(31)立大戦事前インタビュー③ 田中誠也選手

最終カードの相手は立大だ。田中誠也、藤野隼大の大学日本代表バッテリーなど力のある選手がそろっている。優勝はなくなったが、何とか意地を見せたい今カード。勝ち点を奪い、笑顔で秋を締めくくりたい。
(この取材は8月30日に行われたものです)
田中誠也選手
――春の2位という結果を振り返っていかがですか。
「自分自身調子が良かったので良い成績で投げることはできました。でもチームスポーツなので、優勝できなかったというところをもう一度見つめ直して夏のキャンプからやってきました。チーム一丸となって優勝に向かってやっていきたいです」
――夏は大学日本代表に選出されました。
「あまり登板機会はなかったんですけど大学生の中では一番レベルの高いチームでプレーさせていただいて、いろんな投手や野手、スタッフの方がいて、いろんな経験ができたのでとても充実した1カ月間だったと思います」
――ご自身の成績に関してはいかがですか。
「まず選考会が終わった後の強化合宿で東芝に打たれてしまって、そこで信頼がなくなってしまったんですけど、今後の人生で野球をしていく中でやっぱり第一印象はとても大事だなと思いました。そこでビシッと抑えられる投手が試合で使ってもらえて立ち位置を確立できるものなんだなと改めて実感しました」
――印象に残っている場面はございますか。
「やっぱり日米野球は全試合すごかったです。特に1戦目は自分も初めてで『どんな感じなのかな』と思っていました。観客もアウェーでしたけど、これが本場の野球なんだなと実感しました。次メジャーでやるような外国人の選手のプレーに感動というか、刺激はとてももらいました」
――合宿、大会を通してどんなチームでしたか。
「監督さんもすごく熱い方でオンとオフがしっかりできていたチームだったと思います。短期間でつくっていかなければいけない中でも団結力があって、3年生の自分ものびのび投げる時はやらせてもらいました。すごく楽しかったです」
――オフの思い出を教えてください。
「オランダをみんなで観光したのは楽しかったです」
――代表で仲良くなった選手はいらっしゃいますか。
「それはもう明治の森下暢仁(投手・政経3=大分商)ですね(笑)。ずっと一緒にいたので。仲良いですね。特にエピソードはないですけどバスも隣でしたし。本当にずっと一緒にいたので、対戦する時は打席でもマウンドでも変な感じになりそうです(笑)。でも投げ合えるのはとても楽しみです」
――森下暢選手へのライバル意識はございますか。
「そうですね。JAPANに選ばれても暢仁は先発でたくさん投げていて、高校から代表に選ばれているだけあってポテンシャルはすごいです。自分とはタイプの違うピッチャーだとは思いますけど、すごく良いピッチャーだなと思いますね」
――森下暢選手にここは負けないという部分を教えてください。
「スピードだったりボールの圧というのは暢仁には劣っているし、すごいなと思います。強いて挙げるとすれば、自分の生命線であるコントロールは互角まで持っていけるかなと思います」
――グラウンド外ではいかがでしょうか。
「すごく陽気ですね。波長が自分ととても合うので一緒にいて楽しいです。本当に優しいですしいじったり、いじり返したり、とても良い関係だと思います」
――チーム全体として明大の印象を教えてください。
「終盤にかけての追い上げがすごいので自分としては初回の入りをしっかり入って、流れに乗っていきたいです。特に投手も暢仁がいて、打者も逢澤さん(崚介外野手・文4=関西)、佳明さん(渡辺内野手・政経4=横浜)といる中でやっぱりバランスが取れているので、そこにどう勝っていくかというのがカギになってくると思います」
――最後に秋への意気込みをお願いします。
「春は2位で悔しい思いをしたので、やっぱり自分が先頭切って投手陣を引っ張っていけるようにしていきたいです。また、マウンド以外でも引っ張っていけるような姿を見せていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[楠大輝]
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