(38)慶大戦事前インタビュー② 髙橋佑樹投手、中村健人外野手

(この取材は8月22日に行われたものです)
髙橋佑樹投手
――春季リーグ戦はどのようなシーズンでしたか。
「明治のせいだって感じです(笑)。実際勝ち点4で明治にだけ勝ち点を落としてしまって。去年の秋もそうでしたけど勝ち点5を取りきれないなと、優勝できていないのでなおさら思いますね」
――悔しさが残る場面はありましたか。
「明治戦の土曜日は丸ごと悔いが残っています。良かった瞬間がないなという感じです。出しちゃいけないランナーを出して、負けるべくして負けたというか勝てるピッチングをしていなかったと思います」
――この夏は特に何を意識して取り組みましたか。
「ピッチングの面では特に春から大きく変えることはしないで、狙ったところに投げることができる確率を上げるとか平均球速を1キロでも上げるとか、そういったところに重きを置いてやっています」
――ご自身の投球の調子はいかがですか。
「リーグ戦は中盤落ち込んでしまって、最後の早慶戦で調子を取り戻しました。僕らはその後すぐに長期OFFがあってボールを投げない期間もあったのですが、長期OFFが明けてからも早慶戦の時と同じくらいのレベルでは自分の中で狙った球がいっていますし球速に関しては練習していないのになぜか上がっているので、調子の波は今のところ落ち込んではいないですね」
――春季リーグ戦を終えて今年の明治の印象をお聞かせください。
「強いです。2連敗しているので強いですね。去年も強かったですが、やっぱり森下が4年生になってキャプテンになってスーパースターだなと思いました。森下の主人公感が強いです」
――警戒している明大の選手はいますか。
「主人公・森下と首位打者・添田ですね。添田は友達なのでなおさら意識します」
――ラストシーズンとなります。個人目標をお聞かせください。
「みんなが選ぶようなピッチャーです」
――最後に秋への意気込みをお願いします。
「明治にばっかり良い思いはさせません!」
――ありがとうございました。
中村健人外野手
――春のシーズンを振り返って。
「個人的には守備のミスが少しあったことと、チームとしては何かが足りなくて優勝できなかったというシーズンでした」
――15打点と勝負強さが光ったシーズンでした。
「『チャンスだから気合を入れていこう』とかではなく、場面を整理して自分のすべきことに考えが及んでいることが良い結果につながっている印象です」
――春の明大戦はいかがでしたか。
「感覚的には完敗という感じです。良いと言われている投手陣を打ち崩せずに、こらえなければいけない場面で勝負強い打撃をされて。点差以上の差があったかなと思います」
――秋のリーグ戦に向けて、どういう戦い方をしていきたいですか。
「『慶応は強いな』と思ってもらえるような戦いをしたいと思います。泥臭さ、がめつさ、後半の粘り、全力疾走、カバーリング、ミスをしたら誰かがカバーをする。そこに全員が尽力した野球ができればなと思います」
――春はチーム打率が1位でしたが、強力打線の秘訣は。
「素振りにはかなり重きを置いています。バッティング、実際に前からくるボールを打つ時に自分で何か工夫するのは当たり前ですが、ボールを打たない練習でいかに一本一本自分の強いスイングができるか、というところを求めてやっています。それが力強い打線につながっているのかなと思います。大久保監督(秀昭)には『スイングが全て。自分のスイングができなければ良い打席にはならない』と常に言っていただいているので、それを信じてみんなやっています」
――最後に意気込みをお願いします。
「まずは明治の勢いをしっかり止められるようにということと、あとは慶応の野球ができるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[都甲可奈子・楠大輝]
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