
(27)早大戦事前インタビュー④ 西垣雅矢選手

第4カードに迎え撃つは早大。春季リーグ戦では開幕から勝ち点を2カード連続で勝ち点を落としたが、後半に追い上げを見せ明大と同率3位に終わった。毎季のように熱戦を繰り広げ、数々のドラマを生んできた〝明早戦〟。奇跡の逆転優勝へ、両校とも譲らない一戦に注目だ。
(この取材は8月30日に行われたものです)
西垣雅矢選手
――最近の状態はいかがですか。
「ブラジル遠征もあって疲れはあったのですが、それも取れてきて自分の思うように体が動いてきていると思います」
――春を終えて課題は見つかりましたか。
「直球が甘いところに行ってしまうと、大学生はしっかり捉えてくるので、甘い球を投げないということと、甘くてもファールになるような直球を投げるのが課題です」
――夏は何を意識して練習していましたか。
「直球を強化するために、投球練習でも直球を多めに投げたり、投げ込むということをやってきました」
――投げ込みの頻度はどのくらいですか。
「なるべくブルペンに入って、週1回は打撃投手をしてました」
――その他に何か取り組んでいた練習はありますか。
「チーム全体で暑い時期もしっかり走れていると思うので、それは自信になっていると思います」
――高校と大学ではどちらが練習がきついですか。
「高校の時は練習時間が長かったので、そのぶんしんどかったんですけど、大学は練習時間は短いですけど、その中でしっかり追い込めていると思います」
――春のリーグ戦で印象に残っている試合はありますか。
「早慶戦の第3戦目に投げさせてもらったことが印象に残ってます」
――早慶戦は他の試合と違うものを感じましたか。
「お客さんもたくさん入って普段のリーグ戦とは全く別物だと感じました」
――緊張はしましたか。
「最初はすごく緊張したんですけど、思い切って投げれました」
――甲子園と早慶戦はどちらが緊張しましたか。
「自分は早慶戦のほうが緊張しました。甲子園は初戦に勝つと慣れてきて楽しめたんですけど、早慶戦は大学と大学の意地のぶつかり合いというがして緊張しました」
――明大の篠原翔太捕手(政経1=報徳学園)の春のリーグ戦の出場に刺激を受けましたか。
「高校の時からいい選手だったので、すぐ出ると思っていたので、悔しさはありましたけど応援してました」
――夏のブラジル遠征で日本との違いを感じましたか。
「子供と触れ合う機会が多くて、日本子どもは恥ずかしがり屋が多いと思うんですけど、ブラジルの子はとてもフレンドリーで野球教室もやりやすかったです」
――生活面ではいかがですか。
「赤い水が出ると聞いていたのですが、全然なくて、日系人も多くて日本語が通じるので、あまり海外に行ってる感覚はなかったです」
――明大の印象はいかがですか。
「打線に隙がないなと思います。しぶとい打撃をしてくると思いますし、つながり出したら怖い印象があります」
――夏の甲子園で母校の報徳学園が8強に進出しました。
「自分の1個下で、自分の代から出てる選手がたくさんいたので、その面では自分もすごく嬉しかったですし、最後の済美戦でも粘りを見せてくれたので、OBとして嬉しかったです」
――後輩の小園選手の活躍はいかがですか。
「自分たちの時よりも身体もすごく大きくなりましたし、副主将でチームを背負わなければならない責任感も見えてきたので、技術もですけど精神面でも成長が見られました」
――個人的な秋のリーグ戦の目標はありますか。
「どこでも投げられる選手になりたいというか、先発でも中継ぎでも結果を出せる選手になりたいです」
――チームとしての目標はありますか。
「春は3位で全員満足してないと思うので、秋は優勝を目指します」
――4年生は最後のリーグ戦です。
「練習中もメンバー外の人たちが練習しやすいようにサポートやデータ班の4年生のかたたちのおかげで、自分たちは神宮でベストなプレーができると思っているので、4年生の思いも背負ってリーグ戦でプレーしたいと思います」
――ありがとうございました。
[小畑知輝]
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