(16)東大戦事前インタビュー① 松岡泰希主将、西山慧投手

2022.04.15

(この取材は3月11日にオンラインにて行われました)

 

松岡泰希主将

――昨年度を振り返っていかがですか。

 「連敗をストップして2勝できたというのは一番大きかったと思うのですが、一方で大差で負ける試合もあったので、そういう試合を無くしていかないと(それ以上)勝てないなと思います」

 

――2季連続勝利の率直な感想をお聞かせください。

 「勝ったことがなかったので、勝ち方を知れたことは本当に良かったと思います。投手もよく投げてくれたと思いますし、その一方で大差で負けた試合で投手を助けてあげられなかったですし、大差にしてしまったのは申し訳ないなと感じています」

 

――主将としての1年が始まりました。

 「プレーでチームを勝たせるということだと思うので、そんなにやることは変わらないと思いますし、勝てるように結果出そうと思っています」

 

――どんな主将になりたいですか。

 「東大は勝たなければいけない、負けていていいわけではないので、勝ちにこだわる、勝負にこだわるというのは自分が出していかないといけないと思います」

 

――チームの雰囲気はいかがですか。

 「新しい選手も出てきているので、自分が出てやるぞという雰囲気もありますし、真面目にみんな練習に取り組んでいます。僕たちの場合はどんどんうまくなるしかないので、毎日成長する、変わっていくという感じです」

 

――チームの課題はなんでしょうか。

 「チームとしては取れるアウトをしっかり取るというのが課題だと思うので、細かい部分のミスを詰めていかないといけないなと思います。個人としては打撃です。守備の方は昨年度も手応えをつかめました。大音(周平前主将)さん、井上(慶秀選手・現三菱自動車岡崎)さんが抜けた穴を僕は埋め切れていないと思っているので、確実性や長打力は試合の中でやっていけなければいけないと思っています」

 

――東大の注目選手を教えてください。

 「井澤(駿介投手)ですね。井澤がエースとしてしっかり試合を作ってくれれば大崩れすることはないと思いますし、守備からリズム作って少ないチャンスをモノにできるためには、井澤が中心になって投手を盛り立てながらということだと思います。野手は、去年の大音さん、井上さんの穴を埋める存在として、ファーストの梅林(浩大内野手)の打撃は期待しています」

 

――明大で警戒している選手を教えてください

 「村松選手(開人主将・情コミ4=静岡)です。足もありますし、確実に捉えてくるのは怖い部分で、アウトにするのは難しいなと思っています。塁に出ると盗塁される可能性もありますし、主将が活躍しているとチームも乗ってくると思うので、警戒しています」

 

――チームとして今春の目標はなんでしょうか。

 「最下位脱出が目標です。秋の法政戦、あと1勝というところで最下位脱出を逃してしまって、目の前に最下位脱出があったのにそれを逃してしまったので、今年こそはと意気込んで練習しています」

 

――個人としての目標はなんでしょうか。

 「3割打って、日本代表になりたいという気持ちはあるのですが、とはいえ重要な場面やチャンスの場面で打たないと意味がないと思っているので、そういうところで結果を出せればと思っています」

 

――ありがとうございました。

 

西山慧投手

――昨年度を振り返っていかがですか。

 「昨春のリーグ戦で4年ぶりに勝てて、春のリーグ戦は個人的にも今までに比べたら成績も良く、勝利した試合でも投げて勝利に貢献できて良かったです。秋もチームとしては1勝できたというのはすごく良かったのですが、個人的には秋は成績が出なかったので、そこは反省点だと思っています」

 

――下級生の時から試合に出続けていますがいかがですか。

 「試合に出る機会を与えてもらってとてもありがたいのですが、長いイニングを投げたり、しっかり毎試合抑えたりというのができてないので、本当に迷惑をかけているなと思います。しかし経験したことはあるので、そこを後輩やチーム全体に還元できたらと思っています。他大学との差が間違いなく東大にはあるので、そこをどう埋めてくかというところで、やみくもにトレーニングするのではなく、どういうことを目指していくのかということを明確にして、井澤(駿介投手)とかと話し合いながら投手の練習を決めています」

 

――副将としてどのような立ち回りをしていますか。

 「常にチーム全体を見て、気配りとかしながら立ち回っていこうと思っています。試合に出られる人は限られているので、試合に出る人以外にもチームに関わってくれる人がいるので、そういう人に対する思いやりの気持ちとか、そういう人たちの気持ちも背負いながらプレーしていこうというのはチーム全体に伝えようと動いています」

 

――今のチームの雰囲気はいかがですか。

 「もともと東大は学年間の仲が良いのが特徴と思っているのですが今年もそうです。それに加えて、投手はトレーニング長を中心に意見を交換しながら、先輩後輩関係なく話し合いながらトレーニングできています。野手に関しても、打撃のことを宮﨑(湧外野手)とかが先頭に立ってやっていて、部員同士で意見交換しながら話し合って考えながらやっています」

 

――期待する投手を教えてください

 「1人言われると難しいのですが、やはり同期、4年生の投手陣には期待しているというか、3年間一緒に練習を頑張ってきましたし、4年生の投手陣で繋いで投げぬいて抑えて勝てたらこれ以上うれしいことないのかなと思います」

 

――東大の強みはなんでしょうか。

 「分析とか、去年データ使って野球したという、考えながら野球ができるというところは強みだと思います。実力差があるのでそういうところで考えてやらないと勝てないと思います」

 

――明大で警戒している選手はいますか。

 「足が速い選手が多いというイメージがあります。主将の村松選手は足は速いし打てるしというところで、全員難しい打者ばかりだなと思います。チーム全体としても、塁に出てからしっかり盗塁したりとか、走者をしっかり進められたりとか、チーム全体で1点ずつしっかり取っていく野球ができているというのはすごいなと思います」

 

――今春の目標はなんでしょうか。

 「個人としての目標はこれまでのリーグ戦で一番良い成績を残すことです。チームとしては勝って最下位脱出というのを掲げています」

 

――意気込みをお願いします。

 「勝って最下位脱出できるように頑張ります。応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

 

[西田舞衣子]

(西山投手の写真は東京大学提供)