(20)早大戦 選手コメント①/東京六大学春季リーグ戦

2022.05.05

(この取材は4月26日〜5月5日、電話にて行われました)

 

村松開人主将(情コミ4=静岡)

――早大3回戦は振り返っていかがですか。

 「全く打てなかったですよね。向こうはあんなにヒット打っているのに。でもそれが野球だなとすごく思いました。別に打っていなくても点を取れれば勝てますし。でもこれから先の試合はそういうことをやっていると負けると思うので、お互い投手も野手もレベルアップしていかないといけないとは思いましたね。ただ全く打てなかった中でも、みんな頑張っていたので、ベンチにいて負ける気はしなかったですね。やはり4年生がすごく頑張ってくれていましたし、今の4年生はそれが当たり前になっているので。みんなで勝つという気持ちがあるから、ああいう粘りの試合もできると思いますし、そこが今年のチームの強みかなと思います」

 

――蒔田稔投手(商3=九州学院)と村田賢一投手(商3=春日部共栄)の活躍についてはいかがですか。

 「本当に頼もしいですよね。散々ピッチャーがいないと言われていた中で、相当な覚悟でやってきてくれているのを見ているので、それが結果として出ているのが一番うれしいですね。それは野手も刺激されるところではあると思うので、そうやってリーグ戦を通してチームが成長していけるのが一番だと思います」

 

――打席入る前のチームメートに何度も声を掛けに行く姿が印象的でした。

 「俺は人の表情を見ることがすごく得意というか『相手が今こういうことを考えているんだろうな』とか『あ、今気分落ち込んでいるな』とか『緊張しているだろうな』というのが、顔や目を見ればすぐ分かるんですよね。だから話していても『こいついつもと違うな』と思ったら、何でもいいからとりあえず声を掛けに行って『どうした?』みたいな。この会話ができるだけで、俺らがいつも言っている〝ニュートラル〟という、いつも通りの精神状態に戻るので、そうするためにも声掛けに行っています。あと、120パーセントの力が出せるくらいの気合いを入れさせるぐらい、選手を持ち上げるというか、そういう意識で声を掛けています」

 

蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)

――蒔田投手が初完投でしたが、どのようなところが良かったのでしょうか。

 「昨秋、二死から失点されて負けた試合を経験しました。お互いにあの負けもあって秋の悔しさもあって冬を頑張ってこられたと思います。途中で蒔田が崩れそうになった時、体がしんどそうでしたが、リベンジするぞと言い続けて気力で投げてもらいました」

 

――早大3回戦では何度もピンチを抑えていましたが、投手とはどんな話をしていましたか。

 「7回二死1塁で一発打たれたら逆転されるという場面で、一発で逆転されるという怖さがありましたが、昨年変化球でかわそうと考えて打たれていたので、ここはまっすぐでいくしかないと思いました。村田(賢一投手・商3=春日部共栄)が追い込んでシンカー投げたそうで、まっすぐのサインを出したら首振られましたが、3回まっすぐのサインを出して抑えました。これからあの攻めが裏目に出ることがあるかも知れないですが、早稲田相手に昨年悔しい思いをしているので絶対強気でいってやろうと思って攻め切りました」

 

山田陸人内野手(法4=桐光学園)

――3試合を通していかがでしたか。

 「個人的には納得のいく結果ではなかったのですが、チームが勝ったのでよかったです」

 

――初戦では勝ち越しの適時打を放ちました。

 「(自分の中で)思っていたボールと違う球がきていたのですが、割り切って打つことができました」

 

――連戦の疲れなどはいかがですか。

 「疲れは全くないです。逆に試合ができて楽しいです」

 

日置航外野手(商4=日大三)

――3回戦では決勝の適時三塁打が出ました。

 「抜けていったときは嬉しくて、なんとかこれで勝ちに結び付いたらいいなと思いました」

 

――2回戦での悔しさというのはございましたか。

 「それはありました。やはり自分が最後タッチアウトになってしまったので、スタメンかどうかは知りませんでしたが、どんな形でも勝ちたいという思いはありました」

 

渡部翔太郎投手(総合4=千葉黎明)

――早大2回戦での投球は振り返っていかがでしたか。

 「負けていたので、なんとしても3人で抑えようと思っていて、なおかつ三振よりも周りを使って打ち取るというのを意識していて、それが現実的にできたので良かったと思っています。守備も、自分が三振で抑えるよりかは、みんなで守ったという感覚がその後の流れにも繋がると思うので、自分の中で意識をして投げました」

 

――帽子のつばに〝大黒柱〟と書かれていますが、そのように書かれた経緯を教えてください。

 「やはり自分が投手陣で1番リーグ戦を経験しているので、精神的にも、技術的にも、投手陣の柱になれたらという自分の自覚と意味を込めて強く書きました」

 

下江秀弥投手(商4=盈進)

――2戦目に登板して無失点でした。

 「自分は捕手をとても信用していて、後ろを守ってくれている野手も8人いますし、自分が自分自身のちゃんとした球を投げれば後ろが守ってくれると思っているのでそう思って投げました」

 

――早大から勝ち点を取りましたが要因などございますか。

 「今年度は全員が勝ちに執着していて、勝気を持っている選手がとても多いので沈むことがない雰囲気だと思います。2戦目は落としたのですが、2―0の劣勢で試合が進んでいる時もチーム全体として雰囲気が落ちずに最後までいけていました。負けた時も全く雰囲気が落ちてなかったのでそれが3戦目を取り切れた要因だと思います」

 

――4年生がベンチから声を出している印象があります。

 「自分は同級生や今のチームが好きで、自分がケガをしていて沈んでいる時も声を掛けてくれたので今のチームを本当に勝たせたい、今のチームで勝ちたいと思っています。なので、その時思ったことを声掛けするようにしています」

 

――ありがとうございました。

 

[硬式野球部担当一同]