
準硬式野球部
新型コロナウイルスの影響で多くの大会が中止になった昨年度。活動が制限される中でも選手を支えたマネジャーたち。今回はそんな縁の下の力持ちたちの声を発信していく。第1回は準硬式野球部の山岡優奈(政経4=明大中野八王子・写真左)マネジャーと山下優佳(国際3=国際・写真右)マネジャーです。
――マネジャーになった理由は何ですか。
「高校の時から野球部のマネジャーをしていて大学ではサークルに入るかマネジャーをするかで迷っていました。マネジャーをするなら本気でしようと思って、先輩にどういうことをしているのかを聞いた時、準硬式のベンチに入れたり、グラウンドに立つことができたりなど、自分たちが組織の運営もしながら選手のサポートもできて女子マネジャーの活動の幅が広いなと思ったので準硬式を選びました」(山岡)
「きっかけは、硬式野球部と準硬式野球部で迷っていました。でも、硬式はやはりマネジャーはグラウンドに入れない点や、練習に直接関われないという点がネックでした。でも準硬式だとグラウンドに入れるので、自分もチームの一員だと実感する機会が多そうだと感じ、選びました」(山下)
――1日の予定はどのようになっていますか。
「練習があるときは月から金、週に1、2年生は2日、3、4年生は3日午前中には授業を入れない日を作って、9時から13時くらいまで練習しています。土日は全員参加で9時から13時くらいまでですね。練習の時は集合時間の20分前くらいに着いているようにはしています。
大会のときは会場に着いた後はその日に必要な氷や弁当の買い出しをして、試合に臨みます。終わったら担当のマネジャーは次の試合の大会本部の運営のために残ります。担当ではないマネジャーは家に帰ってから選手に見てもらうために動画や写真のアップ、六大学連盟本部のホームページやインスタグラムの更新などの事務仕事をしています。選手は大体1日4時間の試合に対してマネジャーの仕事はほぼ1日ですね。第1試合でも13時とかに終わって帰宅して15時、動画をアップしたら晩御飯の時間、みたいな感じです」(山岡)
「主に練習中にすること、試合中にすること、連盟委員としてすることの3つに分けられます。練習中は飲み物を作ったり、練習の時間を計ったり、あるいはケガ人の対応だとか、みんながマネジャーと言われて予想するような仕事です。試合の時は、スコアを書いたりアナウンスや投手のアイシングをしたりとかです。もう一つの連盟の仕事というのは、明治は六大学リーグに入っているので、ある一定の学年になったら、六大の連盟の役員としてのリーグ戦や大会の運営に携わるようになります」(山下)
――マネジャー業で大変なことはありますか。
「リーグ戦開催時の土日や大会期間は自分の時間を作れないこと、が1番大変かなって思います。あとは、1年生の冬から2年の春くらいまでは私1人でしていたのでその時は誰にも頼れないし試合後の仕事も全部持って帰って、何か大事な用事があっても任せられないというのが辛かったですね」(山岡)
「個人的なことですがグラウンドが府中にあって、家が遠いので、毎日練習に行くのがちょっと大変ですね」(山下)
――マネジャーをしていてうれしいことはありますか。
「私は試合中のベンチの雰囲気が好きです。その時が1番楽しいなって思います。あとは日々の練習とか、全てが円滑に進むということは、マネジャーとしてうまく動けているということなので、何事もなく部活が運ぶというのは、マネジャーとして喜ぶべきことなのかな、やりがいを感じる部分なのかなと思います」(山下)
「些細ですけど嬉しいのはみんなが『ありがとう』と言ってくれることです。あと、試合に勝ったときにもちろん試合に勝ったっていう事実もうれしいし、選手が喜んでいる姿を見ているのもうれしいです。六大学のうちの選手もそうだし他の大学のマネジャーとか、選手とか、理事の人とかに仲良くしてもらうのもうれしいですね」(山岡)
――お互いの関係はどうですか。
「最初は衝突もありましたが、今は自分も思いつきもしないようなことも言ってくれます。マネジャー業に対しても入部からずっと一生懸命です。また、山下は色々なことを効率的にやってくれます。それのおかげでマネジャー業を楽にしてくれるんです。まだたまに衝突もあるので皆さんに迷惑を掛けることもあります。でも、それはお互いが本気でマネジャー業をやっているからだと思います。2年間山下と1番会って2人でやっているので、相棒でもあるし友達としても仲良しです」(山岡)
――部全体の雰囲気はどうですか
「新チームになったばかりですけど、今のキャプテンとかも〝日本一〟という言葉を頻繁に使って、結構ハードに泥臭い野球をしているなという印象があります。やはり、みんな一生懸命やっていて、下級生も含めてチームのことが好きなんだなと思いますね。
部員同士の仲もすごくいいんですよ。今私関東連盟の学生委員みたいなのもしていて、いろんな大学の野球部を見てきました。みんな下級生とかだったら、協力的ではなかったり、一体感がなかったりするチームが多いです。でも今年の明治はみんな仲が良くて、みんな『4年生のために』と言って動く子が多いのでいいチームだなと思います」(山下)
――最後に、準硬式野球部マネジャーのアピールをお願いします。
「注目してほしいポイントとしては、学生が主体になるので特にスタッフ、主務、マネジャー、男女関係なく自分のしたいことやこういう組織にしていきたいなどの思いに対して実際に動けて、さらに人を巻き込んで動けるっていうのが強みだと思っています。他大学の選手同士で協力することもあるのでかなり交友関係も広がると思います」(山岡)
「高校の頃野球部のマネジャーを経験していなくても気にしないでください。『野球が好きだ』という気持ちがあれば大丈夫です。明治の選手はすごく元気です。試合中は少し過激なヤジも飛ばしますが、それも結構楽しかったりします。大学生の時頑張ったことは何ですかって聞かれたときの答えとして、準硬式野球部のマネジャーを選んでくれたら光栄です」(山下)
――ありがとうございました。
[菊地秋斗・飯塚今日平]
準硬式野球部ってこんな部活!
大体の人は準硬式って何?というところからだと思います。でも野球を本気でできて、Bチームで下積み、とかAチームの補助、とかはなく、一般の部員も輝けるのが準硬式です。目立つところで野球がしたいとかっていう人は本当におすすめです!準硬式野球部は毎年1学年3人ずつくらいスポーツ推薦をとっていますが今試合に出場する選手も半分ほどは一般入部の人で、ベストナインや選抜チームに選ばれるような人も一般で入った人の方が割合で言えば多いくらいです。チームメイト、あるいは相手チームに甲子園出場の人が多いので、そこも見どころです。今年の1年間、関東選手権は敗退してしまいましたが、大切なチームメイトたちと春と秋、今まで2つとも優勝したことのないリーグ戦に優勝して最後関東王者まで上り詰め、最後みんなで主将・谷口のことを胴上げできたらいいなと思っています。もちろんマネジャーとして選手たちを支えるメンバーも募集中です!
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