
(64)秋季リーグ戦後インタビュー 蒔田稔

(この取材は10月28日に行われました)
蒔田稔投手(商2=九州学院)
――今季を振り返ってみていかがですか。
「初めてメンバーに入って、大事なところで使っていただいたのですごくいい経験ができました。しかし、自分が早稲田に打たれて負けたりもして悔しい思いもしたので、リーグ戦で投げることの楽しさや怖さも感じました。4年生に申し訳ないという気持ちもあるので、それを生かしてこの冬しっかりと練習して来年の春は優勝しないといけない気持ちも湧いてきました」
――法大1回戦では初先発も任されました。
「早稲田戦で自分が打たれて逆転負けしてそこでベンチを外されると思っていたのですが、先輩も優しい言葉を掛けてくれたり、監督から『次また使うぞ』という言葉も頂いたりしたので『やってやろう』という気持ちが大きかったです。自分の想像以上の結果が出たのでびっくり、驚いたというのが感想ですね」
――7回2安打無失点、自身の投球に点数をつけるとしたら何点でしょうか。
「7回で72球という少ない球数で足がつりかけてそこで交代して、投球内容的には完投しなければいけなかったと思います。完投できなかったという点で、70点くらいです」
――今季初めてメンバーに入れた理由をどう考えていますか。
「春のリーグ戦の時に優勝がなくなって、経験を積ませるために下級生を使うということがあるのですが『力が足りない』というのを言われて、それがすごく悔しくて、夏に投手コーチの人と話をしたり指導をしてもらったりしました。メンバーに入りたいという強い思いを持って取り組んで、考え方とか取り組み方が変わったので入れたのかなと思います」
――今季の収穫を教えてください。
「自分の状態が悪くても捕手の蓑尾(海斗捕手・文3=日南学園)さんのリードに頼ったりとか絶対に打たれない気持ちを持ったりして挑んだ結果、法政戦では7回2安打で抑えられて、自分のボールが通用したというのが収穫というか、手応えはありましたね」
――逆に課題はございますか。
「72球で足がつってしまったりとか、疲れで球速が出なくなってしまったのでそういうスタミナであったり、早稲田のときは心のどこかで打たれそうだと思っていたので、メンタル面の弱さとかも感じました」
――今秋でエースの竹田祐投手(政経4=履正社)が引退されます。
「竹田さんは日頃の練習でも、リーグ戦で自分がマウンドに上がった時とかも、一番声が通っていて心強かったです。そういうエースの姿を見てきたので、来年以降はリーグ戦を経験して竹田さんの姿を見た自分とかがその姿を継承していかなければいけないと思います」
――この冬はどういったことに取り組みますか。
「神宮を初めて経験して、来年は3年生になって引っ張っていく立場にならないといけないと思ったので、技術的な面やメンタル的な面もそうなのですが、周りを引っ張っていけるように、練習態度とか日頃の取り組みとかしっかりやっていかないといけないと思います」
――ありがとうございました。
[野口優斗]
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