
3カード連取 優勝争いは佳境へ

悲願達成へ好発進だ。明大はここまで開幕から3カード連続で勝ち点を獲得。残す相手は慶大と法大。昨年度は春秋ともに両校から勝ち点を奪えなかった。今春こそは確実に勝ち切り、40度目のリーグ制覇を成し遂げる。
◆4・13~6・2東京六大学春季リーグ戦(明治神宮野球場)
勝負強さ◎
ここ一番での勝負強さが光る。投手陣は絶対的エース・森下暢仁主将(政経4=大分商)が奮闘。走者は出すが粘り強い投球で防御率はリーグトップだ。打線はチーム打率2割3分ながら、少ない好機を生かしている。第3週の早大戦では2試合ともに2死からの逆転を果たした。また、2回戦ではそれまで無安打だった和田慎吾外野手(商4=常総学院)がリーグ戦初本打を含む2本塁打5打点の大暴れ。「非常にいい雰囲気がある」(和田)と僅差の試合を勝ち切ることで、チームに勢いが生まれている。
優勝に向けての天王山が、第6週の慶大戦だ。昨年度からの主力が多く残り、戦力は充実。1番の柳町達は打率5割3分8厘をマーク。3番の中村健人もすでに11打点を挙げており、中軸の前に走者をためないことが重要だ。左腕の髙橋佑樹はここまで3勝無敗で投手陣をけん引。和田ら右打者が攻略のカギを握る。明大は慶大に4季連続で勝ち点を落としており、敗戦の8試合中6試合が2点差以内。昨春は2試合でサヨナラ負けと、勝負どころで踏ん張れなかっただけに、粘り強さが勝敗を分けそうだ。「ここまで来たので、優勝をつかみ取る」(森下)。陸の王者を打ち倒し、令和初の優勝に向け突き進む。
【小畑知輝】
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