームなので、もちろん気は抜けないですし、9回裏最後のアウトを取るまでは何があるか分からないという印象ですね」
――警戒する選手はいらっしゃいますか。
「全員警戒しているのですが、特に言うとキャプテンの村松(開人主将・情コミ4=静岡)ですかね。合宿でも一緒になってさまざまな話をしたのですが、もちろん走攻守全てのレベルが高いですし、キャプテンということでより一層プレーだけでなく絶対に成長しているので。去年もすごい数字を残している選手なので警戒しています」
――今春の目標を教えてください。
「まずチームの優勝が一番の目標なので、自分自身としてもその役に立つような、自分に求められた役割を全うできるようなプレーをしていきたいなと思います。具体的な数字をあげると、去年の春の数字を全て越すことですね。打率3割1分2厘、盗塁5個という目に見える数字の結果で去年の春を絶対に越えられるように、そこを求めてやっていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[西村美夕]
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