
リーグ優勝記念‼OB特別インタビュー 鳥越裕介氏

100年以上の歴史を誇る明治大学硬式野球部。星野仙一氏(昭44政経卒)や広澤克実氏(昭60文卒)など多くの名選手を輩出してきた。現在も監督、コーチを含め33人のOBがプロ野球界に在籍している。40度目の優勝を記念して、今回は千葉ロッテマリーンズで1軍ヘッドコーチを務める鳥越裕介氏(平6商卒)と1軍戦略兼バッテリーコーチの的場直樹氏(平12文卒)にお話を伺った。
――最近の明大について。
めちゃくちゃ見るわけではないですね。ちょこちょこ『勝っているな、負けているな』と結果を見ています。
――40度目の優勝は。
4年生にとっては3回目の優勝ですね。4年間のうちに優勝するのは運とか縁がないとできないと思います。その中で優勝できて、学生生活の素晴らしい思い出になると思います。その仲間を一生大切にしていただきたいですね。
――大学時代の思い出は。
法大との乱闘かな。冗談です(笑)。田舎から出てきたので、神宮球場でプレーできたのはいい思い出ですね。
――明大で学んだことは。
自分の人間形成の土台になっています。多々理不尽なことがありましたけどね。今も野球界でやらせていただけているのはあの4年間のおかげです。あいさつをするとか、使った物を片付けるとか。幼稚園でも習うようなことを口酸っぱく言われました。
――〝人間力野球〟とは。
難しいですね。当たり前のことを当たり前にできる優しさ。そのあたりですかね。
――善波達也監督をご覧になって。
私より9歳上なのであまりお会いしたことがないですが、岡大海(選手・平26政経卒・現千葉ロッテマリーンズ)の結婚式の時に隣でいろいろお話ししました。先輩のうわさはいろいろあって、もう少し怖い方かなと思っていましたが、優しくしてくれました。監督の教え子たちに聞くと、時に優しく時に厳しく指導してくれて、面倒見がいいと聞きます。またゆっくりお話ししたいですね。
――中日時代の監督である星野氏との思い出は。
たくさんありますね。殴られもしましたし、我慢して使ってくださったときもありましたし(当時の福岡ダイエーホークスへの移籍で)故郷の九州に帰してくれましたし。恩人であり、目標とする人物です。超えることはないですが、少しでも近づきたいです。愛情深くて優しいですよね。女性のような優しさ、母のような温かさを持っている気がします。
――明大の良さは。
自分はそこまでではないですが、皆さん愛校心が強いですよね。キャラが濃い。この前のラグビー部の優勝はうれしかったですね。久しぶりにラグビーを見て、1人でテレビの前で叫びましたよ。
――後輩たちに伝えたいことは。
人を大切にすること、今できることを一生懸命やることですね。将来不安なことはたくさんあると思いますが、今あることは今しかできません。それを全力でやれば必ず道は開けると思います。いろいろなものを見て今できることを精いっぱいやってほしいです。
【聞き手・渡部伊織】
◆鳥越 裕介(とりごえ・ゆうすけ)平6商卒。明大を卒業後はドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。現役時代はユーティリティープレーヤーとして名をはせた
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