(46)リーグ戦後インタビュー 越智達矢

2018.06.21

この取材は6月9日に行ったものです。 

越智達矢外野手(営4=丹原) 

――今季を振り返ってみていかがですか。

「もっとできたんじゃないかって思っています。結果的に全試合1点差で負けてしまって、もう少しできたんじゃないかっていう後悔はあります」


――開幕前に「東大戦を100%の状態で挑む」とおっしゃっていましたが。 

100%ではなかったですね。70%くらいでした。徐々に上げていけたとは思っています」


――どこで100%の状態になりましたか。

「やっぱり立大戦じゃないですかね。2本ホームランも出ましたし。自分の中ではホームランが出ているときが、状態が良いっていうサインなので。ずっと言ってますけど、ホームランへのこだわりっていうのはずっと持ってプレーしています」


――土曜日は1勝4敗でした。1戦目で勝てなかった原因は何でしょうか。

「準備がしっかりできていなかったことですね。日曜日はもう後がないって追い込まれていたので気持ちで戦えましたけど、そこを1戦目からやっていけるようにならないといけないですね」


――慶大との直接対決では2度のサヨナラ負けを喫しました。

「向こうには粘り強さがあったと思います。こっちはベストナインも4人出て、もしかしたら実力で上回っている可能性があると思うんですけど、勝負強さがなかったです。そういうのを身に付けていけば、秋は優勝できると思います」

――負けた試合はすべて1点差でしたが、足りなかったことを挙げるとすれば何でしょうか。

「それは野球のことではありますけど、それ以外の普段の生活であったり、一つ一つのことに対する考え方であったり、野球以外のことがその一点に出てしまったんじゃないかなって思っています」


――越智さん自身は好調だったと思います。

「ホームラン3本出たので悪くはないと思うんですけど、良くはないって感じですね(笑)。欲を言えば、あと2本、3本って打ちたかったので。そこまで打っていたら良かったって言えるシーズンだったと思います」


――打率は3割6分2厘をマークしました。

「打率に関しては、自分が思っていたよりもいい成績が残せたのかなって思います。でも、もう少しいけるかなって終わってから思ったので、秋はもっと高い打率を残したいですね」


――盗塁はリーグ2位の五つ決めました。

「これも自分が思っていたよりはいい数字でしたね。まさか5回も走れるとは思っていなかったので(笑)。このシーズンはバッティングだけじゃなくて、足でもチームに貢献することができたのかなって思っています。一、三塁の場面で自分が一塁走者の時、走ったことで相手のショートが二塁に入るじゃないですか。それによって三遊間が広く空いて、打球がゴロで抜けて1点取れたシーンっていうのは、記録では単なる盗塁ですけど、こういうチームの勝利に貢献できるようなプレーは常に心掛けています。その結果の5盗塁だと思います」


――毎シーズン犠打もしっかり決めている印象があるのですが、得意なのでしょうか。

「今シーズンも二つ、一球で決めることができたんですけど、得意だとは思っていないです(笑)。高校時代はほとんどしていなかったので。(練習時間は犠打に割くか)いや、あんまりやってはいないですね。(コツはあるのか)ボールに当てに行くというよりは、しっかりとした形をつくってボールを呼び込めば転がせると思っています。これはバッティングでも一緒です」


――3年春から成績は右肩上がりです。

「少しずつですけど、自分が目指している打撃の形に近づいてきているからだと思います。まだ完璧ではないので、もっと突き詰めていけば秋はもっと良い成績を残せます。あとは試合を決める一打が今季は足りなかったので、そういうチャンスで打てるような勝負強い選手になりたいと思います」


――秋ではどういった成績を残したいですか。 

「ホームラン5本は最低ですかね。いや、7本くらい打つってことにしておこうかな(笑)。打点も20近くいければいいんじゃないかなって思います。打率も次は4割しかないので。4割、5本、20打点。そんな簡単な数字ではないですけど、届かない数字でもないと思っているので、それくらい高い目標、高い意識を持っていければ、優勝も見えてくると思います」


――ありがとうございました。  


[桐山雄希]