
(47)リーグ戦後インタビュー 森下智之

この取材は6月9日に行われたものです。
森下智之内野手(文4=米子東)
――春はご自身にとってどういったシーズンでしたか。
「思った以上に活躍ができて、結果も残せたシーズンでした。オープン戦とリーグ戦は全然違うと思っていたので正直なところ不安しかなかったのですが、その中でも結果を残すことができたというのは自分の中で大きかったのかなと思います」
――〝不安〟とは。
「打てないだとかエラーしそうだとか、ミスもそうですし結果が残せないとかいうのが怖かったですね。元々の性格的にそういう気持ちを抱いてしまうタイプなので」
――試合を重ねるごとに気持ちに変化はありましたか。
「緊張をうまくコントロールできるようにはなりました。緊張をほぐそうとするのではなくて、その緊張した状態のままで試合に臨んでも大丈夫という気持ちで締め付け過ぎず、緩み過ぎずと意識していました」
――早大2回戦から右肩上がりの活躍を見せていました。
「開幕の東大戦は固くなり過ぎましたね。東大戦が終わったら今度は逆に慣れたというか、2戦目と早稲田との初戦はあまり緊張しなくなってしまって。全く打てないことで追い込まれてしまっていたのですが、早稲田との2回戦から負けずに食らいつくという気持ちを持ってやった結果打てるようになりました。そこも気持ちの変化だったんでしょうね」
――その後のプレースタイルは。
「打席の中でもいいイメージが持てていたというのはありました。自分の打率が上がってきたことで周りでも首位打者とかベストナインとかいうタイトルについていじってくる人もいて、それを意識し過ぎるとダメだというのは分かっていたので。タイトルは意識しすぎないようにしていて、あくまでもチームのためになるバッティングをしようという心がけで結果を残せました。けど、リーグ戦が終わってからは意識してましたね。早慶戦見ながら福岡(早大)打つなとか思っていましたね」
――いじってくる方とは。
「逢澤崚介(外野手・文4=関西)と吉田有輝(主将・商4=履正社)ですね。首位打者あるよとかベストナインあるよとか言われますしたね。普段は変人だとか言われたりもします(笑)。」
――自身のご活躍で母校の名前も周知されたのではないですか。
「特に高校を背負ってとかいう思いはないのですが、結果的に米子東っていう名前が出てくれればいいんじゃないかなと思います。監督やコーチとは連絡も取りますし、応援してくださるのでそういうのは励みになったりしていますね」
――春を通して見えた課題はありましたか。
「後半になってくるとどのチームもデータがはっきりしてきて、相手も自分の苦手なコースを把握した攻め方をしてくるなと感じました。例えばインコースとか自分の意識の中では苦手ではなくても、相手からデータを出されたらこういうコースが打てないんだとか、こういう球種が打てていないんだなとか分かってきて、そういう意味では弱い所を見つけては直していかなくてはいけないのかと思います」
――日本代表の選考合宿にも選出されました。
「監督とコーチから言われて、びっくりしましたね。臨むにあたってはやれることはやりたいなと思います。強みはバッティングだと思うので、アピールできるように準備していきたいです」
――今後の目標を教えてください。
「野球部の雰囲気も外から見るのとレギュラーとしてプレーをしながら見るのとは全然違うなと感じます。今までずっと外から見ていたので、客観的な自分が想像できたり外からだったらこう見えているんだろうなと想像できたりする点で佳明(渡辺内野手・政経4=横浜)とかずっと出ている人とは違うのかなという感覚があって、そういう感覚をチームに生かしていきたいかなと思っています」
――ありがとうございました。
[丸山拓郎]
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