前田剛志 悔しさをバネに 新天地でチームを勝利に導く
左腕から繰り出される速球とスライダーを武器に、チームを勝利に導く。前田剛志投手(農1=札幌第一)は、ケガに苦しんだ高校時代の悔いを晴らすため、大学でも野球の道を選択。1年生ながら、春は4試合で先発のマウンドを任された即戦力だ。
後悔したくなかった。小学生の頃、地元の野球チームの監督に誘われて始めた野球。すぐに頭角を現し、投手としての才能を開花させた。高校時代には春のセンバツで甲子園へ。順風満帆かに見えるが、常にケガとの戦いだった。痛みを抑えながら投げる毎日で、思うような成績が残せず苦悩した。「自分が納得できる形で終わりたい」。大学でも野球を続ける決心をした。
準硬式野球部に入部した当初は、硬式野球と異なる球に、違和感を覚えた。得意のスライダーが思うように投げられず、ベース前でバウンドしてしまう。それでも持ち前の修正力で感覚を調整し、開幕に間に合わせた。初登板は春季リーグ戦の立大2回戦。7回1失点で勝ち投手となり、鮮烈なデビューを飾った。その後も好投を続け、大学初のシーズンは25回と3分の2を投げ、自責点はわずかに5。高校時代の厳しい野球部の雰囲気とは一変して「みんな笑顔で野球をやっている」。今までとは違った野球の楽しさを見つけた。
勝利への勇躍
◆前田 剛志(まえだ・つよし)農1、札幌第一、177センチ・76キロ
意外にもインドア派で、オフの日は映画鑑賞を楽しんでいる。
[中澤美月]
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