
貧打に泣く ∨争いにすら絡めず4位

〝奪冠〟の夢はついえた。4季ぶりの優勝を懸け、挑んだ秋季リーグ戦。しかし、2006年秋以来季ぶりに開幕2カードを続けて落とした。残りの試合でも本領を発揮できず、4位で幕を閉じた。
◆9・14~21 東京六大学秋季リーグ戦(明治神宮野球場)▼❹明大
投手陣援護できず
強力打線はどこへ行ったのか。春のチーム打率はリーグトップの2割9分5厘。対し、秋は2割2分6厘と大きく低迷。「1点を取られてもそれを上回る点が取れない」(善波達也監督)。時折見せる得点機。しかし、声援は幾度もため息に変わった。全てがかみ合わなかった。春、ベストナインにも選出された越智達矢外野手(営4=丹原)ら4年生が想定外の打撃不振。「どういう反応が出るか」(善波監督)と全学年から好調な選手を組み込んだオーダーも実らず。春から課題に挙げていた勝負どころでの弱さが顕著に表れ、引き分けおよび敗戦した9試合全てが3得点以下。全体として自信、気迫が感じられない。まさに〝湿った打線〟だった。
来年度につながる収穫もあった。大半が3年生以下で占められた投手陣。森下暢仁投手(政経3=大分商)は、6試合で完投し、体力面での不安は払拭(ふっしょく)した。さらに竹田祐投手(政経1=履正社)は第2先発を務めて、防御率はリーグ3位の2・25を記録。春よりも良いチーム防御率を収めるなど、総じて安定感のある投球が目立った。しかし、いくら投手陣が踏ん張っても、点を取らなければ勝利はない。それは秋で一番痛感したこと。来年度こそ、投打のかみ合うチームで優勝をつかみ取る。
【坂田和徳】
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