(21)東大戦事前インタビュー③ 小林大雅選手

2018.10.04

 3カード目の相手は東大だ。開幕から2カード連続で勝ち点を逃しているだけに、連勝して意地を見せたいところ。東大は今季絶好調の辻居新平、笠原健吾、そしてエースの小林大雅らを中心に実力のある選手がそろっている。いま一度初心に帰って、粘り強い野球をしていきたい。


(この取材は9月3日に行われたものです)


小林大雅選手

――昨季を振り返っていただけますか。

 「投手の頭数が少ない、苦しい状況ということで自分がたくさん投げました。勝つべき試合を落としてしまったこともあったので、それは悔しかったです」


――ご自身初となる全試合登板をされましたが。

 「後半はだいぶきつかったです。ただ、出るからにはやるしかないので、一生懸命いけるところまでいくつもりで頑張りました。(疲労回復の方法は)トレーナーさんが来てくれるので積極的に話を聞いたりだとか、酸素カプセルに入ったりだとか。できることはするようにしていました」


――防御率は3.73と自己最高の数字でした。

 「後半は疲れもあって打たれたんですけど、前半は結構いい感じだったのでそこは自信になりましたね。(具体的に良かった点は)直球と変化球の投げ分けがしっかりできるようになったおかげで、どちらかに頼るということが無くなって。的の絞りにくい状況が作り出せたかなと思います」


――この夏の取り組みを教えてください。

 「昨季に終盤成績が落ちてしまったので、まずはもう1度体づくりをしっかりしてきました。トレーニングメニューを僕が主体的に組んで、それを全体でもやっていました」


――チーム全体で昨季から変化した点はありますか。

 「昨季は10敗ということで、みんな目の色が変わったように感じます。一人一人がどういう形でチームに貢献するかを考えられるようにはなったのかなと思います。(現在のチームの雰囲気は)最後のオープン戦も勝ち切ることができて、勝ち方みたいなものもだんだん見えてきた気がするので、今か今かと開幕を待っている感じですね」


――部内に好敵手はいらっしゃいますか。

 「宮本(直輝)ですかね。(昨秋)先に勝ちを取られちゃったので、今度は自分が2勝して取り返すくらいの気持ちでいきたいです。まあ、どちらかが良ければいいわけではないので、お互いに切磋琢磨していきたいです」


――7月には六大学選抜として国際大会に出場されました。

 「僕は失敗してもあまり痛くないような試合で使っていただいたんですけど、その分だけ思い切ってできたので結果には満足しています。(台湾での思い出は)オフの日もあったので、外に出て街並みを見に行きましたね。その時にいろんな選手と話せたのでよかったです」


――開催国・台湾代表との試合はいかがでしたか。

 「お客さんがほぼ台湾の人だったのですごいアウェーで(笑)。音の圧とかはすごくあったんですけど、普段の神宮もにぎやかですし、騒がしい環境で投げるのは結構好きなので楽しかったですね」


――今季の目標を教えてください。

 「勝ち点を取るためにはまず1勝しないといけないので、1勝にこだわってやっていきたいですね。僕は1回戦に先発すると思うので、そこで完投勝利、完封するくらいの気持ちでやっていきたいです」


――明大打撃陣の印象はいかがですか。

 「つなげる打者と長打を打てる打者できっちり仕事分けができていて、組織的な打撃をしてくるのがすごく脅威です。対策はしっかりしていきたいと思います。(警戒している打者は)越智(達矢外野手・営4=丹原)選手と渡辺佳明(内野手・政経4=横浜)選手ですね」


――最後に秋へ向けての意気込みをお願いします。

 「春の悔しさをバネにしてこの夏やってきたので、それを爆発させたいと思います」


――ありがとうございました。


[小野原琢真]