(11)法大戦事前インタビュー④ 中村浩選手

2018.09.13

 初戦の相手は第1週で早大から勝ち点を奪取している法大だ。経験豊富な上級生を中心にチームがまとまっており、投打に抜け目がない。4季ぶり40度目のリーグ優勝を目指す明大にとって重要な一戦。1カード目から高い集中力で臨むことが必要となる。

 

(この取材は8月15日に行われたものです)

 

中村浩人選手

――昨季は5位という結果でしたが、どのように受け止めていますか。

「開幕から全然勝つことができなくて、2カードで優勝争いから脱落してしまったので、応援してくださるファンの方々に対して申し訳なかったですし、悔いの残るシーズンでした。オープン戦では勝てていたんですけど、神宮で試合ってなると勝てないというのは、まだまだ未熟だったのかなって思います」

 

――開幕前は優勝候補の筆頭に挙げられていましたが、プレッシャーなどはありましたか。

 「下級生の頃から使ってもらっていた選手たちが4年生になって、経験も他のチームよりはあったということで優勝候補に挙げていただいていたと思うんですけど、勝負どころで勝てないというのはチームの弱さだと思います。春は悔しい思いをしたので、今回はチャレンジャーとして全力で戦っていきたいと思っています」

 

――昨季で一番印象に残っている試合を教えてください。

 「やっぱり明治との1回戦でサヨナラヒットを打ったことですね。明治も負けたら優勝がなくなるということで全力できていて、最終回に3点差を追い付かれてしまったんですけど、最後の裏の攻撃で自分に打席が回ってきて、それまで打てていなかったんですけど『この大事な場面で打つ』って思って、サヨナラヒットが打てたので最高でした」

 

――自身初となる首位打者を獲得されましたが、振り返ってみていかがですか。

 「オープン戦の時から調子は良くて、長打も打てていたんですけど、リーグ戦でまさかここまで打てるとは思っていなかったので、自分自身が一番びっくりしています(笑)。春のリーグ戦が始まる前に監督さんから『守備でチームを引っ張っていってくれ』って言われていたんですけど、個人的には打撃でもチームに貢献していきたいっていう思いがあったので、結果が出てよかったです。(首位打者を意識し始めたのは)明治戦からですね。(受賞してみて心境は)レベルの高い六大学でこのような賞を取れたのは自分にとって今後の自信にもなりますし、キャッチャーとしても久しぶりだと思うので光栄です」

 

――投手陣は下級生の活躍が目立ちました。

「下級生の高田(孝一)、三浦(銀二)は経験も浅いので自分から積極的に声を掛けて引っ張っていこうと思っていたんですけど、あの二人もだんだん神宮の雰囲気に慣れてきて春の途中からとても頼もしい後輩だなって思っていました」

 

――この夏には六大学選抜にも選出されましたが、仲良くなった選手はいますか。

「自分は明治の選手と一緒にいることが多くて、智之(森下)は同じ部屋でしたし、あとは有輝(吉田)とか越智(達矢)もよく部屋に来てくれていたのでその辺ですかね。一緒にピザ食べました。あとワールドカップ観ましたね(笑)」

――昨季の明大の印象を教えてください。

 「チーム全体のバランスが取れていて粘り強かったです。ヒットエンドランとかのタイミングも絶妙で善波監督の采配もそうですし、実力のあるいい選手がそろっているので、改めて強いチームだと思いました」

 

――この夏の取り組みを教えてください。

 「自分はキャッチャーなので投手とコミュニケーションをとることを重点的に行いました。菅野(秀哉)、森田(駿哉)の最上級生はもちろんですけど下級生との関係も深めていかないといけないので、そこは特に大事にしました」

 

――今季キーマンになりそうな選手を教えてください。

 「打線は力がある方だと思うので、投手陣だと思います。特に誰というよりは、自分も含めたバッテリーがカギになってくるんじゃないかなって思います。六大学は実力のある投手がたくさんいて、ロースコアの展開が多くなると思うので、そこでいかにミスなく戦えるかが重要ですね」

 

――最後に今季に対する意気込みをお願いします。

 「今季が勝負のシーズンになると思うので一戦一戦大事に戦って、最後は笑顔で終われるように全力で戦っていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[桐山雄希]