(38)法大戦事前インタビュー① 青木監督、向山主将

2018.05.23
(38)法大戦事前インタビュー① 青木監督、向山主将
 最終カードは明法戦だ。互いに春季リーグ戦の最終節で法大は現在5位の相手。両大学ともこのままでは終われない。明大は1敗でもすれば優勝は消滅するだけに、連勝で勝ち点を目指す。今回は青木監督と選手9人にお話を伺った。

(この取材は3月22日に行われたものです)

青木監督
――昨シーズンの振り返りをお願いします。

 「残念で悔しいシーズンでした。(東大戦での敗戦)そこでのダメージも大きかったですね。春もそうですけど秋も尻上がりにチームも勝ちだしてね。チームのスタートダッシュが悪かった分、3位になったということもあるので悔いはありますね」

――向山主将を中心としたチームはどうでしょうか。
 「彼は法政二高の付属の選手でもあって、非常に頭がいいというか、指揮官の意図をすぐ敏感に察知しながらそれを行動、選手たちに言動で移してくれるということが素晴らしい、いいところだと思います」

――昨年と比べてチームの雰囲気は変わりましたか。
 「雰囲気はずっと同じ形でやっていますが変わったというのは4年生のいい意味での仲間意識が高い、結束力があるところだと思います」

――試合経験のある選手が多くいることが強みでしょうか。
 「やっぱり彼らが若い時からどんどんゲームで使って厳しく経験させてきました。そういう意味ではリーグ戦の厳しさ、勝ち方、勝つことの大変さは分かっていると思っているので、最終学年で発揮して結果として残してもらいたいですね」

――ルーキーの中で存在感を示している選手はいらっしゃいますか。
 「一番は福大大濠の三浦(銀二)、後は古屋敷(匠眞)、木原津総合の山下(輝)、広陵の平元(銀次郎)。この4人はピッチャーとしては存在感ありますね。(リーグ戦での出場機会も)いや上級生がしっかりしてくれればないんですけど(笑)。あまりにもふがいなければ十分に出るだけの実力、能力はあります」

――今年の明大の印象についてお聞かせください。
 「毎年そうなんですけど粘り強いというかね。善波監督(達也)もおっしゃってましたが、最後のゲームセットになるまで本当に油断できない相手なので今回の春は最終節でもありますし、お互いの意地の張り合いになっていいゲームができると思います。楽しみにはしていますね」

――明大の選手で警戒している選手はいますか。
 「渡辺くん(佳明内野手・政経4=横浜)はいやらしいバッターでもありますし、4番の逢澤くん(崚介外野手・文4=関西)も足もあってパンチ力もありますし、そこの辺りが機能してくるといやらしいと思いますね」

――最後に意気込みをお願いします。
 「私も4年目ですし、彼ら4年生も若い時から使ってきたメンバーなんで、集大成です。しっかり彼らが結果を残し、優勝したいと思っています」

――ありがとうございました。

向山基生主将
――昨シーズンを振り返って感想をお願いします。

 「満足できる結果ではなかったです。優勝する以外は何位でも一緒だと思うので。前半に得点が離されて逆転が少なかったのと、ピッチャーの被本塁打が多かったことが課題だと思います」

――ご自身は打率が3割を超えていました。
 「もっと上を目指さないといけないですし、本塁打も2、3本出していきたいです」

――主将に任命された時の心境をお聞かせください。
 「驚いた気持ちが大きかったですけど、監督も甘い考えで自分を任命したわけじゃないと思うので、やってやるという気持ちになりました」

――自分の思う主将に向いている点はどこですか。
 「あまり気負う性格ではないので、キャプテンであっても淡々とプレーできることは向いてると思います」

――どのようなチームを目指していきたいですか。
 「野手陣としては相手に嫌がられる点の取り方をしていきたいです。着々と点を重ねていって、少しでもピッチャーを助けられるようにしたいです」

――スローガンの〝結束〟にはどのような意味が込められていますか。
 「個々は良い選手もそろってるし強いと思うので、それがいかにチーム力となって戦えるかが重要だと思ったのでこれにしました」

――明大に対しての印象をお聞かせください。
 「しぶとい野球をしてくる印象がありますし、シーソーゲームが続いているので、試合中は一切気を抜けないと思います」

――ご自身とチームの目標をお聞かせください。
 「勝負どころで一本が出るような選手になっていきたいです。チームとしては優勝で、明大は連勝で終わりたいと思います。ラストイヤーなので今までの経験を存分に使って必ず優勝したいです」

――ありがとうございました。

 [坂田和徳・三ツ橋和希]