(14)~インカレ直前特集~ 池上礼一コーチインタビュー

2018.12.14

 関東第5代表のシードとして10年連続18回目の出場が決まったインカレ。本特集では12月8日から全6回で、4年生3組の対談、4年生マネジャー対談、池上礼一コーチ、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である15日の前日には展望記事を掲載します。

 第5回は、池上礼一コーチのインタビューをお送りいたします。(この取材は12月1日に行ったものです)

 

――ここまで今シーズンを振り返っていかがでしたか。

「少し波があったシーズンだったと思います。終了間際の失点で勝ち試合を落としたり、引き分けで終わらせなければならない試合を負けてしまったりということが多かったと思います。前半のラストプレー、試合のラストプレーで集中力を継続できなかったことがリーグ戦の順位につながっていると思います」

 

 ――総理大臣杯での優勝を経て感じたことは何ですか。

「やっぱり明治の選手はいい選手が多いなと、率直に感じましたね」

 

 ――リーグ戦を経て感じたことはありますか。

「夏の総理大臣杯で日本一を取った時のように、高い集中力と良いパフォーマンスが発揮できている時期があったからこそ、後期リーグでそれを継続できなかったことが悔やまれます。11連勝という目標を掲げてはいましたが、連勝が止まった時に、一緒に優勝という目標も集中力も切れてしまったように思います。今になって思えば、あの時にすぐ修正して立ち直していればまだまだ優勝の可能性はあったので、連勝や優勝という言葉よりも一戦一勝の継続が大事だと気付かされました」

 

――リーグ戦から何か練習面で変えた取り組みはありますか。

「守備ですね。前から守備を一度締め直そうとは考えていました。やはりインカレを取りたかったので、このタイミングでやりました。年間を通じて、今が一番細かく言っていると思います」

 

――今年の4年生はどんな学年ですか。 

「1年生の時から見ると成長しているなと思いますし、頼りになると思います。やっぱり1年生の時の印象があまり良くなかったので、この成長ぶりを見るとすごいなと思います。自分たちでも悪くなった時にうまく盛り返せて、大人になりきることにすごく期待したいですね。今日のゲーム(12月1日)を見てもそういう要素が見えてきています。総理大臣杯の時はそれに近いものがありましたけど、それをやり遂げて卒業していってほしいなと思います」

 

――4年生がこの4年間で成長したところはどこでしょうか。 

「自立したと思います。1年生の時から上級生はすごかったし、組織もある意味堅いので、彼らのカラーからするとサッカーでも生活面でも追い付かなければいけない、明治色にもっと染まらなければいけないという日々送っていたと思います。そこから考えたら、今、4年生の姿を見れば下級生もその精神が分かるし、ゲームの中でも頼りになるような存在になりました。そこは自立したなというのはありますね」

 

――4年生のこの1年間での変化はいかがですか。 

「やっぱり勢いがあってノリも良かったので、いい時はいいけど悪い時はとことん悪くなる、とシーズン前からスタッフで話をしていました。やっぱり自分たちの代に切り替わった時に勢いをもって入れましたけど、うまくいかなくなった時に我慢強く耐えられなかったり次に盛り返せなかったりしました。日本一にもなっていますし、天国と地獄と両方味わっているので、そういった意味での1年間の流れの中から選手たちも大きく成長していると思います。その経験を生かして残り時間とかも考えて、4年生はインカレを戦ってほしいです。そしたら年間を通してうまくいかなかった時にどういう思いでどうすればいいかがゲームの中から出てくると思うので、うまくいない時にどう立ち振る舞うか、どうサッカーするかをインカレで見せてほしいと思います」

 

――インカレへの意気込みをお願いします。 

「やっぱり4試合しかないので、絶対に勝たせるためには練習していきます」

 

 ★池上コーチから4年生へのメッセージはこちら

 

 インカレの展望記事「今季最終章が開幕! 3度目の制覇へ」も併せてご覧ください。

 

 インカレ初戦まであと1日!

 

 [木田諒一朗]