(37)慶大戦事前インタビュー① 郡司裕也主将、柳町達外野手

(この取材は8月22日に行われたものです)
郡司裕也主将
――春のシーズンを振り返って。
「やっぱり明治が日本一になるだけあって、そこの勝負強さに負けたかなという感じです」
――春は少し明大にツキがあったような試合が続きました。
「運とかツキとも言えるんですけど、あの竹田(祐投手・政経2=履正社)に撃たれた本塁打も何か理由があるんじゃなかなと思ってここまでやってきました。映像も見たんですけど佐藤(宏樹)が打たれるべくして打たれたと思っているので、運とかツキではない自分たちの弱さが出たんじゃないかなと思います」
――夏は大学代表で日米大学野球選手権に出場されました。
「日本の野球とアメリカの野球は本当に違ったので、それぞれに良さがあると思いますけど、アメリカのベースボールを感じることができました。慶応は日本の緻密さとアメリカンな部分も持ち合わせることができたらなと思っています」
――六大学の選手も多く選ばれていました。
「元々知り合いの選手が多かったのでやりやすかったです。みんな活躍できて、最後MVPを取ったのも森下(暢仁主将・政経4=大分商)ですし、防御率も早川(隆久・早大)。首位打者もうちの達(柳町・慶大)だったので、やっぱり六大学はそうあるべきだと思いましたね」
――森下選手とは高校日本代表でもチームメイトでした。
「ピッチング自体は高校から数段レベルアップしているのでさすがだなと。でもやっぱり最後のインタビューで『世界一の投手になった』みたいなことを言っていたので、さすがに調子に乗りすぎだなと(笑)。(捕手目線では)普段対戦するのと受けるのでは印象も違って、投球の質もですけど、丁寧な投球をするなという印象を持っています。頭で考えながら投球をしているなと思います」
――森下選手からは良く安打を放っていますが秘訣は。
「何ででしょうね(笑)。特に意識はしていないのに打てるので、なぜか森下が一番打ちやすいですね(笑)」
――最後に意気込みをお願いします。
「監督も本気で日本一になると選手に言っているので、監督の覚悟という部分もありますし、僕がマスクを被ってからここまで6季連続で勝ち点4できていて、やっぱり〝勝ち点4の男〟とは呼ばれたくないので(笑)。最後くらいは完全優勝して日本一まで駆け上がりたいなと思います」
――ありがとうございました。
柳町達外野手
――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。
「リーグ戦が始まる前に100安打を達成するという目標を立てていて、それを達成できたことは良かったのですが、後半失速してしまったという面ではもうちょっとできたのかなと思います」
――チームとしての課題は見えましたか。
「勝ち点4は取れたのですが、明治戦で勝ち点を取れなかったというところの勝ちきれなかった弱さが出たのかなと思います」
――この夏は自身やチームとしてどのような取り組みをされましたか。
「自分自身は春のシーズンを超えるくらい打って、長打がたくさん打てるようにしていくことと守備で安定したプレーができるように取り組んでいます。チームとしては優勝できなかった原因でもある勝負強さや打線のつながりを意識しながら練習しています」
――カナダ遠征はいかがでしたか。
「向こうは涼しくて、野球をやる気候的にもすごく良かったです。ましてやカナダやアメリカのチームと野球ができて、なかなか対戦しないような相手とできたというのはいい経験になったなと思います」
――大学日本代表にも選出されました。
「周りはいい選手が揃っていたのでそのレベルの高い中でやれたというのは良かったなと思います」
――秋季リーグ戦の目標打率を教えてください。
「そうですね、目標として3割5分は超えたいです。それで調子良ければ4割超えるくらいの気持ちで、3割5分は最低目標で目指していこうかなと思います」
――慶応の注目選手を教えてください。
「4年生がラストシーズンなので誰というよりは4年生全員に注目してほしいと思います」
――ラストシーズンとなります。
「僕自身、春からずっと出させてもらっているのでその集大成としてラストシーズン優勝したいなという思いは強いですね」
――最後に個人目標とチーム目標を教えてください。
「個人目標は、先ほど言った打率3割5分です。チーム目標はリーグ戦優勝してその後の神宮大会で日本一というところを目標にやっていこうと思います」
――ありがとうございました。
[楠大輝・都甲可奈子]
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