(15)慶大戦事前インタビュー② 河合大樹主将

2018.09.19

 第2カードの相手は今春王者の慶大だ。優勝をかけた春季リーグ戦では善戦するも、2度のサヨナラ負けで慶大に軍配が上がった。それだけに今季は絶対に負けられない。勝負強い打撃に加え、層の厚い投手陣。手強い相手だが全員野球で春の借りは返してみせる。

 

(この取材は9月5日に行われたものです)


河合大樹主将

――今春の優勝を振り返っていかがですか。

 「逆転勝ちがすごく多くて、劣勢の中でも諦めない姿勢というのがどの試合でも出ていたと思います。奇跡的といえば奇跡的ですけど、チーム力が出たシーズンだったかなと思います」


――ターニングポイントになった試合はどこでしょうか。

 「立教の3回戦と明治にサヨナラ勝ちした2試合ですね。立教3回戦に関しては田中誠也投手(立大)を全員で攻略するぞと言って臨んだ中で、チーム全員でそれができました。明治戦もやっぱり劣勢の中で終盤に追い付いて、最後にサヨナラ勝ちできたというのは、あそこでチーム力が全部出たなと感じました」


――夏に行われた六大学選抜はいかがでしたか。

 「本当にみんな能力が高いなと感じました。明治の吉田(有輝主将・商4=履正社)や越智(達矢外野手・営4=丹原)、伊勢(大夢投手・営3=九州学院)もそうですし、磯村(峻平投手・文1=中京大中京)に森下(智之内野手・文4=米子東)。みんな能力が高くて秋も手強いだろうなという印象は受けました」


――ご自身の成績はいかがでしたか。

 「ヒットは2本しか打てなくて、でもそれがたまたま本塁打になったりして。それが大学初本塁打だったんですけど、自分らしくないといえばらしくない大会だったなと思います」


――印象に残っている試合はございますか。

 「決勝戦ですね。台湾は強くて、しかもアウェーの中で『国際大会はこうやって戦っているんだな』というのを感じました」


――選抜チームはどんなチームでしたか。

 「それぞれ個性が強くて、でもそれぞれが各大学で引っ張っている選手なので、全員が自分の力を発揮したチームだったなと思います」


――特に仲良くなった選手はいらっしゃいますか。

 「同部屋が立教の松﨑(健造)で2週間も一緒に生活したので一番仲良くなったと思います」


――台湾での思い出はございますか。

 「松﨑が誰とでも仲良くなる性格で、その時は韓国の人と仲良くなっていて、部屋に毎日韓国の選手が来ていました。国際交流したのが一番の思い出です(笑)」


――この夏のチームとしての取り組みはいかがですか。

 「他の大学と比べて打力が一番劣っていると考えたので、チームではとにかく打力を上げようとやってきました。振り込みだったり、打球速度を測ったりして、そういうので自分を知ってどういう選手になりたいかというのもやってきました」


――春に戦ってみて明治の印象はいかがですか

 「個の能力はもちろん高いですし、その選手たちがつながりを持って粘り強く戦ってくるので本当に気が抜けないです」


――最後に秋への意気込みをお願いします。

 「3連覇が懸かっていますし、一戦必勝ですけど狙っていかなければ取れないと思うので、そこをしっかりつかみ取りたいなと思います」


――ありがとうございました。


[楠大輝]