
(118)日本学生ハーフマラソン事後インタビュー②/小澤大輝主将、山本佑樹駅伝監督
箱根駅伝(以下、箱根)からはや2カ月。小澤大輝新主将(政経3=韮山)率いる新体制で挑む最初のレース・日本学生ハーフマラソン選手権(以下、学生ハーフ)が行われた。新たな目標に向けてレースを終えたそれぞれの思いをお届けする。
今回は小澤、山本佑樹駅伝監督のインタビューです。(この取材は3月13、15日に電話で行われたものです)
小澤
――レースを振り返ってみていかがですか。
「学生ハーフは昨年度非常に悔しい思いをしたので、今年度は結果を残さなければいけないなと思いながら走っていました。そんな中でしっかりと個人として入賞することができたこととチームとして入賞者を2人出すことができたのは、昨年度よりもチームとして成長したところであっていい流れで練習を積めている証なのではないかと思います」
――7位入賞をしてベストも更新しました。
「やはり今回のベスト更新は結果に付いてきたものですが、それよりも自分は入賞にこだわって走っていたのでそこは素直にうれしいなと思います」
――富田さん(峻平・営3=八千代松陰)が4位で入賞しましたが見ていていかがでしたか。
「富田の場合は自分よりも上の順位で走っていて、箱根が終わってから『来年度はこういう悔しい思いをしないぞ』という覚悟が非常に出ていました。4位という結果に対しても本当に悔しそうに涙を流していて、上を狙っているのだなという少し自分との差を感じました」
――昨年度の学生ハーフと比べるといい結果だったと思います。新体制はいいスタートを切れた手応えはありますか。
「そうですね。やはり今年度はいろいろなことを変えて新たにゼロから挑戦しようと自分たちの代が動きだしています。昨年度やらなかったことを取り入れて、まだ3カ月弱くらいしかたっていませんが、そういった中で結果が出たというのはしっかりやっていたことが間違いではないというのをチーム全体として確認できました。引き続きこのままやっていきたいなと考えています」
――新体制を主将として引っ張っていくにあたっての意気込みをお願いします。
「チームを一から強くしたいというのが自分の中の芯となるものです。今年度は箱根で悔しい思いをせずに笑って卒業したいというのが自分の中であるので、主将として責任感を持ってチームを引っ張っていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
山本駅伝監督
――学生ハーフを全体的に振り返っていかがですか。
「箱根が終わって小澤が新キャプテンになってそこから本当にチームカラーが新しくなってそういう意味で新4年生が上位で走ってくれたのは良かったかなと思います。いいスタートは切れたのかなと思います」
――富田選手(峻平・営3=八千代松陰)の好成績の要因はありますか。
「箱根の7区で区間2番になったというのが彼にとってはすごい自信になったみたいです。その後は本当に練習から積極的にいくようになりましたし、表情も自信が表面に出ているような感じがしました。今日も4位でゴールというのは良かったです。ゴールして戻ってくる時に、泣きながら『すみません』ということで、3位になるとユニバーシアード(FISUワールドユニバーシティゲームズ)の出場権だったので、そこを悔しがるところまで上を見ていたのだな、成長したなと感じましたね」
――上位でゴールした選手以外で光って見えた選手はいますか。
「正直なところ橋本(基紀・商2=専大松戸)や角南(隆行・商2=倉敷)、鈴木祐太(文1=鎌倉学園)はどういう走りするかなと思っていました。橋本は本当に初ハーフでよく頑張ったと思いますし、みんな合格点をあげられる走りでした。『ここからもう一つ上に行くには5月のトラックレースのベースの記録を上げていこうね』という話はしました。1年、2年くすぶったというか、足踏みしたような選手が出てきた部分では楽しみが増えたというのはありますね 」
――今年度の意気込みをお願いします。
「やはり箱根でシードを取るというのが1年間のキーワードになると思います。そのため今、目の前にある試合をどうするかがポイントになるので、これからトラックレースで箱根から離れるようなことがあると思いますが、頭の中では箱根で戦うためにトラックで結果をどう出すかという意識付けになると思います。とにかく自力をしっかり付けて、予選会は通過することが大前提で、箱根でのシード権獲得というのを1年間しっかり持ち続けて頑張ろうと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃、飯塚今日平]
速報記事はこちらから!
関連記事
RELATED ENTRIES