(19)法大戦事前インタビュー① 三浦銀二主将、古屋敷匠眞投手

(この取材は3月16日に行われました)
三浦銀二主将
――現在の調子はいかがですか。
「順調に調整は進めています。チームはいい雰囲気でやっていて、オープン戦はそこまで勝っているわけではないのですが、その中でも雰囲気だけは崩さないように心掛けてやっています。個人的には、昨年度はチームに貢献できていないと思っているので、今年度はよりチームに貢献できる投球ができればと思っています」
――冬の取り組みを教えてください。
「昨秋の最後の方に痛みが出て投げることができなかったのですが、その期間がちょうど自分に向き合って考えるいい時間になって。自分の武器はストレートだと思って、この冬はストレートで空振りやファウルが取れるように練習していました。そのためには下半身を安定させないといけないので、ウエイトや走り込みは意識的にやっていました」
――昨年度を振り返っていかがですか。
「自分のフォームやバランスを崩してしまっていて、打者に向かっていく気持ちが足りなかったと思っています。そこは自分の中で克服してきているので、そういった意味でいい1年だったのかなと思います。(チームとしては)秋は自分たちの野球がなかなかできない悔しいシーズンになったので、その悔しさをみんな持っています。先輩たちが味わったその思いを晴らせるように練習しています」
――主将に就任されてから、意識の変化などはございましたか。
「3年生までは自分のことを中心にやっていたのですが、主将という立場を与えられたので、もっと周りを見るようになって、今までは指摘してこなかったようなこともしっかり指摘したりと、チームがより良い方向に向かうように行動するようになりましたね」
――どんな野球をしていきたいですか。
「一人一人が優勝に向かってベクトルを合わせてやっていけば、おのずと締まった試合になると思うので、そういう意味では練習からしっかり意思統一をしてやることを意識しています」
――三浦主将が期待を寄せる選手はいらっしゃいますか。
「平元銀次郎(投手・法大)です。同じ投手というのが大きいのですが、彼が今まで苦しんできた姿を自分は見てきているので。頑張ってほしい選手の1人です」
――明大の印象はいかがですか。
「細かい野球をするチームだという印象ですね。足を絡めてきたり、繊細な野球をしてきます。自分で投げていても、一人一人の打者に神経を使わないといけないので、嫌ですね」
――警戒する選手はいらっしゃいますか。
「丸山(和郁主将・商4=前橋育英)ですかね。足もそうですが、打撃の方にもパンチ力があるので、塁に出したくないですね」
――今年度の目標を教えてください。
「個人としては、チームを優勝に導く投球をしたいので、防御率にこだわってやっていきたいと思っています。チームとしては、リーグ優勝、全日本優勝まで見据えて、無駄な試合がないように、負けない野球をやっていこうと思っています」
――ありがとうございました。
古屋敷匠眞投手
――昨年度を振り返っていかがですか。
「春に関しては自分の中で非常に悔しい思いがありましたが、秋に関してはとても収穫がありました。神宮で投げられたこともそうですし、自分の自信のある球で抑えられたのが自信になりました」
――イップスになられたとお聞きしました。
「春季リーグ戦でもあったのですが、力が抜けて捕手が捕れないようなところに球がいってしまいました。それがだんだん悪化して、キャッチボールなどでも球が抜けて、変なところに飛んでいくというのはあります。(イップスになった時は)『もう野球をやめようかな』と思いました」
――治療法というのはどのようなものでしたか。
「イップス研究所というところに通って、無意識のメンタルトレーニングや技術指導をしていただきました。治療期間は2ヶ月くらいでした」
――新体制になってから変化はございますか。
「加藤(重雄)監督が投手出身ということもあって、投げる時の技術指導をしてもらっています。いろいろと教えていただいて、自分の中でしっかりと吸収できているのではないかと思います」
――明大打線の印象はいかがですか。
「足が速い選手が多くて、しっかりと打線になっている印象ですね。特に丸山や陶山(勇軌外野手・商4=常総学院)は嫌ですね」
――今シーズンの意気込みをお願いします。
「春季リーグ戦で優勝して、全日本選手権でも優勝して日本一になれるように頑張りたいです」
――ありがとうございました。
[加川遥稀、久保田瞬]
(2枚目写真はスポーツ法政新聞会)
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