(29)秋リーグ開幕前インタビュー 北本一樹内野手

2019.09.13

(この取材は9月5日に行われました)

 

北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)

――現在のご自身の調子はいかかですか。

 「バッティングがいい方だと思います。(打撃の状態がいいとは)全日本の時からヒットゾーンが見えるというか、ここにきて、こう打てばヒットになるみたいな、その感じがまだ消えてない感じですね」

 

――日本一を達成されて、それを実感する場面はありましたか。

 「祝勝会とかで、やっと日本一を取ったんだなと思いました。様々な方に『日本一おめでとう』と言われて実感しました」

 

――日本一を達成した後のチームのモチベーションはどうでしょうか。

 「おごるという感じはないですね。春取ったから良いって感じでもないですし、そこはそこで区切って割り切れていると思います」

 

――春と比べて新たに見せる明治や強化した部分はありますか。

 「春が終わってまたチーム内で競争してるような感じです。まだ誰が出るか決まってないですし、春は4年生が頑張ったけど、秋は来年のためにも3年生以下の経験も積ませていかなければいけないので。そういった意味で3年生以下もやらなきゃいけないという感じが芽生えているので、よりいいチームになってきています」

 

――競争とおっしゃりましたがポジション争いが激しいのはどこでしょうか。

 「外野が1番激しいですね。3枠しかなくて3年生以下も頑張ってるので。もう本当に誰が出るか分からないですね」

 

――北本さんご自身はどういった部分を強化してきましたか。

 「リーグ戦では2本だけ二塁打で残りは全部シングルで、長打率が低かったので割と長打が欲しい場面というのがあるので、多少確立が落ちてもいいから振るみたいな、割り切りみたいな部分を春から変えてみて、オープン戦はホームランも1本打ちましたし、二塁打も4、5本出てるのでそこは良くなっていると思います」

 

――四冠を目指せる立場にあります。4冠はどういう風に捉えていますか。

 「春、日本一を取りましたが、柳(裕也選手・現中日ドラゴンズ)さんの代に自分たちが並んでいるとは思わないです。なんで自分たちが優勝したんだろう、それが不思議でしょうがないので、ここで四冠を取って、初めてやっぱりこの代はすごい代なんだなという感じなので、そこは実力を見せられればと思います」

――リーグ戦へ向けてチームの雰囲気を活気づけてくれている存在はいますか。

 「まあ3年生はすごく元気ですね。入江(大生投手・政経3=作新学院)、清水風馬(捕手・商3=常総学院)、長原(巧海外野手・文3=日南学園)、公家(響内野手・政経3=横浜)とかはすごい活発ですね。元々、元気ではあったんですけど、余計に頑張ってくれてるというか笑わせるために練習の合間に清水風馬が前に出て一発芸をやったり、あんまり4年生にそういう人がいないので、3年生にそうやってくれるとすごい助かりますね」

 

――連覇を阻止してくるのが他大学だと思いますが、そこの部分はどう考えていますか。

 「間違いなく明治が1番敵対視されると思います。でもやれることって結局、他のチームをどうするとかではなくて、自分らがそれに対してどうするかなので、自分のできることをしっかりやれば問題ないのかなとは思います」

 

――自分たちがやれるべきこと、一つあげるなら何でしょうか。

 「神宮って独特で雰囲気があって、そこで実力を発揮するのが本当に難しいと思っていて、このグランドでは普通にゴロを取ってファーストに投げれるのが、神宮では力が入ったりだとか、緊張する場面があるんですよ。それが結局、ミスにつながって負けにつながるんで、どんな場面でも落ち着く、焦ったら負けだと思います。自分のプレーができなくて負けるのは1番悔しいと思うんで、負けててても、落ち着く、勝っててもぶれない、それが大事かなと思います」

 

――森下暢仁主将(政経4=大分商)にも苦しい場面がくるのがリーグ戦だと思いますが、その時はどういった形で助けたいですか。

 「春は暢仁に優勝させてもらった感覚ですね。『暢仁がいなくても強いんだぞ』って思わせたいです。打線が暢仁を優勝させてあげるぐらいの気持ちです」

 

――秋の個人の目標をお聞かせください。

 「リーグ戦で首位打者を取りたいですね。春のリーグ戦では添田(真海内野手・法4=作新学院)とか4割残して取ったじゃないですか、それが目標ですね。あれだけ候補がいる中の1位、それを目指したいです。(二人が競うとなると攻撃力もより一層上がりますね)そうですよね(笑)。だけど添田も自分も、相当研究されると思うので苦しい中で率も残していきたいです。確実に失投を逃さないとか、そういうところはやっていかなきゃいけないです。打点もこだわりたいですね。ピンチになれば相手投手もギアを上げてくるので、そこで1本出せる人になりたいですね」

 

――最後に意気込みとファンの方へメッセージをお願いします。

 「あんまり意識はしないようにはしていますが優勝、日本一で四冠、もう一回、あの味を味わいたいと思いますね。そして最後なので、できるだけ長く、日本一長い大学野球生活になれればいいかなと思います。(ファンの方へ)野球をやる意味っていうのをじっくりと考えて、その人が野球をすることによってそれを観ている誰かが元気になったり、勇気が出てきたり、笑顔になったり、色々な感情が生まれて、結局それが野球をやっている意味で野球選手として1番のテーマだと考えました。そう思ってもらえるようなプレーをするのが明治大学を応援してくださるファンの皆様への恩返しだと思っています。そんな思いをしてもらえるようなプレーを僕たちは頑張るので、また神宮に足を運んでください」

 

ありがとうございました。


[坂田和徳]

 

◆北本 昨季・通算成績◆
  試合 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 犠打 四死球 三振 失策 打率
昨季 12 36 12 0 6 1 3 10 6 0 .333
通算 34 67 19 1 8 1 5 15 10 1 .284