
(14)春季リーグ開幕前インタビュー 蓑尾海斗

(この取材は3月7日に行われました)
蓑尾海斗捕手(文4=日南学園)
――昨年度を振り返っていかがですか。
「自分のいいところも悪いところも出た1年でした。3年生になって少しは自分の実力が発揮できるようになりましたが、チームをキャッチャーとして勝たせるというのができなかったので、そういう部分は自分の力不足だと思っています」
――オフシーズンに成長した点はございますか。
「以前よりも捕手の勉強するようになりました。野村克也さんが好きで、野村さんの本を読んでメモしながら、こういうときはこういう考え方するんだとか試合中のメンタルとか心の持ち方を勉強しました。ムキになってしまうと打者とぶつかって戦うことになるし、打者をかわさなければいけないことがあるので、冷静でいなければいけないポジションだと思っています」
――打撃面では福王昭仁コーチからどんな指導を受けていますか。
「自分はミートするのが結構うまい方なので『思い切り振ってミート率を下げるよりも、しっかりとした7割8割くらいのスイングで捉えて振った方がいいよ』と言われました」
――現時点で課題はございますか。
「今年の冬は本塁打を打てるような打者になりたいと思いながら練習していました。しかし自分の今の立場を考えたときに、そういう打撃よりも野手の間を抜いたりとか低い打球を打ったりした方がいいと思ったので、今は確率を上げるような練習をしています」
――大学日本代表候補合宿にも参加されました。
「自分のここが通用するんだということと、こういう部分はまだまだだということが自分の中で分かったので良かったです。自分は元内野手ということもあって、肩やフットワーク、バント処理に自信を持っていました。実際バント処理とかは結構褒められたので、ここは全然負けてないと思えました。肩も自信を持っていましたが、えげつない強肩の人がいて、こんな人いるんだと思って絶望しました」
――チームの中で自分の強みはなんだと考えていますか。
「試合中の声です。あとは、1年の春の優勝を経験したり、去年の秋全試合スタメンで出たりと経験が多いので、そういう部分を生かしていけばと思っています」
――他大学の捕手にライバル心はございますか。
「去年の秋にベストナイン取ったので、今年はもう1回取るために誰にも負けたくないです」
――今年のテーマはございますか。
「テーマは応援されるチームになることです。今のチームのままというよりは、他のチームより応援されるチームになるためにということを考えて、みんなで支え合いながら動いていこうという感じです。個人としてのテーマは、捕手は試合中に最悪の最悪くらいまで考えておかなければいけないのですが、悪いイメージを持つと悪い方向にいってしまうというような話を聞いたので、今は少しでもいいイメージを持ちながらリスクマネジメントをしていけたらと考えています」
――リーグ戦の目標の目標はなんでしょうか。
「優勝して日本一になることです」
――日本一を知る最後の代です。
「あの景色は結構鮮明に覚えているのですが、日本一の嬉しさはその場にいた人にしか分からない感情だと思うので、そういうことは後輩たちに伝えていかないといけないなと思います」
――意気込みをお願いします。
「去年までとは違って先輩についていくのではなく、自分が引っ張っていかなければいけない立場なので、そういう面でチームの勝利に貢献できるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[西田舞衣子]
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