(25)早大戦事前インタビュー② 加藤雅樹選手

2018.10.10

第4カードに迎え撃つは早大。春季リーグ戦では開幕から勝ち点を2カード連続で勝ち点を落としたが、後半に追い上げを見せ明大と同率3位に終わった。毎季のように熱戦を繰り広げ、数々のドラマを生んできた〝明早戦〟。奇跡の逆転優勝へ、両校とも譲らない一戦に注目だ。

(この取材は8月30日に行われたものです)

 

加藤雅樹選手

――最近の調子はいかがですか。

 「結果自体はそんなに良くないんですけど、課題と向き合いながらやれているかなと思います」

 

――個人として春を振り返っていかがですか。

 「チームもあまりいい成績を残せなかったですし、自分も勝負どころで一本が出なかったりとか、長打が出なかったりとか、そういう部分で打ってはいるけど、物足りなさという部分があったので、それは今後の課題かなと感じました」

 

――春のシーズンで悔しさを感じた場面はありますか。

 「早慶戦ですね。自分はずっと早慶戦で打ててなくて、早慶戦前は4割くらいあった打率も一気に3割3分まで落ちたので、やはり慶應相手に今まで全く打ててないので、勝ちましたけど、本当に苦しい試合になってしまったので、もっと自分がしっかり打てたらなと思いました」

 

――3年生になって心境の変化はありますか。

 「1年生の頃はプロになることだけを考えていて、チームのことなどをあまり考えてなかったんですけど、やはり早稲田の4番として3シーズン戦ってまだ優勝させられてないので、もちろんプロに行きたいという気持ちはあるのですが、とにかく早稲田を優勝させたいという気持ち1つですね」

 

――明大はどのようなイメージですか。

 「タレントぞろいというか、投手の駒もそろっていますし、野手も日本代表クラスがたくさんいるので、単純に強いという印象です」

 

――明治の中で特に警戒している選手はいますか。

 「森下(暢仁投手・政経3=大分商)ですかね。日本代表のエースですし、自分も対戦していてすごく力で押してくる投手なので対戦していて楽しい相手ですし、警戒しないといけない相手だと思います」

 

――森下暢投手との対戦では特別なものを感じますか。

 「彼も逃げるような投球はしないと思うので、どんどんストライクを取って勝負をしてくるので、そういう意味で他の六大学の投手にないようなモノを感じます」

 

――六大学全体の中でライバルは誰ですか。

 「向こうはライバルと思ってくれているかは分からないですけど、やっぱり森下(暢)ですね。すごく意識しています」

 

――六大学の台湾遠征を振り返っていかがですか。

 「全体的にはチームとして優勝できて、それがチームの1番の目標だったので、個人成績とかは気にせず、チームのためにどうするかが国際大会なので、そういう面ではいいところで安打が出ましたし、率としては物足りないものがありましたけど、優勝できたことはよかったと思います」

 

――個人的に印象に残っている場面はありますか。

 「決勝の台湾戦で、自分が2打席連続で三振していて、越智さんがすごく打っていたので申告敬遠されて満塁で自分に回ってきたんですけど、その場面はすごく根性出して打てたので精神的に少し強くなれたかと思います」

 

――チームとしての秋の目標を教えてください。

 「慶應に勝って優勝することが早稲田としての使命だと思うので、それに向けて一戦必勝でやっていきたいです」

 

――個人としてはどのような目標がありますか。

 「とにかくいい場面で打ちたいです。打点が付くような場面でしっかり一本打ちたいです。とにかくチームの勝利のために活躍できればと思います」

 

――4年生は最後のシーズンです。

 「ずっと一緒にやってきた人たちなので、早実の人は5年間一緒に野球やってきて、自分が高校2年生の時に駄目でいい思いをさせられなかったので、最後の最後なので恩返しできないと駄目だと思います」

 

――特に恩返ししたい4年生はいますか。

 「早実から同じの三木さんには、すごく良くしてもらってきて、駄目な時も相談に乗ってもらったので、三木さんだけではないですけど恩返ししたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[小畑知輝]